
Sunfishです。
今日は、いま我が家で流行っているスナック菓子をご紹介しましょう。Stacy's Pita Chipsというピタ・チップスで、最近は周辺のスーパーで普通に売っています。おそらく日本ではまだ発売されていないでしょう。アメリカでも全国的な流通で出回ったのは、最近のようです(以前は自然食の専門店等で販売されていたらしい)。売れ行きは好調らしく、ノーマルのピタ・チップス以外にも何種類ものフレーバーが続々発売になっています(写真はシナモン・シュガーと、ペースト&サンドライ・トマト)。ちなみに、あまり日本では馴染みが無いこのピタ・チップスというのは、ピタパンをひとくちサイズにして揚げたものです。
だいたいアメリカ人はこういうスナック菓子が大好きなのですが、彼らも「やめられない、とまらない」⇒「ついつい食べ過ぎる」⇒「太る、健康に悪い」のがスナック菓子だということは、よくご存知のようです。まさにStacy'sは、こうしたアメリカ人の悩み(大好きだけど、健康に悪い)のツボにはまった商品だと言えます。うたい文句は、「自然の素材のみ使用(合成添加物なし)」「コレステロール・ゼロ」「他社ブランド商品より脂肪分60%減」。確かにそこらにあるポテチに較べると、あっさりとした味で、食べた後もべたべた感が少ないです。ポテトじゃなくて、ピタパンってせいもあるのかな?ともかく、健康志向の強い現代アメリカ人消費者の特質を良くつかんだ、マーケティングの成功例だと思います。
この大人気のStacy's、実は既存の菓子メーカーが開発・発売した商品ではありません。もともとsocial workerだったStacy Madisonという女性と、大学院でpsychologyを勉強していたMark Andrusという男性の二人が、1997年に立ち上げたベンチャー企業の商品なのです。二人がボストンの街の片隅で、小さなサンドイッチ・スタンドを営んでいた頃、スタンドで人気だった新鮮なピタパンのチップス(その場で揚げていたらしい)が原型となっています。スタンドでの人気に勢いを得て、工場での生産、自然食料品店での販売を始めた彼らは、あっという間にアメリカ人消費者の心をつかんでしまいます(2005年の売上はなんと$6,000万)。そして、このアメリカン・ドリームは、2005年11月、このピタ・チップスの人気に目をつけた大企業、PepsiCoの食品部門(Frito-Lay)による買収で幕を閉じます。買収金額は明らかにされていませんが、一夜にして二人(と立ち上げ期のメンバー)はミリオネアになったと言われています。ちなみに二人と100名強の従業員は引き続きPepsiCoに雇用されているそうです。
いかにもアメリカといったお話ですが、この買収劇によるミリオネアに、実は私の知人の娘さんがいたことから、私もこの話を知ることになりました。なんでも娘さんの別れた旦那が、このStecy'sの立ち上げ期の工場長だったそうで、離婚の慰謝料としてウン百万ドルが転がり込んできたとか!身近にアメリカンドリームが転がっていたところが、なんだか笑えます。Stacy'sを食べているだけの私たちは、どうもミリオネアには縁が無さそうですが(^^;
今日は、いま我が家で流行っているスナック菓子をご紹介しましょう。Stacy's Pita Chipsというピタ・チップスで、最近は周辺のスーパーで普通に売っています。おそらく日本ではまだ発売されていないでしょう。アメリカでも全国的な流通で出回ったのは、最近のようです(以前は自然食の専門店等で販売されていたらしい)。売れ行きは好調らしく、ノーマルのピタ・チップス以外にも何種類ものフレーバーが続々発売になっています(写真はシナモン・シュガーと、ペースト&サンドライ・トマト)。ちなみに、あまり日本では馴染みが無いこのピタ・チップスというのは、ピタパンをひとくちサイズにして揚げたものです。
だいたいアメリカ人はこういうスナック菓子が大好きなのですが、彼らも「やめられない、とまらない」⇒「ついつい食べ過ぎる」⇒「太る、健康に悪い」のがスナック菓子だということは、よくご存知のようです。まさにStacy'sは、こうしたアメリカ人の悩み(大好きだけど、健康に悪い)のツボにはまった商品だと言えます。うたい文句は、「自然の素材のみ使用(合成添加物なし)」「コレステロール・ゼロ」「他社ブランド商品より脂肪分60%減」。確かにそこらにあるポテチに較べると、あっさりとした味で、食べた後もべたべた感が少ないです。ポテトじゃなくて、ピタパンってせいもあるのかな?ともかく、健康志向の強い現代アメリカ人消費者の特質を良くつかんだ、マーケティングの成功例だと思います。
この大人気のStacy's、実は既存の菓子メーカーが開発・発売した商品ではありません。もともとsocial workerだったStacy Madisonという女性と、大学院でpsychologyを勉強していたMark Andrusという男性の二人が、1997年に立ち上げたベンチャー企業の商品なのです。二人がボストンの街の片隅で、小さなサンドイッチ・スタンドを営んでいた頃、スタンドで人気だった新鮮なピタパンのチップス(その場で揚げていたらしい)が原型となっています。スタンドでの人気に勢いを得て、工場での生産、自然食料品店での販売を始めた彼らは、あっという間にアメリカ人消費者の心をつかんでしまいます(2005年の売上はなんと$6,000万)。そして、このアメリカン・ドリームは、2005年11月、このピタ・チップスの人気に目をつけた大企業、PepsiCoの食品部門(Frito-Lay)による買収で幕を閉じます。買収金額は明らかにされていませんが、一夜にして二人(と立ち上げ期のメンバー)はミリオネアになったと言われています。ちなみに二人と100名強の従業員は引き続きPepsiCoに雇用されているそうです。
いかにもアメリカといったお話ですが、この買収劇によるミリオネアに、実は私の知人の娘さんがいたことから、私もこの話を知ることになりました。なんでも娘さんの別れた旦那が、このStecy'sの立ち上げ期の工場長だったそうで、離婚の慰謝料としてウン百万ドルが転がり込んできたとか!身近にアメリカンドリームが転がっていたところが、なんだか笑えます。Stacy'sを食べているだけの私たちは、どうもミリオネアには縁が無さそうですが(^^;