ＥＰ８２＆ＥＰ９１ ロールセンターアダプター

今日はちょっと真面目なネタ。画像はＥＰ８２の新型車解説書より。

マクファーソンストラットのサスペンションの車両の場合、車高を下げるとロールセンターの位置が大きく変わります。さて、そのロールセンターてどういうものよ？ということでちょっと説明。
ストラット形式だと、ロワーアームの支点間の延長線と、接地点-ストラットアッパー支点と直交する線とを結んだ点ＩＣ（幾何中心点）が瞬間的なロールの中心点となります。これと接地点を結ぶ直線上の車両中心点がロールセンターとなります。

このロールセンターと車両の重心位置との距離がロールモーメントに影響し、ロール量が決まります。

車高を下げるとロールセンターが下がるので、重心位置との距離が長くなり、ロール量が増える事になってしまい、ロールを抑えるためにさらにスプリングレートを上げる等という事になりがちです。

そこでロールセンターアダプターを使用するわけですが、ありがちなロワアームとボールジョイント間に挟む製品では、アームの角度は変わりますが、ボールジョイントの位置はそのままなので、支点間の角度は全く変わらないんです…。ＡＥ８６なんかだと、ストラットとボールジョイントの間にスペーサーが入るので、きちんとボールジョイントの位置が変わるので有効です。

何故こんな事を書くかというと、効かない部品が製作販売されているのが嫌なのと、もうすぐちゃんとした物を製品化できそうだから。

スターレットＥＰ８２、ＥＰ９１やＥＬ系に使用可能、一台分で３万円くらいの予定。もう少しお待ち下さい。