福井7人の工芸サムライ

福井県にある国指定7つの伝統的工芸品の職人やモノづくりや産地、福井にまつわる事がらをご紹介します。

新商品開発のタネ。サイズを変えて違うターゲットに

2019-09-23 10:19:15 | ブログ

新商品開発するには

新商品開発 閃く




今回は、新商品開発するときのタネとなるような事例を紹介します。

すでに売れている商品をもっと広めたい

福井県にあるパン屋さんの実例です。
あん食パンで有名な「パンテス」さん。
あん食パンといえばパンテスと定着するようになりました。

発売から安定した売上を作っているのですが、
美味しいあん食パンをもっと手軽に広めたい、
というご相談を受けました。 

売れている商品ならサイズだけ変えるのが有効

すでに知名度があり、アイキャッチも、ネーミングも
整っています。

となると、販売ターゲットを変えてみるのは有効です。
今までのターゲットがファミリー向けだったなら、
一人暮らしの女性、子供向けにターゲットを変えてみる。

1人暮らしの女性なら食パンサイズは大きすぎる、余ってしまう。
子供なら食パンサイズ1枚は大きすぎる。
結果、サイズを小さくしたら良いです。

試作を作ってコストを算出

新商品開発


ターゲットが決まったら実際にかかるコストを計算し、
ビジネスとして商売ベースになるか調べます。
小さい食パンが作れる型が安価で手に入ることがわかった。
サイズが小さくなる分、手間が少し増えるが、大きくコストアップしないことがわかった。

新商品はコンセプトが大事です

新商品開発 コンセプト

コストも採算ベースに乗ることがわかった。
ターゲットも明確になり、生産も問題ない。
次に考えるのは、お客様に商品をわかりやすく説明する
キャッチコピーや商品コンセプト作りです。

商品コンセプト
おやつに、お酒のお供にも
かわいくなったあん食パン。
サイズが小さくなって登場です。


もう一度おさらい

 ・一口サイズにしてお子様に

・斬新さ

・持ちやすい・食べやすい

・女性でも気軽に食べれる

 

  商品開発は作って終わりでない

〈福井の職人を応援したいプロジェクト〉と称し
開発から販売まで応援させて頂きました。
責任を持って消費者に販売をするまでが私の仕事です。

たけふ菊人形祭りで実際に店舗を出し
私が販売しました。 

ものづくりで一番難しいのは「モノを売ること

モノを実際に売り、エンドユーザーの生の声を聞いて改善し、
売り上げを伸ばすまでが「モノづくり」です。

買うのはエンドユーザーなので、なぜ買ったのか、なぜ買わなかったのか、
どうしたら買ってくれたのか、買うのを迷っている原因は何か。
ヒントはたくさんあります。

売り場の装飾も「ものを売ること」には大事な要素ですが、
今回は急遽販売が決まったので売場作りはお金と時間は掛けれませんでした。反省。。
しかし、他のパンと合わせた200個は完売。
買いやすい単価、食べるタイミングなど勉強になりました。


大体のターゲット価格と見せ方のヒントが分かりました。
より改善してクライアントさんの売上アップに繋げます。

 


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