取調べの「可視化」

自白ＤＶＤの証拠価値「過大視できず」　東京地裁判決(朝日新聞) - goo ニュース

警察・検察の取り調べ経過を録画する「可視化」について、冤罪が確定した「志布志事件」や「富山事件」を教訓に現実の方向が検討され始めています。民主党が「法案」を検討しているとも聞きます。

朝日新聞の記事（10月10日付）

　捜査段階の取り調べの状況を録画したＤＶＤが証拠として採用された事件の判決
　で、東京地裁（高木順子裁判長）は１０日、捜査が適切に行われたかを判断する
　証拠としての価値を高くは認めない判断を示した。「自白」のシーンが収められ
　たＤＶＤについて「撮影は自白に至ってから約１カ月後で長さも１０分余りに過
　ぎない」と指摘。「有用な証拠として過大視できない」と述べた。

裁判史上初めて「録画ＤＶＤ」が検察側から提出され注目されたが、検察側にあまりにも都合のよい映像だったため、「有用な証拠として過大視できない」との判決。

記事を読む限り妥当な判断のように思います。

捜査側はいろいろ理由をつけて反対されているようですが、アメリカでは実施されているのですから日本でも出来ますよね。まあ、『遠山の金さん』のような裁判官が現認なんて出来ない時代ですから、証拠を積み上げていく、オーソドックスな捜査手法の向上を第一にしていただきたいと思います。