部下へのパワハラなど兵庫県の斎藤元彦知事を巡る一連の疑惑を調査する県議会調査特別委員会(百条委員会)が30日開かれ、斎藤氏に対する初めての証人尋問が行われた。パワハラだとされる自身の言動について「記憶にない」などと述べた斎藤氏に対し、傍聴した県民からは「不誠実」「言い訳が多い」と批判の声が上がった。
「質問に正面から答えず、言い訳めいた回答が多かった。潔くパワハラを認めるべきだ」。同県尼崎市の女性(51)は語気を強めてこう語った。
斎藤氏は就任間もない頃、机をたたいて県幹部を叱責した事案について「就任直後だったので」と釈明。机をたたく行為をパワハラと認めるか否かを問われたが、回答を控えた。この点について、女性は「パワハラかどうかを聞かれているのに『就任直後だから』とか背景の話ばかり。ここまで答えないとは思わなかった」と不満げな様子だった。
「『記憶にない』という答弁は不適切で不誠実」と指摘したのは、同県川西市の男子高校生。部下に対して「空クル(空飛ぶクルマ)は知事直轄、勝手にやるな」と叱責したとの疑惑について斎藤氏は「記憶にない」と述べたが、「普通にパワハラだと感じた」とあきれ気味に語った。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます