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NYAMA's BLOG

ダルメシアンのCARAと、ぬくぬく3匹暮らし☆

イタリア魂12 ~ヴェネツィア『ガラスの島、ムラーノ島』~

2005年10月20日 | <イタリア魂> H17.9
9月27日(火) 今日もまた

ヴェネツィアの2日目。
本当は、朝からサン・マルコ広場へ行き、ドゥカーレ宮殿にも入って・・など計画していたのですが。
サン・マルコ広場は、その気持ちを萎えさせるような人、人、人!
かろうじて、サン・マルコ寺院には入ったものの、その後は、もういいやという気持ちになり。
まだ行ったことのない、他の島へ渡ることにしました。

ヴェネツィアのどこでも、おみやげ用に“ヴェネツィアン・グラス”のグッズは売っています。でも、本当は“ムラーノ・グラス”と言うべき。
ムラーノ島は、本島から北東1.5キロにある、ガラス細工の工房や工場がいっぱいの島です。サン・マルコから、直行のヴァポレットで30分弱でした。


何か所かで停泊。入り江に入った「Navagero(ナヴァジェロ)」で降りると、工場のおやじが、「作るとこ見てって~!」と呼び込みをやってます。
まぁ、見るだけタダだから・・と、他の外国人観光客に混じって、ある工場のデモンストレーションを見学に行きました。

職人さんが作品を作る間、ガイドさんが英語やらイタリア語で説明。(日本語もちょっとだけワカル)
あっという間にできあがったのは・・馬!フェラーリの「跳ね馬」みたいな!
この“フェラーリ馬”は、あっちこちの店に売っており。最初見た時は、簡易なものでも10ユーロくらいでしたが、どんどん、奥の通りの店になるにつれ、値段が下がり、最後は、3ユーロで売ってる店を発見しました。

ショウが終わると、当たり前のように、併設のショップへ案内されます。
せっかくだから、何か記念に買おうかと思いましたが・・そういうとこのは、やっぱり高い!
赤や青のグラスに、金を塗り、その上にお花模様が描かれたものをよく見ます。典型的な、ヴェネツィアングラスという感じ。「これは、イタリアングラスに独等な模様なんですか?」と聞いたら、「イタリアンって?グラスは、“ムラーノ”に決まってるじゃないか」と。
後日、フィレンツェで、取っ手のあるオペラグラスを手に取った時も、「柄の部分はムラーノグラスを使用しています」と説明されました。
やっぱり、何はなくとも“ムラーノ・グラス”というべきなのですね。


運河沿いに、ガラス細工のお店や工房が続いています。
一人旅だったら、お気に入りを探してずーっと歩き続けたでしょう!小樽よりずっと楽しい!



13世紀に、ガラス職人は家族共々、ムラーノ島に移住させられ、ガラス細工の技法が流出するのを防いだという。
そういった先祖をもつ皆さんが、住んでいるんでしょう・・島の奥へと入っていくと、外側のにぎやかな観光スポットから一変、ふつーの生活のニオイを感じました。



父母は、何か記念になるものを購入したい!と張り切っていました。
結局、父は“フェラーリ馬”を、母は「1ユーロショップ」を見つけ(いわゆる100円ショップ)、小鳥か何かの置物を買っていました。
その前には、立派な工房の中で、とてつもない(値札のついていない!)作品群をたくさん見たので、軽めのもので十分・・という気持ちになっていたかもしれません。

私は、「1ユーロショップ」で、10ユーロのダルメシアンの置物。
そして、「ROSSANA&ROSSANA」という、ちょっとデザイナー系のショップが気に入り!
みんなを待たせて、さんざん迷ったあげく、ペンダントと指輪を購入しました。!
2つで70ユーロくらいだったかな。あそこは、またぜひ行きたーい!

