診察室でのひとり言

日常の診察室で遭遇する疑問、難問、奇問を思いつくままに書き記したひとり言

熊本地震

2016年04月17日 | 医療、健康
また大きな地震が起こりました。ついこの前まで元気に生活をされていた高齢者の方々や、大きな夢を持って勉強されていた大学生。家の下敷きになって命を落すことになるなんて、誰が想像できたでしょうか。病気で悩まれている人の命を救う医療は日々進歩を続け、病気という自然現象にも打ち勝とうと多くの研究者や医療関係者は努力を続けている。南海トラフがどうのこうの、その時の津波がどうのこうの、死者は32万人と想定などと馬鹿みたいにシミュレーションをホームページに載せて得意がっている大馬鹿な役人たち。阪神淡路大震災、東日本大震災そして今回の熊本・大分の震災すら予測もできない地震研究者。おまけにM6.5、震度7の地震が起こっても、その28時間後にM7.3の本震が起こることも予想できず、にもかかわらず得意げにTVに出演して胸を張って解説を加える。なんと時代錯誤の低レベルの分野であることか。反省すらせず、自然現象なので何とも言えないなどと平気で開き直るこの態度に腹が立つ。草津温泉、箱根温泉周辺が大噴火する可能性が高いなどと言っていたが、あれはどうなってしまったのか。もう少し、国家も資金を出して有能な科学者を集め育てる時期に来ていることに気づいているのだろうか。2009年にイタリアで300名ほどの死者を出した大地震で、地震専門家6人が一審判決で禁固6年の有罪判決を受けている。その後、二審で無罪にはなったようだが、検察が上告を検討し再度有罪になる可能性もあるらしい。間接的とはいえ、それくらい人命を扱うプロフェッショナルは覚悟をもって仕事をするべきという判決に思える。車は最早ハンドルを握らずに走行できる時代にきているのに。