天皇、皇后両陛下が紀伊半島豪雨遺族をお見舞い
「元気で過ごされるよう」
天皇、皇后両陛下は25日、国体の総合開会式臨席などのため和歌山県に入られた。この日は、田辺市の県立情報交流センターで、平成23年9月の紀伊半島豪雨で家族が犠牲になった被災者6人を見舞われた。
紀伊半島豪雨では、和歌山、奈良、三重3県で80人以上の死者・行方不明者が出ており、うち61人が和歌山県に集中している。両陛下は発災当初から甚大な被害を気にかけ、昨年11月に奈良県の被災者を見舞っているが、今回の訪問にあたり、和歌山県の被災者との面会も強く希望された。
田辺市の打越貴美男さん(52)は自宅が土砂にのまれ、長男=当時(17)=と次男=同(16)、母=同(88)=の3人が亡くなった。天皇陛下は「随分、心の痛みを持っていらしたでしょう」とねぎらわれた。
妻=同(51)=と長女=同(24)=を失いながら災害対応の陣頭指揮を続けた那智勝浦町の寺本真一町長(62)を、皇后さまは「どんなにか、おつらい決断でいらしたでしょう」と慰労された。
陛下は最後に全員に向かい、「元気で過ごされるよう切に願っています」と声をかけられた。
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