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Duke MBA 日本人ブログ

Duke University - Fuqua School of Business(非公式)

スパム博物館

2007-03-25 17:00:03 | その他
Mustangです。

いきなりですが、スパム(SPAM)ってご存知でしょうか。頼みもしないのにやってくるメールのことではありません。味付け加工肉の缶詰で、アメリカのスーパーマーケットのほとんどで見かけます。今日紹介するのは、その スパムの博物館です(リンクは公式サイト)。



スパム博物館(SPAM museum)は、夏休みの旅行の途中で、たまたま見つけたのですが、ミネソタ州のAustinという町にあります。同じAustinでもテキサス州の方は州都ですが、こちらは人口20,000人程度の小さな町です。

高速道路(I-90)の出口にもスパム博物館の案内があり、小さい町なので、迷うことなくたどりつけます。この町は、スパムの製造元であるHormel Foodsの発祥の地で、Hormel Foodsの敷地内にあります。入場料は無料です。

到着してみるといたるところに明るくSPAMの文字があふれています。駐車場はこんな感じでした。



中に入ると、まずはスパムの紹介映像です。ここでは、世界で唯一、スパムへの愛について唄うSPAMettessという女性4人のコーラスグループとか、スパムへの愛を示すために5年間毎日スパムTシャツを着ている学生(もちろんたくさん持っていて毎日替えています)とか、いかにスパムが人々に愛されているかをこれでもかと紹介してくれます。焼きたてのスパムも味見できます(缶詰で生でも食べられますが、焼く方がおいしいらしいです)。

その後は、展示です。スパムが軍隊の非常食として重宝された歴史や、世界への広がりとして、各国のスパム料理のレシピがありました。日本もあるのですが、よく見ると、スパム・チャンプルー。たしかに日本ですが、地域限定という感じです。沖縄には沖縄ホーメルという子会社があるようです。

博物館といっても、そんなに大きくないので、30分もあれば一回りできます。

ミネソタ州Austinは、ノースウェスト航空がハブにしているミネアポリス空港(MSP)から、1時間ちょっとのところにあります。空港のすぐそばには、アメリカ最大のショッピングモールである、Mall of Americaがあります。このモールは、ヨーロッパからはここだけが目的のツアーも出ているほど有名です。モールの建物内は遊園地になっています。ミネソタに行く機会があれば、スパム博物館とMall of Americaの両方を回ってみるのも面白いかと思います。

なお、アメリカ人にスパムの話をすると、大抵の人が笑います。複数の人に理由を聞いてみたところ、どうも「子供の頃の懐かしい味」という感じらしいです。日本人にとってのラムネ(ビン入り)のようなものでしょうか。あとは、紙芝居屋の水あめとか……(子供の頃、うちの近所にはまだ紙芝居屋がいたんです)。「今は食べないけど、昔はみんな食べてたねぇ」とか「あぁ、あのジャンクフードね」という感じもあるらしいです。

こんなにもアメリカ人の間に根付いているスパム。ぜひ日本人にももっと訪問して欲しいと思います。

P.S. Pandora.comでまた面白いバンドを発見。Wigwamというのですが、70年代のフィンランドのプログレバンドだそうです。フィンランドらしい独特な和音の響きが面白いのですが、これまたマイナーらしく、CDが入手できないのが困りものです……。