ウクライナ兵、「ロシア負かすまで戦う」=英軍の自走砲訓練公開

2023年03月28日 20時53分14秒 | Weblog

英軍が国内で実施しているウクライナ軍訓練の模様が時事通信など一部報道陣に公開された。ウクライナに送られる英軍の自走式榴弾(りゅうだん)砲「AS90」の実弾射撃訓練で、ウクライナ兵約70人が参加。訓練終了後にロシア軍との「実戦」に臨むことになる兵士は「ロシアを負かすまで戦う」と真剣な表情で訓練を受けていた。 

ウクライナ旗が掲げられた英軍の自走式榴弾(りゅうだん)砲「AS90」。後方でウクライナ兵が教官から扱い方を学んでいる=24日、英南部ソールズベリー

ウクライナ旗が掲げられた英軍の自走式榴弾(りゅうだん)砲「AS90」。後方でウクライナ兵が教官から扱い方を学んでいる=24日、英南部ソールズベリー

パーン、パーン。南部ソールズベリー平原にある英軍演習場。腹の底に響く大きな砲撃音が鳴ると同時に、草原に並んだ6両のAS90の砲身から煙が立ち上った。遠方からはズズーンという着弾音。戦車に似た巨大なAS90の後方では、迷彩服に身を包んだウクライナ兵たちが、教官の指導の下、砲身の角度調整や装填(そうてん)作業に取り組んでいた。訓練中は点検に時間をかけられるが、実戦にそんな余裕はない。「いかに手早く」(英軍報道官)作業できるかが生死を左右する。

ウクライナ兵の訓練を担う英軍のパーキンス軍曹=24日、英南部ソールズベリー

ウクライナ兵の訓練を担う英軍のパーキンス軍曹=24日、英南部ソールズベリー

英国は1月、ウクライナ支援強化のため主力戦車「チャレンジャー2」14両とAS90約30両の供与を発表した。今月24日に公開されたのはAS90の操作を学ぶ数週間にわたる訓練の終盤だ。参加したウクライナ兵は21~68歳。軍務経験のない者もいるが、指導する英軍のパーキンス軍曹は「質問をたくさんして、(積極的に)学ぼうという姿勢と意志の強さが感じられる」と評価する。 身の安全のため顔を布で隠して取材に応じた訓練兵の一人、ボロディマーさん(37)はウクライナ西部リビウ出身。元は路面電車の運転士で、英国で3週間訓練を受けた。「教官は親切で、いろいろ学べて面白い」。AS90の操作は初めてだが「割と簡単」といい、破壊力のあるAS90が届けば「戦いの流れを変え得る」と期待する。訓練終了後に帰国し、ロシアとの戦闘に加わるが、「準備はできている。勝つまで戦う」と力を込めた。

取材に応じるウクライナ兵のボロディマーさん=24日、英南部ソールズベリー

取材に応じるウクライナ兵のボロディマーさん=24日、英南部ソールズベリー

 別の兵士も取材に「国家と家族を守るため全力を尽くす。勝利を固く信じる」と強調。「誰でも命を失うのは怖い。しかし誰かがやらなければならない」と胸中を語る兵士もいた。   時事通信

 

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