ロシア連邦海洋河川運輸庁は5日、実効支配するクリミア半島と本土の間に位置するケルチ海峡の南方を航行していたロシアのタンカー「シグ」が無人船によるとみられる攻撃を受け、船体に損傷を受けたと発表した。機関室付近に穴が開いたが航行は可能で、11人の乗組員は無事。ウクライナメディアは、ウクライナ保安局(SBU)と海軍による特別作戦だったと報じた。 ケルチ海峡には、7月17日にウクライナによる2度目の攻撃を受けたクリミア橋が架かっている。ロシアの侵攻に対する反転攻勢を続けるウクライナ軍はロシア領内やクリミア周辺へのドローン攻撃を強化しており、タンカー攻撃も反攻の一環とみられる。 ケルチ海峡には、7月17日にウクライナによる2度目の攻撃を受けたクリミア橋が架かっている。ロシアの侵攻に対する反転攻勢を続けるウクライナ軍はロシア領内やクリミア周辺へのドローン攻撃を強化しており、タンカー攻撃も反攻の一環とみられる。 SBUのマリュク長官は5日の声明で、最近のロシア船舶に対する攻撃は合法的だと強調した。ロシア軍に早期にウクライナ領から撤退するよう警告した。 ロシア連邦海洋河川運輸庁によると、タンカーは4日深夜に右舷に攻撃を受けた。ロシア通信によると既に浸水は止まり、沈没の危険性はないという。
共同通信
大阪・ミナミの路上で5月、通行トラブルになった口論相手の男性を車で跳ね飛ばしたなどとして、大阪府警南署は5日、殺人未遂と傷害の疑いで、ブラジル国籍で住所不定、職業不詳のシケイラ・ミナト・チアゴ容疑者(36)を逮捕した。「トラブルがあったのは覚えているが、殺人未遂といわれるのは理解できない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は5月26日午前8時55分ごろ、大阪市中央区道頓堀の路上で、通行トラブルとなり、口論中の男性(43)を急発進させた乗用車ではね飛ばしたほか、仲裁していた男性(39)も車のドアで挟んでけがをさせたとしている。2人はいずれも軽傷だった。
南署によると、チアゴ容疑者はその場から車で逃走。7月に殺人未遂容疑などで指名手配され、同署が行方を追っていた。今月5日未明、ミナミを歩いているのを巡回中の署員が発見した。
産経新聞
栃木県の栃木刑務所は4日、職員に暴行や不適切な発言などを繰り返したとして、女性看守(31)を停職4か月の懲戒処分とした。発表によると、女性看守は昨年11月、上司の腹部を殴打して約1週間の打撲傷を負わせ、今年1月、別の上司の頭部を平手で複数回たたいたという。看守は既に傷害と暴行の容疑で逮捕・起訴され、罰金刑が確定。ほかにも上司に「死ねよ」などと不適切な発言をし、正当な理由なく退勤するなどしたという。
読売新聞
若者が気軽に大麻に手を出し、摘発される事例が相次いでいる。覚醒剤などと比べ値段が安く、合法化した国の増加なども背景にあるとみられる。全国の警察が昨年、大麻所持容疑などで摘発したのは5342人で、うち7割は10~20代だった。警察当局は若者による乱用に警戒を強めている。
警察庁によると、大麻所持などの容疑で摘発された人の数は2014年以降、増加傾向にある。21年には過去最多の5482人を記録した。
13年には薬物関連で摘発された人の8割が覚醒剤絡みだったが、その割合は年々減少。一方、大麻関連の摘発は増加が続き、今年上半期は大麻関連の検挙人員が覚醒剤関連を初めて上回った。
横浜薬科大の篠塚達雄客員教授(法中毒学)は「大麻は他の薬物と比べ値段が安く、若い人が手を出しやすい。たばこのような感覚で始めてしまうのではないか」と分析する。
ネット上では、大麻の危険性を否定する情報が出回っているが、「頭痛や吐き気などの症状が出ることもあり、長期間乱用すれば幻覚や妄想を引き起こす状態になることもある」と警鐘を鳴らす。
警視庁幹部は「最近はSNSでも大麻を売買できる。犯罪組織とは無関係の若者が、会社をやめて売人になる例もある」と警戒。過去の乱用者の体験談を伝えるなどし、「大麻の危険性を継続して訴えていく」と語った。
時事通信
タス通信は5日、ウクライナ南部クリミア近海のケルチ海峡で、ロシアの貨物船がウクライナの水上無人艇の攻撃を受けたと伝えた。クリミアと露本土を結ぶ「クリミア大橋」の通行も一時遮断されたという。ウクライナが無人機を使って、クリミアや露本土への集中攻撃を行っている可能性がある。 タス通信によると、ケルチ海峡への攻撃では、貨物船の機関室が損傷した。露西部クルスク州でも無人機による攻撃があり、行政庁舎などが損壊した。死傷者はいないという。 4日には、露南部ノボロシスク港近くの露軍海軍基地が水上無人艇で攻撃され、露軍の大型揚陸艦が標的となった。ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」は、攻撃後の揚陸艦を捉えた衛星写真を基に、黒い液体が確認できるとして、揚陸艦が燃料漏れを起こすほどに損傷している可能性を指摘した。 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4日のビデオ演説で、情報機関「保安局」(SBU)から報告を受けたとした上で、「侵略国に戦争を戻しているSBUに感謝している」と述べ、ノボロシスク港攻撃への関与を認めた。
読売新聞