 でも、ペンダントは30分で肩こりさん

イタリア魂11 ~ヴェネツィア『そと海探検隊』~

2005年10月18日 | <イタリア魂> H17.9
酔っ払って、本当にへらへら状態な私達は、ヴァポレットでサン・マルコ広場へ行こうとしたのですが・・乗った船が逆行きの便で。そんなの、船が向かってくる方向を見れば一目瞭然なのですが、ナンセ酔っ払い一同、座りたかった。
「逆向きでもいいじゃん、最後には着くでしょ!」と、前方席に座ってしまったのでありました。

逆向きだと、どういうルートでサン・マルコ広場へ行くかと言うと・・いわゆる、真ん中のグラン・カナルを北上し、サンタ・ルチア駅へ戻り。そこから外周へぐるっと南に回ります。ヴェネツィア本島を左に、ジュデッカ島との間の、ジュデッカ運河を通って行くルート。(再度地図参照
初の「外海探検」になり、これがなかなか楽しかった!時間のある方には、こういう探検もお勧めです。右手に細長いジュデッカ島を見ながら、左手には、普段、見ることのないヴェネツィア本島の裏側・・工場や、漁港、あと、たくさんの豪華客船が停泊しているサマを見ることができます!

船は揺れてるけど酔っ払いだからヘーキ
奥側のビルみたいな客船がゴロゴロ居た!

せっかく、外海に出たんだから、ちょっとどっか寄ってみよう・・ということで、サン・マルコ広場の手前の駅、“サン・ジョルジョ”で降りることにしました。
そこは、ジュデッカ島の隣にある、小さな“サン・ジョルジョ・マッジョーレ島”。どどーんと存在感十分に建っているのは、“サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会”です。


対岸、本島のサン・マルコ広場からは、こんな風に見えてる美しい島!

最近まで、鐘楼が修復中だったようですが、もう終わっており、上に上ってみることにしました。
エレベーターボーイ兼運転士が、中で高足イスに座ってお金を徴収している、フシギなエレベーターで昇りました。けっこう狭くて客4人がギリギリ。ボーイさんがいなけりゃ、あと2人は乗れるでしょうに。
・・そんなこたぁ、考えないんでしょうな、イタリアン。

停泊しているヨットは、どこの島民の物かしら?

左奥にあるのは、本島の南端にある“サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会”。
ここも絵になる美しさ。

サン・マルコ広場には人がうじゃうじゃ



もちろん、教会そのものも見学できます。ティントレットなどの絵画がかかり、パイプオルガンの音色も素晴らしかったです。

修道士さんが、自ら、教会や内部の絵画の絵葉書を売っており。
その中で、私の目にとまったのは、けっこう大きなハチミツの瓶。
「honey(ハニー)?」と聞いて、Yesの答えを期待していたのですが、修道士さんは、なにやら長々とイタリア語で説明。
きっと、「これは神からの賜りもので、野に咲くれんげにミツバチが出会ってうんぬん・・」と、感動的な物語を語っていたのでしょう。
それにしても、何度も「ハニーでしょ?」って聞くのに、その度、「これは神からの賜りもので・・」を繰り返すので、ホントにホントに大丈夫かな?と心配になり。(だったら買わなきゃいいのに?
「食べものだよね?」と聞くと、ようやく「Yes」。
その、ラベルの一切ない、ハチミツとおぼしき瓶を購入してしまいました。
7ユーロだったかな?けっこう高かったー。

今、結晶が少しずつ溶けてきているのですが・・まだ、食してみる心構えができておりません。

イタリア魂10 ~ヴェネツィア 『オススメって何かね?』~

2005年10月18日 | <イタリア魂> H17.9
まずは、ヴェネツィアの「地図」をご覧ください。

左上の起点が、列車の“サンタ・ルチア駅”。
そこから、真ん中を逆S字に貫いているのが“グラン・カナル”と呼ばれる大運河。たいてい、観光客はヴァポレットに乗って、この大運河内の停留所に停まりながら、あちこち見て歩きます。

逆S字の半分ちょい前に、かかっている橋、これが“リアルト橋”。橋の上は、おみやげショップがずらりと並びます。
S字がちょうど切れて、左にある広場が、“サン・マルコ広場”。リアルト橋とサン・マルコ広場は、陸の内側を歩いて到達することも可能です。
壁づたいに道順マークが描かれてますが、途中、なくなったりして、誰かが手書きで壁に→を書いた跡があったり。
一度、道を間違えて迷い出すと、本当にラビリンス!迷宮状態に陥ります。
まぁ、それもヴェネツィア歩きの楽しみと言えるのでしょうが・・。

お昼どきにヴェネツィアに到着したので、早速、ランチを食べることに。
近海でとれた新鮮な魚貝のパスタなんかいいなぁ・・と思っていたら、リアルト橋たもとの運河に面したリストランテの屋外席に、さっさと父が陣取っちゃった。
そう・・このあたりは、美味しい!でも高~い!店が連なっているのです。

