先日、ネット記事に書いてありました。
銀歯(インレー)は虫歯の再発が起こりやすい、
あまり良くない治療法みたいな感じで。
そして、レジンという材料を使った治療法が今は最も望ましい治療法だと。
うーん。。。(´・ω・`)
ちと勉強不足な記事ですな。
確かに、レジンを使った治療が望ましいという風潮があります。
レジンとは白い詰め物のことで、虫歯を削って出来た穴に直接詰めます。
虫歯だけを削り取って詰めれば良いので、
確かに歯には優しい治療法だと思います。
が、私達がレジンを詰めるときに、守るべきルールがあることをご存じですか?
それは・・・
削る前の歯の形態を回復する、再現する!
つまり虫歯を取って出来た穴に、指でぎゅっとレジンを詰めて終わりではないのです。
歯と歯の理想的なくっつき具合も再現しないといけませんし、
歯茎から滑らかな曲線で立ち上げないといけません。
あと、詰めたレジンと歯の段差があってはなりません。
こんな事をいつも達成できるかというと、やはり難しい時があるのです。
特に奥歯になるほど、難易度が上がっていくのです。
んじゃ、このルールが守れなかったらどうなると思いますか?
まず、歯と歯の間に、もの詰まりが起こりやすくなってしまいます。
食事の度に、食べ物が引っ掛かって、中々取れなくなっちゃいます。(´;ω;`)
んで、歯とレジンの段差には汚れの溜まり場が出来ます。
すると、歯茎が炎症を起こします。
さらにはその段差を起点に虫歯が起こったりします。
つまり、理想的な詰め方が出来なければ、
レジンも良い治療法ではなくなるのです。(´・ω・`)
んじゃ、レジンでは上手く詰めれない時はどうするのか?
そんな時は銀歯(インレー)の力を借りるのです。
インレーには模型上で理想的な形態を付与することが出来ます。
きちんとした型さえ取れていれば、
段差もなく、理想的な形態で歯を再現することが出来るのです。
きちんと適合している銀歯は、虫歯の再発も起こりにくくなると思います。(°▽°)
つまり、ケースバイケース。
どちらにも良い点、悪い点があり、
天秤にかけて、患者さんにとって有益な治療法を選ぶだけなのです。
「インレー=悪」みたいな極端な記事を、
皆さんが鵜呑みしないことを祈るばかり。。(´・ω・`)