2020/05/01の国立感染症研究所の研究: 日本の新型コロナ発症率0.013％、無症候率99.987%
2020/05/05の夏井睦医師のサイトの記事
「国立感染症研究所から衝撃のプレプリント」というメールです。
5月1日に国立感染症研究所から衝撃のプレプリントが出ているのですが、テレビでもネットでも全く話題になっていないので投稿します。
日本の現実の感染者数に合わせたモデル係数を算出した結果です。
基本再生産数（R0）が約2であるのは当初の予想通り。
更に3月29日から4月3日がすでに感染のピークで、無症候率（q）はなんと99.987％になると。
R0が2であることと、4月始めのピークであったことの2つの矛盾の辻褄を合わせるにはどうしてもこうなっちゃうらしいです。
qを逆算すると、発症率（衝撃の0.013％）は約7700人に1人ということになるので、本日5月4日で判明している感染者数が約15000人ってことは、単純計算で日本国内で1億1550万人が新型コロナに感染済ということになります。
それってほとんど日本国民全員ですね。集団免疫完成です。
この記事のアドレス・・・http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0505-6
(ブログ著者の補足: 5月4日の感染者数は14895人)
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ブログ著者の論文要旨の翻訳
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.26.20081315v1.full.pdf
First peak of COVID-19 outbreak in Japan might pass as of April 26, 2020
2020年4月26日現在、日本でのCOVID-19発生の最初のピークは過ぎるかもしれない
Junko Kurita1), Tamie Sugawara2), Yasushi Ohkusa2)
1) Department of Nursing Tokiwa University, Ibaraki, Japan茨城県常磐大学看護学部、日本
2) National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan国立感染症研究所、東京、日本
Keywords: COVID-19, voluntary event cancellation, outbreak in Japan, SIR model, asymptomatic case
Corresponding author: Junko Kurita, kuritaj@tokiwa.ac.jp
Keywrds: peak, COVID-19, SIR model, proportion of asymptomatic cases
medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.26.20081315.this version posted May 1, 2020.
このバージョンは2020年5月1日に投稿された
Abstract要旨
Background背景:
The COVID-19 outbreak has two inconsistent phenomena: its reproduction number is almost two; and it shows earlier and lower peaks for new cases and the total number of patients.
COVID-19アウトブレイクには2つの矛盾した現象があります。その再生産数はほぼ2です。 そして、それは新症例と患者総数のより早期のそしてより低いピークを示します。
Object目的:
To resolve this difficulty, we constructed a mathematical model that can explain these phenomena.
この問題を解決するために、これらの現象を説明できる数学モデルを構築しました。
Method方法:
We applied a susceptible–infected–recovery model with the proportion of asymptomatic patients among the infected (q) as a key parameter for estimation as well as the basic reproduction number (R0).
感染者の中で無症候性の患者の割合（無症候率q）を推定の重要なパラメーターとして、また基本的な再生産数（R0）として、感受性感染症の回復モデルを適用しました。
Results結果:
We observed the first outbreak peak in Japan on April 3 for those infected on March 29 .
3月29日から4月3日の間に感染した日本で最初の発生のピークを観察しました。
Their R0 and q were estimated respectively as 2.048 and 99.987%.
それらのR0およびqはそれぞれ2.048および99.987％と推定されました。(訳注: 発症率0.013%)
Discussion and Conclusion議論及び結論:
By introducing a very high proportion of asymptomatic cases, two inconsistent phenomena might be resolved.
無症候性の症例の非常に高い割合を導入することにより、2つの矛盾した現象が解決される可能性があります。
This hypothesis should be verified through additional study.
この仮説は、追加の研究を通じて確認すべきです。