座りたくなるような店がヅラヅラ。
中も素敵だけど圧倒的に外席が人気。

JALユーロエクスプレスのガイドさんに、言われていたこと。それは「ヴェネツィア人は、日本語の“オススメ”って言葉を知ってるから、言われた通りにオススメを頼まないこと」。お肴の盛り合わせをどどーんと持ってきて、それがびっくりするほど高くつくからと。

サカナの盛り合わせ・・は、以前、頼んだことがあります。特に、妹とヴェネツィアを旅した時、まさにリアルトのたもとで、旬の魚の盛り合わせみたいのと魚貝のパスタと白ワインを頼んだら・・うん~まい! でも、金額もあっぱれ!だったのを覚えています。

今回はやはり、ボーイさんが、メニュー以外に自分とこのお勧めがあると言い出し。量食べられないから、と言っても「一人分はほんの少しずつ」だと。じゃあ、何の肴があるの?と聞けば、「今時期のサカナいろいろ」。いくら?って聞くと、「そのサカナによる」と。

最後は、「昼に魚は食べたくないから」と断りました。
その割に、エビのカクテルに、パスタやらピッツァやら、白ワインにビール!とがんがん頼んだので、“オススメ”なしでもイイ額でした。それで許して、おにーさん。

お勘定時。
「これは、チップ入れて合計100ユーロ置いてくように、うまく調整したんじゃ?」と見まごうキレイな金額。
こういうのって、ここ以外でもけっこうありました。ちゃんと、頼んだ数などレシート見ながら確かめる方だけど、単金なんて覚えてないし、もう、酔っ払っちゃったら、どうでもよくなることも。

ヴェネツィアは、イタリアの都市の中で唯一、スリなんか居そうになく、ほとんどみんな、「首からカメラぶら下げた外国人」で安心感があります。
その分「100%観光客」として扱われ、ほとほと、出費のかさむ街ですね。




イタリア魂9 ~ヴェネツィア 『到着、宿泊』~

2005年10月16日 | <イタリア魂> H17.9
キャサリーン・ヘプバーンの“旅情”は、ちょうど50年前の映画だけど、列車でヴェネツィアの街が見えてきて、ビデオなりカメラなりをきゅーっと構えて撮りたい気にさせるのは、今も変わらず。
そんなワクワク感が、ヴェネツィアにはあります。
だって、他に、あんな水上都市ないですもんね!存在自体が驚異です!

私がヴェネツィアを訪問したのは、これが3度目。
でも、今回は初めて、電車ではなくバスで市街地入りしました。
車でヴェネツィアに入るって、あまり知られてないかもしれません。本土からは、電車の線路と並行して道路が走っており、リベルタ橋を渡ってローマ広場に停車します。

便利な交通手段は“ヴァポレット”(水上バス)。1回券は3.5ユーロ。ユーロになってからけっこう値段が高い気がします。大きいスーツケースのような荷物1個につきお金が取られたり、料金体系は複雑。なので今回は、ヴェネツィア本島以外の島にも行けるという、72時間有効の“3日通し券”を購入し、かなり便利に使いました。(22ユーロ)
チケットは刻印機を通すのですが、乗り降りする際、いつも検査はしてないようにも見えます。 
でも、たまに船上で検査にまわってきたりして、その時、チケットを持ってないと罰金。

前回、2年前に訪れた時は、サン・マルコ地区に宿泊したのですが、初めて訪れた時は、リアルト橋のたもとにある“ホテル・リアルト”に宿泊しました。
ヴェネツィア建築らしい赤い建物が歴史のある感じ。三ツ星ホテルだけれど、運河沿いの部屋はとっても高い。
が、その時は、ホテルの手違いで、一泊分だけ運河沿いの部屋に泊まることに。普通の値段で宿泊させてもらっちゃいました。
後にも先にも、あの部屋からの眺めは、サイコーでしたね!



