イランのサッカー界が今年しなきゃいけないことベスト１０

★IFFさん、読んでますかこの提言

先日、UO.Footballasiaさんで紹介されたGoal.comの記事イランのサッカーを盛り上げる１０の方法。セパハンの元監督のお答えと共に、訳しながらこちらでもご紹介しようと思います。


★イランのサッカーを盛り上げる１０の方法　　　　Afshin Afshar

２００７年も開け、アジアのサッカー界にもいろいろなイベンとが目白押し。
ユース世代で言えばU１６、U１９の世界選手権に北京オリンピック予選があり、
アジアのトップクラブで競われるAFCチャンピオンズリーグに、そしてなんといってもアジアで一番を決めるアジアカップの年である。

イランのサッカーファンにとって喜ばしいことは、上記の全ての大会に全て参加すること。しかし残念なことに、それらの大会へ向けての準備は一切されていない。

なんでイランのユースチームの監督が決まってないんだ、とか、リーグ王者のエステグラル・テヘランがどうやってフロントやクラブハウスやピッチをなんとかするんだ、とか、そういうことを上手く説明するのは大変なことだ。

いや、もう新しい年である。後ろ向きに考えるのはやめ、前向きに、そして建設的に考えよう。ということで、2007年をイランのサッカーにとって素晴らしい年にするためにしなければならない10の事を考えてみた。




第10位　スタジアムとピッチを整備しよう
アジアのサッカー強豪国ベスト５にも入る国なのに、間違いなくイランのピッチは最悪である。イランの最高といわれるスタジアムでさえ、日本、韓国、サウジ、オーストラリアにくらべればまだまだである。

テヘランのアザディスタジアムやそのほか数箇所のスタジアムを除けば、そのほかのイランのスタジアムはACLのホームとして使うことは出来ないほどである。
幸運なことに、2007年のACLの出場チームのエステグラル・テヘランはアザディを
ホームにしているし、セパハンのホームであるNaghsheh Jahanスタジアムにしても
AFCのお眼鏡にかなうためにしなければなならい改装はそこまで大きいものでは
ない。



草サッカーでももっといいピッチでするよね。たしかラァ・アハンホーム。


第9位　プロのチームへの移行

IPLはプロフェッショナルといえどもそれは名前だけ。ほとんどのIPLのチームはそれぞれの州立の会社によって運営されている。ということは、国から直接その会社は支援を受けているわけで、自分たちでお金をまかなうことは一切していない。

　－ちなみに現在のIPLのチームを例に出すと、ラァ・アハンは国営鉄道、ゾブ・アハンは製鉄会社、バルゲ・シラーズは電力会社、ペイカン、サイパは車の会社、ガラス会社はどこだっけ・・・マラヴァンは海軍、たしかパスも軍だったはず（しかしマラヴァン、パスは現在では軍に直結はしていないはず）など。ただ、そういったチームでも、外部のスポンサーがついていることもある。しかし、そのスポンサーも年間契約はあまりない。

第８位　テレビでもっと放送を
エステグラルやペルスポリスの試合のみ、国営放送で放送される。他のチームの試合はそれらの二つのチームと試合したときくらいしか放送が無いため、そのテヘランのクラブ以外の才能のある選手を見る機会がほとんどないのである。

　－スポーツ番組ではダイジェストで見せている模様。ただ地方の都市は結構な
田舎であるため、中継なんかしてられないのが本音なのではないだろうか。

第７位　ファンをスタジアムに

一部の荒くれのファンによる行いや、お粗末な施設のせいで、本当のファンはスタジアムから離れてしまっている。ほとんどの試合が一万人以下の観客の前で行われている。この「フットボール馬鹿の国」で！



　－平日のお昼に行われる試合があるというのも観客が少ない原因ではないかと。
水曜日の昼とか。たまに地方の試合でもいっぱいになっているのは見るけど、あまり一般の人が気軽に行けるような空気ではないかも。

第６位　クラブに契約を履行させよう

多くのクラブ、特にペルスポリスとエステグラルは、まったく経済的な契約を履行していない。多くの選手や監督の給料が未払いであったり、たまに全く払われないことも。これはほとんどの場合、クラブのフロントには支払う事に関する責任感もないままに払いきれないお金を使いまくっているからである。


うえーんお金払ってよー

-契約だけ大きなお金でしておいて、払わないなんてことはイランではしょっちゅう。エステグラルやペルスポリスにそういったことが多いのは、やはりこの二つのクラブが多くのサッカー選手の国内での憧れであり続けているからかなぁ、と思わないでもない。

第5位　FIFA提供のトレーニングをとりいれよう

FIFAは定期的にサッカーに関するトレーニングを提供している、イランもコーチングのトレーニングだけではなく、マネージメントや医療に関するトレーニングも積極的にうけるべきである。


第4位　審判の質を高めよう

アジアで通用するイランの審判の数は少ない。しかしながら他のアジアの国と同様、たまに審判によって試合がめちゃくちゃになることもある。
いい審判は、健康的なリーグにするためには必要不可欠なものである。


第３位　ユースチームに監督を

無駄にする時間は無いのである！この記事で最初に触れたユースの大会はもう２、３週間後にははじまってしまうのにまだ
監督が決まっていないのだ。

－元フーラド、ペルスポリスの監督のヴィンコ・ベゴビッチがようやく就任した模様。彼はフーラドでユースチームを育て上げ、多くの選手を代表入りさせました。その手腕を見せてくれ！

第２位　A代表にいい親善試合を

アジアカップは2007年の7月に開催される。ということは、監督やコーチはこの夏の為にもっとも最適な22名の代表を選ぶ時間が充分にあるということだ。そのためにもリーグでの各選手の動きをつぶさに観察し、親善試合で選手を試す必要がある。

第１位　FIFAの言うことを聞きましょう

FIFAはイランサッカー協会に、FIFAの基準に合うように協会の規則を決めなおし、組織の再編をするように求めていて、その問題が解決するまでFIFAより締め出すと警告している。
ということは、IFFがその要求を呑まなければ、この2から10のことは全く意味が無いことになってしまうのだ。


・・・結局、そこなのね。
次回はこの件に関するお答えです。