釧路の家庭菜園

必見!釧路の気候にあわせた栽培方法と基礎知識を紹介します。

メロン作りに挑戦してみよう

2010-01-18 18:14:34 | メロンの栽培
★★ メ ロ ン の 栽 培 ★★
<<適地>> 
1.生育適温は、25~30℃と高く、乾燥・多日照を好み雨を嫌うため、釧路地方では温室栽培かトンネル栽培が賢明。
2.有機物が多く、耕土の深いところが適する。
3.前年に栽培した箇所は4~5年休眠させたほうが賢明であるが、連作をしなければならない場合は、接ぎ木苗を使用する。
4.ネットメロンはハウス栽培が賢明である。
<<作り方 >>
★畑の準備★

1.定植の1カ月前に1㎡当たり2kgの堆肥と苦土石灰100g、BMようりん50gを施用し、深く耕しておく。
2.定植1週間前に元肥として1㎡当たり緩効性肥料100gを耕す。
3.排水の悪い箇所では高うねにします。うね幅は1.5~2.0mくらいにする。

★植えつけ・直まき★

1.家庭菜園では、種苗店で病気や虫に侵されていない、しっかりした苗を購入し植えつけるとよい。
2.土壌病害が心配な場合には、接ぎ木苗を利用する。
3.植えつけ適期の苗は、本葉4~5枚で、トンネル栽培であっても釧路地方は6月上旬です。
4.株間は90cmとし、あらかじめ十分にかん水し、マルチをしておくと地温が上がり活着も良くなる。
5.6月初旬は気温が低下するのでハウス内であってもトンネルやホットキャップをすると初期生育がよくなる。
6.根が弱い野菜なので、前日に十分にかん水し、できるだけ根鉢をくずさないように定植する。

★播 種★

1.確実にそろった芽だしをするため、トレーに培地を入れて種まきをする。
2.蒔いた種は30~35℃の温床で芽だしを行なうと、おおよそ3日間で発芽する。
3.トレーからポットへの植え替えは、10cmポットに植え替えて苗を作る。
4.メロンは湿度の高い状態にすると病気が出やすいので、1日のうちに乾く程度に朝のうちに、なるべく葉にかからないように灌水する。
5.ハウス内に畝たてしてマルチを張り、定植をします。畝幅1.5~2.0m株間90cmで植える。
☆メロンの栽培には、地面を這わせる地這い方法とキュウリの用に蔓を上に上げる方法がありますが、釧路地方で栽培する場合上に誘因した方が、選定がし易く、害虫や病気の被害が少なくて済む。
以降は上に誘引した場合の栽培方法を記載します

★整枝・着果★

1.本葉5~6枚のときに親づるを摘芯して、生育のよい子づるを2本伸ばす。
2.子づるから出る脇芽は10~12節目まですべて摘み取りながら、つるを紐に巻き付け立ち上げる。
3.12節以降の脇芽(孫づる)は実をつけるため残す。
4.本葉22~23枚で芯を止める。芯を止めることで、これまで蔓を伸ばすことに使われていた養分が実を付けるための枝の方に向かう。
5.こうした準備のあとようやく雌花を咲かせる。花が咲き受粉した日を記録して置くことになる。
★人工交配・摘果★

1.雨が続いた後の晴天時には人工交配を行うと着果がうまくいく。
2.受粉が終わったら、雌花のついている枝に花芽の次の葉一枚を残して摘み取る。
3.花が咲いてから1週間もすると卵ぐらいの大きさになる。このくらいになると玉の形や傷があれば分かるようになる。
4.受粉されて卵ぐらいの大きさになった玉の中から、やや縦長で形の良い物を1~2個残して、後は全部つみ取ります。(摘果)
5.摘果したメロンは漬け物にすると美味しくいただけます。
6.ネットがほぼ完成したら、このひび割れから細菌やカビが入るのを防ぐため、殺菌剤に浸した軍手でごしごし強めに拭きます。こうすることでそろったネットも出来るようになりますし、盛り上がりも良くなる。
★追肥★

1.開花期に窒素が効きすぎるとつるぼけになるので施肥には注意する。
2.着果後、卵形大になった頃に1㎡当たり高度化成肥料を30gうねの肩に施す。
3.追肥は苗基からできるだけ離すように、肥料が茎に触れると肥料やけにより、病気の発生源となる。
注:私は、畝作りの際、畝基より40Cm以上離し、深さ20Cmの箇所に高度化成をあらかじめ施しています。
★収穫★

1.開花後55日が収穫の目安。気温が高く日照があれば収穫は早まり、日照の少なくなる秋作では60日以上かかる。
2.着果日の分かる棒を立てておき試しどりをしてから収穫する。
3.外観では着果節の葉が枯れ始めたり、へたの付け根がとれやすくなったり、果皮のうぶ毛がなくなったりする頃が適期で、品種によっては甘い香りがする。
注:メロンの糖度は朝晩の温度差により左右されます。この温度差を大きくすることが糖度の高い良品を収穫するためのコツとなります。

現在栽培途方法の写真が不足しているため、今年度の栽培で載せたいと思います。


今年度は接ぎ木栽培を予定しております。


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