今回のホテルは、リアルトより中側に入った『ホテル・グラスポ・デ・ウーア』。変わった名前ですが、グラスポは“ぶどう”。確かに、ホテルの入り口に、ぶどうの房の飾り物がぶら下がってました。



歴史ある小規模ホテルは好きだけど、エレベーターがなかったりするのはツライ。
リアルト地区は特にそうなのかしら?ホテル・リアルトも、グラスポ・デ・ウーアもエレベーター無し。
父母は2Fの部屋が当たりましたが、私達は5Fの部屋
新婚サン向け・・みたいな、可愛いくてこぎれいな部屋なのは良かったですが、昇り降りは大変でした。

部屋から見える街並み・・というか屋根。

それにしても、ヴェネツィアのホテルは本当に高い!
同じ三ツ星でも、他の都市に比べ、格段に値段が高いです。
それは、ホテル代だけではなく、食べ物でもいろいろ感じるところですが。

バスでヴェネツィア本土入りする際、観光バスは通行料を払わねばならないそう。その額は忘れちゃったけど、確か、ものすごく高かった!
街を汚すのは、ヴェネツィア人だけじゃなく観光客もいっぱい来てのことなんだから、いろいろ負担してよ、という意識みたい。
それだけ、訪れる観光客がハンパじゃない数で、そしてヴェネツィアは・・毎年、少しずつ水没しているんですってね。
いつか、なくなる都市なのでしょうか。だったら悲しいねぇ・・。

イタリア魂8 ~ヴェローナ~

2005年10月15日 | <イタリア魂> H17.9
9月26日(月) 今日も

ミラノのヒルトンホテル前から、「JALユーロエクスプレス」というバスに乗って、ヴェネツィアを目指しました。
ユーロエクスプレスの話しはまた今度しますが・・大きい都市間を結び、途中の小さい街に寄ってミニガイドもしてくれる、“オプショナルツアーつき移動手段"という感じ。なかなか面白かったです。

高速道路を東へ、ワイン畑をぬって、途中に寄ったのが“ヴェローナ”。
初訪問なので、とても楽しみにしていました。

ヴェローナは、ヴェネツィアを中心としたヴェネト州第二の都市。
有名な観光スポットとしては、シェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」のお話しのもとになった「ジュリエッタ」の家があります。
(一応、ロメオの家もある。

その他、夏の野外オペラが有名で、全世界からこの小さな町に人が集まるらしい。
実際、オペラが行われている「アレーナ」も見に行きました。

4月に行われる、イタリア最大のワイン見本市「ヴィーニイタリア」や靴の見本市なども行われるとか。
小さな街ではあるけれど、とても豊かなイメージの都市でした。


ジュリエッタの家と意外に小さいバルコニー。付近は落書きだらけになり、監視員(警官だったかしら?)もいます。
別に用意された落書きボードは、すぐいっぱいになるらしい。「ジュリエッタLOVE」とかそういう類の落書きね。

「ジュリエッタの像」は、男性は左腕に、女性は右腕に触ると新しい恋人ができるとか。
でも、圧倒的に男性は、ジュリエッタの右胸を触りながら写真を撮るそう。
おかげで、右胸は金ピカ。

古代ローマ時代の道路は今より下だった!      



「エルベ広場」の「ランベルティの時計塔」。周囲の建物の外壁には16世紀のフレスコ画が。


広場の市にはお土産ショップの他、市民のための野菜や果物の店も。


エルベ広場からブランドストリートの「マッツィーニ通り」を抜け「ブラ広場」へ。


「アレーナ」のある、街の中心「ブラ広場」は、ヴェネツィアの街並みにそっくり。

イタリアは、大都市もいいけど、こういう小都市をめぐる旅が楽しいね。もっとゆっくりしたかった・・というのが感想です。

そういえば、札幌の丸井今井で、今月の19日から『食のイタリア展』というのをやるらしく。
今年の“ヴィーニイタリア”受賞ワインもいろいろ出るみたい。
魚介類に合いそうな、ヴェネトのワインを買ってこねば!





