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Performance Engineering

1NZ-FE ノーマルポート観察

2014-07-29 00:10:22 | トヨタ 1NZ
先日分解した1NZ。画像奥が吸気ポート。段差が見えてマス。


燃焼室真上から。1ZZと良く似た形状。排気ポートはスロート部分に鋳造時の最小肉厚確保の為と思われる盛り上がりが。不良品の発生を減らす為に何処までやるか。トヨタ的な実用エンジンの処置の仕方なのだろうか。


吸気ポート、バルブシート側のアップ。上側の加工跡は段付きを無くすための追加工なのだろうけど、奥に激しい段が出来てます。


別の箇所だと段差が大きかったり。タンブル発生させる為の特殊形状とかではなさそう。


吸気ポートのインマニ側。手前のでっぱりはインジェクターのノズル位置。インジェクターが近いのもあるだろうけど、ポートの隔壁が短い。平成10年以降のエンジンでインジェクターの霧化性能が良くなっており、それに合わせた設計といった印象。
ポートのサイズも小さめなので中低速でトルクを出しやすい感じ。

全体的に低コストの実用エンジンとしての割り切り、最適化が見られて面白いエンジンです。ポートの形状等で結構な性能の向上が期待できます。但し、極端なハイカムを組んで高回転型にしてしまうようなチューニングには向かないと思います。中低速でトルクを出して、高回転もそれなりに使える、というセットアップが1NZには向いていると思います。


先週後半の暑さにやられて、唯一エアコンが効くエンジン室でポート削れるようにレイアウト変更&ブースを製作。夏季の作業効率が大幅にアップ、の予定…。


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