接骨院閑話 Ver.2024_01

「しれは迷ひしらねは迷ふ法の道
 なにかほとけの實になるらん」
至道無難禅師の句は健康にも通じるのです。

ササヤカな闘病記①

2024年01月08日 | 経験談

私はこの30年間は一切の医療サービスを受けていません。

体調不良(ケガや病気を含む)で医療機関を受診した事も、
(合法非合法問わず)薬やサプリメントを使った事も、
コルセットやサポーター等の健康グッズを使った事も、
特定(メタボ)健診や予防接種を受けた事も、
健康の為にと大嫌いな運動(スポーツ)をした事も、
栄養やカロリーを考えて規則正しく面倒臭いエサのような食事をした事も、
禁煙・禁酒・減塩・糖質制限をした事も、
接骨院・鍼灸治療院・整体院等の代替療法を利用した事もありません。

今でもタバコは1日に一箱程度は吸い、
今では卒業しましたが平成15年(2003年)迄の3年間は、
日本酒に換算すると一升以上の量の酒を毎日飲んでいたのです。

このように健康に無頓着な私だったのですが、
それは私の体調が何時も良かったからではなく、
接骨院の仕事が異常に忙しくて医療機関を受診する時間がなかったからで、
ヤハリ体調は人並みに悪くなっていたのです。

因みに平成15年(2003年)迄の私の身体に起きた、
そして今でも時々起きる体調不調(症状)は、
覚えているモノでは次の通りです。

・腰痛
・肩凝り
・偏頭痛・・・20年前の交通事故から始まった。
・のぼせ・・・急に頭が熱くなり異常に汗が出てくる。
・不整脈と頻脈
・動悸と目眩・・・気持ち悪くて動けなくなる。
・胸の痛みと締め付け・・・錐で刺されたような鋭い痛み。
・背中のコムラ返り・・・背中が固まって息ができなくなる。
・喘息・・・特に夜間に咳込む。
・右鼠径部の痛み・・・普通に歩けず跛(ビッコ)になる。
・右足第一趾の感覚鈍麻・・・軽く針でつついても何も感じない程度。
・右大腿部の静脈瘤
・右足だけ定期的になる水虫・・・一度罹ると必ず膿んでくる程悪化する。
・3年に一度必ず起きる40度近い発熱・・・2~3日は寝込む。
・頻繁に起きる両フクラハギのコムラ返り。
・両側のお尻一面の吹き出物
・帯状疱疹
・疲れてくると物が二重に見える・・・15年前の喧嘩で目を殴られてから始まる。
・花粉症
・頻繁に繰り返す便秘と下痢。
・体臭と口臭が強い。
・超短気で常にイライラしている。
・デブ・・・身長180㎝で体重99.8㎏
・肉魚酒の飲食によるアレルギー。(→コレが始まりです。)

等、幾つもありましたが、
これ等の症状が何時も何の予兆もなく突然始まっていたのです。

ここに挙げた数々の不調(体調不良)に対して、
私は医療機関を受診していませんから、
どのような病名が付くのかは知りませんが、
何れの症状(体調不良)も、
生きるか死ぬかの大ケガ大病ではない(緊急性がない)事や、
暫くすると症状は消えて身体が楽になる事から、
私は、
「大したものではない。」
「年(加齢)だから仕方がない。」
「今は仕事が忙しいから仕方がない。」等と、
全て仕方がないで済ませていたのです。
~2024年追記:これは私の接骨院に来るお客サンと同じです。~

確かに平成15年(2003年)迄の私は仕事が異常に忙しくて、
特に平成5年(1993年)に今の場所に接骨院を開業してからは、
土日祝日の休みもとらず仕事をして、
一日の睡眠時間も3~4時間程度でしたから、
自分の体調を考える時間がなかったのも仕方がなかったのですが、
最近になって思い返してみますと、
~2024年追記:最近とは平成18年(2006年)頃です。~
私が体調不良になっても一切の医療サービスを頼らず、
全て「仕方がない」で済ませていたのは、
仕事が忙しかった事に加え、
・幼少の頃から少々の不調では医療機関を受診する習慣がなかった。
・私は根っからの不精で怠け者で、
 少々の不調では医療機関を受診する気にならなかった。
という私の性格や習慣の部分で、
医療機関を受診しなかった事も大きな理由だと思いました。

そんな私が平成15年(2003年)の夏に、
些細な事(大恩人の死)をキッカケに、
全身の腫れと全身の強烈な痒みに悩まされるようになりました。

一度痒くなると掻き毟ります。
暫く我慢していれば痒さは消える事が分かってからも、
強烈な痒さですから掻かずにはいられません。
数日後には掻き毟った事で、
全身が瘡蓋(カサブタ)だらけになってしまいました。

こんな辛い事が起きるのは初めてです。
普段から何も信仰を持たない私でしたが流石にこの時は、
「何かの罰が当たったのかもしれない・・・。」
「モシかしてコレッて生き地獄・・・?」
「モシかして大恩人の祟り???」
と思ったのですが、
然しその反面で、
「そのうちに治るだろう。」
と高を括っていたのです・・・が、
半年程経っても治る事はありませんでした。

