JR各社、新幹線物流に注力 速い大動脈、大型トラック140台分…人手不足解消にも貢献

JR各社が新幹線物流に力を入れている。潜在需要は大きく、大量輸送が実現すれば物流の人手不足解消にも貢献しそうだ。「本格運用の道が見えてきた」（JR東日本の担当者）。各社は積み降ろしの労力や運搬量の制約などの課題解決へ動きを加速させている。

鹿児島港で早朝水揚げされたカツオのたたきを、その日の夕方に東京で味わえる―。JR旅客6社は5月、新幹線で即日輸送・販売する商品の紹介イベントを東京駅で開催。会場にはイカめしやアスパラガス、赤福餅など各地の名産品が並んだ。

新幹線で荷物を運ぶ貨客混載は2021年ごろからJR各社による取り組みが加速。生鮮品を遠方に速く届けられる利点を生かし、JR他社や他業界との協業も目立つ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　産経新聞