加東市議会議員・藤尾潔の出る杭日記

出ない杭は地面で腐食します。杭を打つ手も結構しびれているはず。
打たれないような杭では使い物になりません。

産業建設常任委員会が終わってからすっきりしない

2010-02-18 08:52:08 | Weblog
 昨日は産業建設常任委員会があり、上下水道料金の滞納の不納欠損処理(取ることができないので帳簿から落とす)の予定について説明を受けました。

 行方不明とか、海外に転居したとか、会社が倒産したとかいうのは(それまでの管理が適切なら)やむを得ないと思います。経済的に無理というのは微妙なものですが、客観的にみてどうしても取れない状況ならやむを得ないケースもあるかも知れません。

 ただ、昨日説明を受けたなかには、「他の件で町とトラブルになって、納付していなかったものが時効になった」とか「下水道負担金で、『つなぐつもりがないので払わない』等と理解を得られなかった」とか言う理由のものがありました。これは町(注:旧町時代のものが時効になっていくわけなので)や市の行政に大いに問題があると思います。
 つなぐつもりがないけれども、支払いをお願いに行って納付いただいている例もあるはずです。こんなことが許されるならゴネ得になるではありませんか。(注2:本来は、処理区域内では必ずつながないといけません。)
 昨日説明を受けた約1000万円のうち、半分くらいは私は説明がつかないと思います。

 こんなことにならないように、私は市の持っている債権で、何も手を打っていない宙ぶらりんなものがないように議会では述べてきたつもりです。たとえば、税の話にはなりますが加東市になってから時効の処理が行われていないのはかえって不自然だとか、市から訴訟を起こしていないのは(市営住宅の滞納なども含めて)本気で取りにいっていないのではないか、とか。そのたび市は適切にやっていくと答弁をしてきたはずです。

 今までそういう答弁にのって物を判断してきた自分が甘かったのかも知れません。しかし、それをひっくり返すには(個人情報保護の観点がありますから)百条委員会でも開いて、滞納債権一つづつ現在の処理が適切か確認していくしかない。そんなことは本来やるべきでないから、個別の情報については行政の話を信用して話を進めているわけで、そういうのが全部裏切られた気分です。

 私にとって昨日さらに情けなかったのは、その大半が旧社町の事例だったということです。

 昨日のものは、行政にとっても本来は表に出したくなかったことだと思います。ある意味、市長が退任にあたって不適切な部分を処理をして、次に引き継がせないように、という考えだとは思うのですが…。

 不適切な行政に対する怒りと、社町からの行政で市に迷惑をかけたという思い、今まで本当の情報を伝えられていなかったことの情けなさ。午後からもすっきりしませんでした。

 今までの不適切なことを正直に告白する、といえばワシントンの桜の樹の話が有名ですね。だからこの件もワシントンの父親のように対応すべきなのか、などと考えて帰宅したことろ、「ワシントンの幼少の頃には、アメリカ大陸に桜はなく、牧師の書いた『逸話でつづるワシントンの生涯』という本で盛り込まれた創作である可能性が高い」とのこと。正直びっくりしたのと、正直であることを説いた逸話が創作ってどういうことやねん、という思いが半分。ただその時思いました、創作のワシントンの親父のようにふるまう必要はない、やっぱり「駄目なものは駄目」でいいんだと。

 あくまで個人的な思いですが、行政の対応としては、金額は小さいもののデリバティブよりはるかに重い問題と思います。デリバティブはいろいろな見方があると思いますが、昨日のものは100%不適切だからです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