接骨院閑話 最新version

「しれは迷ひしらねは迷ふ法の道
 なにかほとけの實になるらん」
至道無難禅師の句は健康にも通じるのです。

体調が悪くなる経過③

2024年05月27日 | 私見

こうして以前のケガや病気を、
適切に回復させられなくて(治し損ねて)、
「最初の一つ」を作ってしまった子供は、
この時期には、
燻らせた火種の影響は広範囲(全身)に及んでいます(=満身創痍)。
(但し症状があるとは限りません・・・)
そんな子供が高校に通学したり就職して社会に出る時期になりますが、
この時期は他の時期とは違って身体に最も大切な時期です。
それは筋骨格の成長期で、
これからの3~4年間で作った身体で、
残りの人生を過ごしていく事になるからです。

昭和時代には、
「子供の頃は病気ばかりしていたが、
 大人になったら丈夫になって病気をしなくなった。」
とはチョクチョク聞いた話しですが、
これは筋骨格の成長期を上手に過ごせたからだと思います。

筋骨格系の成長期を上手に過ごす事は、
必ずしも運動(スポーツ)を熱心にヤッて、
身体を作るのとは必ずしも一致しません。
寧ろ現在では運動(スポーツ)を熱心に行っている人ほど、
運動(スポーツ)後のケアが不十分で、
身体各部分は傷んた儘になっている事(満身創痍)や、
体育会系で培った頑固な迄の偏った信条(健康観)が身に付いている事から、
運動能力は優れ見栄えの良い体型をしているかもしれませんが、
それに反して、
中身(身体の働き)は健康とはほど遠い人は多くいるのです。

~2024年追記:
「体育会系で培った頑固な迄の偏った信条」とは、
昭和のテレビアニメ「アタックNo1」の主題歌で、
「苦しくたって 悲しくたって
 コートの中では 平気なの」(東京ムーピー企画 作詞)
というように、
何でも根性で乗り切ろうとする考えです。~

今迄に治し損ねたモノが一つとして解消させられず(火種を燻らせた儘)、
その影響が全身に及んでいる人は、

そんな人が大学に通ったり社会に出て仕事をするようになるのですが、
最早、満身創痍ともいえる状態ですから、
今迄のケカや病気を治し損ねて身体に燻らせているモノが、
何時燃え始めるのか(再発するのか)は時間の問題なのです。

(早くも時間切れになって、
 体調不良になり日常生活が普通に送られなくなった人は、
 増えているように思います。)
以前にも増して普段の生活は忙しくなっても、
疲れた身体を回復させる事を知らないばかりに、
(知っていたとしても不十分だったり見当外れな場合が多いのですが・・・)
疲れた身体の人が、
残り火を燻らせた儘に筋骨格の成長期を過ごしていくのです。

仮にこのような満身創痍の人(症状がないから無自覚です)が健康に目覚めて、
例えば身体に良い(と考えられている)食事を始めたとしても、
ヨガ教室やフィットネスクラブに通い運動を始めたとしても、
あまり関係ありません。
確かに新たな体調不良(ケガや病気を含む)には、
ソコソコ有効なのかもしれませんが、
今迄に治し損ねたモノには全く効果はなく、
そこに新しく始めた事が、
逆に身体に大きな負担になったりして、
自分では健康的な生活を心掛けているつもりでも、
身体の働きに余裕が無い人から、
大した理由もないのに(時に全く理由もなく)、
体調が悪くなる(痛み等の症状や病気を含む)のです。

この時に問題なのは、
以前に傷めた部分と同じ部分が痛み出したモノであれば、
例えば、
「昔は運動部でよく足を捻挫をしたのがクセになって、
 今でもチョットした事で捻挫をする。」とか、
「昔の交通事故でムチウチになったのが治っていなくて、
 今でも天気が悪くなる前は頭痛がする。」みたいに、
再発を気付く(昔のケガが治っていない事が分かる)人もいるのですが、
これが以前に治し損ねた体調不良(ケガや病気を含む)とは、
一見関係ないと思われる部分に、
思いも寄らない症状がでた時や、
(明確な)理由もなく体調不良(病気を含む)になった場合は、
業者(医療福祉従事者)サンを含めて、
誰も過去の体調不良(ケガや病気を含む)との関連を考えず、
全て御新規で考えてしまう事なのです。

