発見が常識を覆す、覆った常識が時代を変える、変わった時代が人間と政治を変える

政治は知恵を出せ
政治家よ常識を変える発見をしろ
政治家よ時代と人間を変えろ
政治は誰にでも出来る物ではない

第25話 卑弥呼開眼す。

2007年11月01日 | Weblog
 奈良の都を訪問して、もう十年過ぎた。
天子から頂いた「神功皇后」は絶大な効果があった。
うわさを聞きつけた人々が参拝に来るようになった。
「皇后様を一目みたい」
遠くから拝むだけで、病気が治った、人も居た。
まして、診察されて、触られるだけで、治った人も居る。
うわさがうわさを呼んで、病院は大きくなった。
大きくなればなったで、苦労が増える。
卑弥呼に疲労がたまった。
体に、変調が起こった。
一定の間隔を置いて、体内が発熱し汗が吹き出た。
頭痛に肩こり、感覚が鈍くなり、視力の低下を招いた。
診療も休み休みになった。
しかし、3ヶ月も過ぎると、体調がよくなった。
卑弥呼の年齢が五十路(いそじ)を超えていた。
卑弥呼の更年期障害だった。
女も宿命ではある。
月経の閉塞に時が来たのだ。
子供が吸った大きくなった乳首は、小さくなり
少女のように桜色に変わっていた。
女のわずらわしさは消えたが、寂しくもあった。


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