日本を訪れる外国人観光客が急増する中、外国人のレンタカー事故が相次いでいる。ツアー客から個人旅行へとシフトし、レンタカー需要が増えているものの、慣れない道で前方不注意や操作ミスなどで事故を起こすケースが多いとみられる。旺盛なインバウンド(訪日観光客)の行動範囲は広がりをみせており、業界や国は対策を本格化させている (大森貴弘)
7月上旬、和歌山県海南市と京都市で、外国人ドライバーによる追突事故が相次いで発生した。警察によると、ドライバーはいずれも香港から訪れた観光客で、レンタカーを運転中だった。ドライバーは「カーナビに気をとられ、前をよく見ていなかった」などと釈明したという
訪日外国人の玄関口・関西国際空港で窓口を構えるレンタカー各社によると、外国人観光客のレンタカー利用は平成25~26年ごろから増え始めた。外国人に月約500台を貸す大手の店舗では、以前は事故はほぼゼロだったが、最近は20件を超える月もある、利用者の7~8割が外国人という別の大手店舗でも、外国人に月400~500台を貸し出す一方、月10~20件の事故が発生。月100~200台を貸す店舗でも月10件以上の事故が起きており、担当者は「事故率は日本人の3倍以上」と嘆いた、 各社によると、不慣れな右ハンドルによる左折時の巻き込み事故や駐車場での物損事故が目立つ。ある店舗の担当者は「物損事故の無申告や事故車の『休業補償』の支払い拒否なども多い」と打ち明けた。
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