そして治療を始めて症状が消えると治った(良くなった)と考えて、
暫くして再び体調が悪くなる(ケガや病気を含む)と、
全て御新規で考えて治療(施術)を始めて、
症状を消す事を繰り返していくのです。

確かにこの時期はマダ、
近所の医院・接骨院・鍼灸治療院・整体院等に通院しても、
生活習慣を見直して身体に良い食事を始めたとしても、
ヨガ教室やフィットネスクラブに通い運動を始めたとしても、
ソコソコ体調は良くなります(症状は消えて身体はスッキリします)が、
これは殆んどの場合が問題を先送りにしているだけで、
不快な症状が出る度に、
治療(施術)で症状を消す事だけを繰り返していくと、
軈て同じ部分に頻繁に症状が出るようになったり、
今迄受けている治療(施術)の効果が薄らいでいくのです。

少なくともこのような状況に直面した人は、
今迄の考え方や方法が通用しなくなったのですから、
自分が身に付けている健康観(健康や病気の考え方)観を、
見直す最期に近い時期なのですが、
然し幼少の頃から、
業者(医療福祉従事者)サンの医療(医学)の理屈だけで健康(病気を含む)を考えて、
ウソでもそれで一時的にでも健康が維持できた人(恩恵を受けてきた人)は、
健康観(健康や病気の考え方)観を見直す事はできない(恐怖です)し、
仮に見直せていると思っても、
セイゼイ評判を聞いて医療機関を彷徨ったり、
テレビやラジオの健康特集の情報を実践したり、
サプリメントや特保飲料を使い始めたり、
中には誰かサンに勧められる儘に手術を受けたりする程度で、
この殆どは本人にしてみれば画期的な事かもしれませんが、
身体にしてみれば小手先だけを変えただけの事でしかなく、
何れの方法を熱心にヤッたとしても、
問題を先送りにしているだけなのです。

ソンナコンナで40歳も過ぎた頃には、
何をしても以前のような効果が出なくなるばかりか、
特定(メタボ)健診で異常が見つかる人も増えてきたりします

このような人は「何をしても治らなかった」という、
変な自信だけは持っていますから、
今更、体調不良(病気を含む)を治そうという気持ちは失せて、
体調不良(ケガや病気を含む)が治らない状態を維持する事が、
健康だと勘違いしてしまい、
(実際には勘違いというよりも無意識の方が適切な表現かもしれません・・・)
体調不良(ケガや病気を含む)が回復できない理由を、
業者(医療福祉従事者)サンに言われた事もあり、
「加齢」「ストレス」「運動不足」「食べ(飲み)過ぎ」「遺伝」等と、
その人が体調不良(ケガや病気を含む)を回復させられない理由かどうかが、
分からないような曖昧な理由らしきもので、
納得してしまう人が多くいるのです。

そんな人受ける治療(施術)は「治す」が目的ではなく、
一時の変化(症状の軽減消失)だけを目的にしたものになっているのです。

然しここ迄身体の働きを弱めて余裕をなくしてしまうと、
誰もが認める(業者(医療福祉従事者)サン言っている)、
尤もらしい理由(体調不良(ケガや病気を含む)が治らない理由)は、
頭(理の部分)は納得しても身体(実の部分)には通用しないのです。
身体は情け容赦なく様々な症状(警告信号)を出し始めるのです。