そんな辛い半年でも一つだけ分かった事がありました。
それは一度痒くなると大体6時間ほど痒さが続く事でした。

ですから昼頃に痒くなる分には、
掻いても我慢しても仕事をしているうちに痒さを忘れていくのですが、
就寝時に痒くなったら大変です。
それは明け方まで痒くて寝られなくなってしまいますから、
暫くしたら全身の腫れと強烈な痒さと瘡蓋(カサブタ)に、
睡眠不足が加わってしまったのです。

流石にこの時には、
「何故、治らないのだろうか・・・?」
「何故、痒くなるのだろうか・・・?」
と少しだけ考えるようになりましたが、
痒くなければスグに忘れてしまうのでした。

マタこの頃には、
私の身体を心配した親兄弟・友人知人・親類縁者が私の顔を見る度に、
「医者に診てもらえ検査を受けろ薬を飲め。」
と善意の助言をしてくれるようになったのですが、
そんな善意の助言に対して私は、
「医者に診せたところで、
 検査を受けたところで、
 薬を飲んだところで、
 アレルギーが治った話しなんて聞いた事がないし、
 この程度のモノは放っておいても自然に治る。」
と強がりを言って、
医療機関を受診する事はなかったのです・・・がヤハリ治る事はなく、
そればかりか新たに追加された睡眠不足が祟り始めて、
日中も集中力の低下と全身の倦怠感で、
仕事に支障が出るようになったのです。

私はこの時になって再び、
「何故、治らないのだろうか・・・?」
と今迄よりも少しだけジックリと真面目に考えるようになり、
自然に自分の生活を観察するようになっていったのです。

実際に自分の生活を観察して分かった事は、
全身の腫れと強烈な痒みは必ず食後に起きている事でした。

それが分かった次は、
「何を食べれば痒くなるのだろうか・・・?」
私は身体を痒くする食品を探すようになっていったのです。

そして分かった事は、

マズは症状(全身の腫れと痒み)が出ない食べ物としては、

・穀物と野菜。
・調味料は醤油と塩だけ。
・お菓子は塩味のポップコーンとゴマの南部センベイは大丈夫。
・タバコは大丈夫。
・乳製品と日清カップヌードル(白地に赤文字のモノだけ)は辛うじて大丈夫。
 (辛うじてとは少しムズムズする程度で済むという事です。)
~2024年追記:
辛うじてでも日清カップヌードル(白地に赤文字のモノだけ)が、
大丈夫だった理由は今でも分かりません。~

が分かりました。

次に症状(全身の腫れと痒み)が出る食べ物としては、

・ファストフードや冷凍食品や加工食品はダメ。
・肉と魚は全くダメ。
・酒は匂いを嗅いだだけでもダメ。
・外食は店によって違っていて、
 ダメな店は店内に一歩入っただけでもダメ。

が分かったのです。

(ある日、近所のコダワリのソバ屋サンの前を通った時、
 店が仕込み中だったようで、
 換気扇から出る風に当たっただけで、
 身体が反応した(アレルギーがでた)事もありました。)

特に肉や魚は出汁としての少量の使用や、
味覚として感じない程度の僅かな使用でも、
マタ酒は少し匂いを嗅いだだけでも身体は正確に反応して、
その正確さに少しだけ嬉しく思ったのですが、
然しそんな嬉しさよりも、
私の健康観(健康や病気の考え方)の一つである、
「菜食は女子供がする事で、
 男だったら何時でも何処でも何でも食べられて、
 周りの人よりも大量に美味しく食べられるのが健康の証。」
~2024年追記:今だったら言ってはいけない言葉です。~
が通用しなくなった事の方が一大事で、
それは、

米と野菜だけを食べて何れ栄養失調で倒れるか、
身体の為にと肉や魚を食べて何れ睡眠不足で倒れるか、

ドッチを選んでも倒れるという究極の選択になってしまったからです。
~2024年追記:今思えば笑い話しです。~

何れ栄養失調で倒れるとしても、
それ迄は米と野菜だけを食べていれば、
腹は膨れて夜も寝られます。
然し睡眠不足は寝る以外に解決策はないし、
睡眠不足は辛いのです。
私は、
「寝不足は辛いから今は米と野菜だけを腹一杯食べて、
 何れ栄養失調で倒れよう。」
と睡眠不足を解消する方を選択して、
次の日からは、
動物愛護の気持ちも神様仏様への信仰もない私が、
少しでも夜は寝たい一心で穀物菜食(ヴィーガン)生活を始めたのです。

「ヴィーガン」という言葉は、「酪農製品を食べないベジタリアン」を表すために、1944年にイギリスにおいてヴィーガン協会の共同設立者であるドナルド・ワトソンによって作られた言葉であるが、ヴィーガン協会は卵の摂取にも反対していた。1951年、ヴィーガン協会は「ヴィーガニズム」の定義を拡大し、「人間は動物を搾取することなく生きるべきだという主義」の意味だとした。1961年、H・ジェイ・ディンシャー はアメリカ・ヴィーガン協会を設立し、ヴィーガニズムをジャイナ教のアヒンサー(生物に対する非暴力)の概念に結びつけた。
「Wikipedea(ウキペディア):ヴィーガニズム」より

【参考資料】
「Wikipedea(ウキペディア):ヴィーガニズム」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0

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