イタリア魂7 ~美術館モロモロ~

2005年10月13日 | <イタリア魂> H17.9
イタリアに行ったら、よほど芸術に興味がない人でも、一つは美術館へ行くハメこなるでしょう。それほど、「ちょっと見に行っといた方がいいかな?」と思わせる美術品、芸術品が多すぎます。「これ、いつかの教科書に載ってた」みたいな有名ドコロ。

絶対、はずせないのは、まずローマの“ヴァチカン美術館”。そして、フィレンツェの“ウフィツィ美術館”でしょう。
ウフィツィに至っては、ミラノの『最後の晩餐』と同様、予約が推奨されていたので、早くに予約センターへ電話してみましたが・・やはりいっぱい。
7年前、予約ナシで、けっこう長時間、並んでがんばったことを思い出し、父母のために携帯ミニイスを買って持って行くしかないなと思っていました。
・・結局、イスは持って行きましたが、一度も使わずに終わりました。その話しはまた今度--。

ミラノで有名な美術館といえば、『ブレラ美術館』でしょう。私はここには行ったことがなく、楽しみにしていた場所のひとつでした。
が・・実際は、「つまらなかった」というか、すぐ飽きちゃいました。
「500展に及ぶ、ヴェネツィア派、ロンバルディア派の作品」って、イタリア人にはポピュラーなのかな?残念ながら、私の知ってる絵は少ししかありませんでした。
しかも、メインは“宗教画”。敬虔?なキリスト教信者でさえ、最初のうちは「キリストよ!」とか「ピエタよ!」とか指さしてたのに、そのうちしゃべらなくなりました。
・・だって、全部そうなんだもん。

父母はたぶん、この美術館で「ヤラレた」のだと思います。その後、あまり、美術館などに行きたいような意思表示がなくなりました。

せめて、無料で入れたのは良かった。その日を含む2日間、なぜかわかりませんでしたが、美術館に無料で入れる日だったみたいです。

これは知ってた。マンテーニャの「死せるキリスト」。

建物は1Fが美術大学、2Fが美術館。      


イタリア魂6 ~Caffe~

2005年10月12日 | <イタリア魂> H17.9
イタリアのCaffeが好き。“コーヒー”という意味でも、喫茶店の“カフェ”という意味でも。
普通のさらさらコーヒーはあまり飲まないけれど、ジューッと抽出したイタリアンなエスプレッソは大好き!
宿泊したホテルでは、朝食にいれたてのカプチーノをもってきてくれるところから、ものすごい種類のイタリアンコーヒーが入れられる自動コーヒーマシーンを備え付けたホテルなど、様々でした。
マシーンだろうが、どれもけっこう美味しい。イタリアがコーヒーに、えらい力を入れてることがわかります。

デミタスカップにちょっとだけ入ったエスプレッソに、お砂糖ザラザラ入れて、甘~くして、イタ食の後に一気飲みする!と、消化にいいんだそうな。(←イタリア人の弁) あんな濃いもの、逆に胃に悪そうな気がするのですが。
話しはそれますが、そういや、イタ食後の“グラッパ”も欠かせなく!あの強い蒸留酒をカッと一気飲みしてるイタ民って、絶対、みんな胃潰瘍だ・・と思っちゃう。
私は、やわらかめの“レモンチェッロ”の方が好き。あれもけっこう強いお酒ですけどね。

もう十年近く前に、イタリアで様々なヨーロピアン(伊・英・独・仏・西・スェーデン・スロベニア)の人々と一気に交流する機会がありまして。
みんなでランチに行った時など、「食後のコーヒーに、カプチーノ飲もう!」と注文してました。
それを聞いた生粋イタリア人は、「おめーら、ヘンだよ!カプチーノは朝飯で飲むの!ランチ、ディナーの後はエスプレッソ!」とイキマイテました。
全くお構いなく、うまいうまいと、ミルクたっぷりカプチーノを頼んだものですが・・たぶんそれは、例えるなら、『3時のおやつに味噌汁飲む』みたいな感覚だったのかもしれません。
・・うまきゃいいんだよ、外国人。

イタリアには、老舗のカフェと呼ばれるところが多々あります。
カフェ“COVA(コーヴァ)”は、ミラノの名店。ブランドショップが連なるモンテナポレオーネ通りにあり、ウィンドウの飾りつけが常に素敵!



以前、妹とCOVAに入ってみた時は、店内びっしり、でもかろうじて端っこの席が一つあいており、座りました。
コーヒーを頼んだか、ホットチョコレートにしたか・・全く覚えてはおりません。が、店内の歴史ある風格、座っている人達がみんなお金持ちに見えて、おのぼり2名は舞い上がっていたような気がします。あれは、良い経験でした。

この日は、座るつもりはないものの、母が扉を開けてみたのですが・・やはりびっしりの人。チョコレートやケーキを買う人達もたくさんいました。
独特のサカナみたいな形のCOVAマークのついたチョコレート!
プレゼントにもらえたら、うれしいだろうなぁ。

イタリア魂5 ~ミラノ『ドゥオモとガッレリア』~

2005年10月12日 | <イタリア魂> H17.9
ミラノで親に見せたかったものの2番目が、この“ドゥオモ(Duomo)”と呼ばれる大聖堂。
イタリア最大のゴシック建築で、完成までに500年以上かかったという、とんでもない建物です。

イタリアに行く度、どこかで修復が行われていてがっかりするのですが・・
ここドゥオモもちょうど修復中で、正面には覆いが。残念~!

135本の尖塔と2245体の彫像が張り付いているのですが、屋上へ、エレベーター(6ユーロ)か階段(4ユーロ。2ユーロしか変わらないなら、わざわざ階段使う~!?)で上がることができ、それらの彫像を間近で見ることができます。屋上の尖塔の一番てっぺんには、金色に輝くマドンニーナ(マリア様)の像が。

とんがった尖塔、一本一本の先にも、彫像が突っ立ってるのですが、その彫像が2mくらいあるらしい!でかーい!
いかに、この建物全体が巨大かわかるってもんです。

 正面の覆いが悲しすぎる・・


よく見ると、先っぽの彫像の背中側には針金のようなものがついていました。どこかに吊ってるのかな?
一体一体、足元には名前が彫られています。

 

ついつい、建物外観に目が行きがちですが、中にも入ることができます。
ここもちょうど、日曜日の礼拝中。聖歌隊の声が素晴らしかった!

内部のステンドグラスも美しく、一部は19~20世紀の新しいものですが、ほとんどが15~16世紀のもの。
中央の大窓は、13世紀末のミラノ君主、ヴィスコンティ家の家紋が描かれていたり。歴史を随所に感じます。

ドゥオモの隣には、これまた目を引く“ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア”が。いわゆる、商店街、アーケード街です。
ここを抜けると、天下の“スカラ座”。どこにでもある映画館みたいな名前ですが、ここは世界三大オペラ座の一つです。

ガレリア自体、中央の斬新なドームと言い、壁面のフレスコ画と言い、つい、口開けたまま天井眺めながら通りそうになるのですが、内部の「商店」がまた、ただもんではない。プラダ、ヴィトン、グッチ・・そうそうたる店構え。



近年できたらしい、グッチの“グッチカフェ”の前も通りました。座る場所は全くなしでびっちり。
グッチマークのチョコレートがメニューにあると聞いてたので、ちょっと気になってはいたのですが・・。

以前、妹とこのガッレリアを訪れた際、名前は忘れましたが老舗のカフェ?リストランテだったかな?で食事しました。
ガッレリアの屋外席でわーいと喜びつつ、ミラノ名物、サフランで金色に輝く「ミラノ風リゾット」と何かを頼みました。
皿のちょっとしたくぼみに、しゃなりと盛られたリゾット。確かに美味しかったのですが、えっっらい高かった記憶が!
その時、「平民はこういう席に座っちゃいかん」と悟ったのでありました。


ドゥオモ広場にはヴィットリオ・エマヌエーレ2世像が。
「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世」の名前、随所で見ます。ローマにはデコレーションケーキみたいな形の記念堂もあります。

何ヤツ?
1870年にイタリア統一を果たした、初代国王ですって。



イタリア魂4 ~ミラノ『スフォルツェスコ城』

2005年10月10日 | <イタリア魂> H17.9
『最後の晩餐』を諦め、来た道を、てくてくカドルナ駅方向に戻る。
ビルの間に見えてくるのは、ルネッサンス時代の15世紀に名君だった、スフォルツァ家のお城『スフォルツェスコ城』。



以前、見た時は、壁にもっとびっしり、緑のツタが張り付いていたような。
ミラノも、空気悪くなって枯れちゃったのかな?
後ろの敷地はセンピオーネ公園。散歩にいい感じの広大な公園で、朝早かったけど、大型犬を散歩させている人がいました。

歩き疲れたので、スフォルツェスコ城を眺めながらお茶をすることに。
ちょうど、トラムの線路沿いにオープンカフェがあり、座りました。



ここぞとばかりに、タバコを吸いだす父。
父はヘビースモーカー。飛行機の中は、もちろん禁煙なので、パイポで頑張っててもらいましたが、イタリアが今年の1月から『禁煙法』施行と聞いた時には、かなりナーバスになりました。一週間以上の旅、もつかしら?と。

屋根のついた屋内、公共の場所で、タバコは吸っちゃいけません。レストラン、バール、博物館、もうほとんど全ての建物。違反者は罰金最高275ユーロ!と聞き、けっこう緊張してました。(1ユーロ=約137円)

でも実際は・・結局“外”で吸えばいいんです。禁煙法が始まったからって、イタリア人、みんな禁煙したハズはない。よく見ると、道は吸殻だらけ。カフェ、リストランテは、屋外のテラス席で吸っても構わないので、屋内ガラガラ、屋外満席・・なんて店もザラでした。
外国人って、中より外で食べるの好きなので、席の埋まり方は、タバコのせいだけではなかったのでしょうが。
父も最初は、周りの目を気にし、タバコの吸殻が落ちてそうな場所で、携帯灰皿を使っていましたが・・そのうち、外出た途端、バクバク吸うようになりました。他のイタリア人や観光客と同様に。

食事をする際は、私達も、父のためだけではなく、カラリとした外の空気の下で食べるのが楽しいため、いつも外でランチしてました。
でも、値段設定が違うのは、なんか足元見られている感じ。バールなど、一番安い順に、立ち飲み、屋内席、屋外席・・と、値段が別設定されてるんですよね。日本でやるとしたら、屋内の方が高くなるんでは?

移動の列車もすべて禁煙。
ホテルは、いろいろな対応をされました。一応、前もってスモーキングルームを予約したつもりではいたのですが、ミラノのホテルでは、廊下に灰皿がある(昔のが残っていただけかも)にも関わらず「全館禁煙」で、「吸いたい時は外への非常口を出た階段の踊り場で吸ってくれ」と言われました。

あるホテルでは、「あなたが吸いたいならスモーキングルームになり、吸いたくなければノースモーキングルームになる」と。
かと言って、灰皿はどこにも用意されておりません。

そう言われて、「ベランダで吸えばいいんだな」とすぐ分かっちゃったのは、旅の最後、ローマでのホテルでのこと。
私達もかなり、“イタリア”がわかるようになっていたと言えましょう。

イタリア魂3 ~ミラノ 『サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会』~

2005年10月10日 | <イタリア魂> H17.9
ミラノで訪れる予定だった場所その1は、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で有名な「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」。

7年前の1998年、私は妹と『最後の晩餐』の絵を見ています。現在は、ほとんど完全予約制ですが、当時は、ただひたすら並んで待ち。暑い日に、1時間程並んで、ようやく入れたことを覚えています。
旧修道院の食堂の壁の前に櫓が組まれ、見るからにもろい・・というか、はかないテンペラ画を修復している真っ最中。
それから間もなくして、20年間かけた修復が完了したことを新聞で知り、いつかまた行きたいと思っていたのでした。

『最後の晩餐』は、少し前に“ダ・ヴィンチ・コード”が流行ったせいで、ますます人気の観光スポットになったと聞いてはいました。
そのせいかどうか、どのガイドブックにも、「予約センターへ予約を入れること」となっていたので、8月に電話をしてみたところ、もう10月までいっぱいと!
でも、キャンセルが出るかもしれないので、またかけてみてほしいと言われました。

少しの期待を持って、朝7時からオープンしている教会へ向かったところ、同じく早起きの日本人がちらほら。
受付に行ってみると「今日は予約がいっぱいで、キャンセルもない」と。いつ頃だったら見れるか聞くと、やはり「予約センターに聞いてみてくれ」と、電話番号を渡されました。

*予約センター(英語OK)
010-39-02-89421146
日本から、国際マイライン登録している場合のかけ方)

予測はしていましたが、親に見せられなかったのは残念!
でも、隣の教会の方には入れて、ちょうど、日曜礼拝を行っている場所に遭遇。父母はキリスト教信者なので、ミサに参列できて良かったと喜んでいました。
・・でも、実際、彼らはカトリックではなく、プロテスタントなのです。
それって、異端とちがうの?と、カトリック総本山のイタリアにて、何度もそういう「?」に出くわした私達でした。