その一つが(大した)理由もなく(時に理由すらなく)、
体調不良(ケガや病気を含む)になり易くなり、
一度なった体調不良(ケガや病気を含む)はナカナカ治り難くなり、
次々と現れる体調不良(ケガや病気を含む)に翻弄されていくのです・・・が、
偏った健康観(健康や病気の考え方)を見直す事をせず、
自分の都合で健康(病気を含む)を考えてきた人は、
この期に及んでも何かに縋る習慣が捨てられず、
最早、飲んでも効かないと分かっていても薬を頼り、
(この人達を私はヤク中といっています。)
一時的な効果すら無くなってきた理学療法を頼り、
中には怪しい宗教(スピリチュアル)に傾倒していく人もいるのです。

後は推して知るべしで人によっては、
健診検査で大病が見付かり辛い闘病が始まる人、
家族の顔や今朝食べたモノも忘れるようになり介護のお世話になる人が、
年々増えているのは少し調べれば誰でも分かるのですが、
ここ迄、身体を追い込んでしまうと、
業者(医療福祉従事者や代替療法の施術者)サンでも成す術がなく、
治療(施術)と称してヤッている事も治すが目的ではなく、
現状維持だけが目的(延命)のものになるのです・・・が悲しい哉、
本人や家族はそれがウスウス気付いていても、
業者(医療福祉従事者)サンには文句の一つも言えず、
医療を提供する側も利用する側も、
互いに「仕方がない」で済ませてしまうのです。

この時に「仕方がない」と思って妥協するのは自由です・・・が、
このようにして身体を追い込んで弱めてしまった人の、
家族が考えなければならない事は、
一時の情(感情や人情)に流される事で、
体調不良(病気)の本人の負担は、
家族が肉体的にも精神的なも負担を追え事になるのです。

~2024年追記:
私達のような医療福祉の素人でも聞く言葉としては、
平成時代には「介護疲れ」「老々介護」等で、
令和時代には「ヤングケアラー」「介護施設での虐待」等です。~

身体を徹底的に弱めてしまった人の負担は、
その人の身近な人((同居する)家族等)が負う事は、
あまり考える人はいないようですが、
実際にその時になって考えたとしても時既に遅しで、
何を思っても誰(業者(医療福祉従事者)サンを含む)も何もできないし、
本人にしても今迄の健康観(健康や病気の考え方)を見直し修正するだけの、
体力気力は残っていないのです。

当然、体力気力に余裕が残っている人は、
残っている分だけ今回の説明よりもマシな経過を辿るのですが、
それにしても貝原益軒先生が「養生訓」で言っているような、

・・・ひとの健康についても同様で、養生の術を学び持続して実行すれば、身体壮健にして病むことはなく、天寿をたもち長生きをして、長く楽しむことは必然であろう。これは自然の理であって疑ってはならないのである。
「養生訓 全現代語訳」P30~P31

からは程遠い人ばかりなのです。

そして私の接骨院に来るお客サンでも、
現在の業者(医療福祉従事者)サンの理屈だけで、
健康(病気を含む)を考えてきて、
自力を失くしてしまった人は、
この時になって自分が生き地獄にいる事を知る人も出てくるのです。

~2024年追記:
私は自力を失くしたお客サンの一部の人を、
私の接骨院から卒業していただきました。
それはこのお客サン達が今後辿るであろう悲しい経過を観るのが、
イヤになった(辛かった)からです。~

ここで私がいう生き地獄とは、
これは私の接骨院のお客サンで実際にあった事ですが、
業者(医療福祉従事者)サンから、
「今では●●をしながら普通に生活ができます」とか、
「●も5年生存率が上がり今では治る病気になってきた」とか、
「●の治療を続けながら仕事をしている人もいる」とか、
「●●●は治す事はできないが進行を遅らせる事はできる」みたいな、
イイ事だけを言われたのを真に受けて治療を始めた結果、
私の接骨院に来た時に、
「こんな筈じゃなかった。」と愚痴を言った人や、
「今回で私がココ(私の接骨院です)に来るのは最後だと思います。」とか、
「勝手に病院を外出してもモウお医者サンは何も言わない。」等と、
悲しい事を言ったお客サンや、
最初は楽になった●●でも。
続けていくうちに●●後の身体の怠さがヒドくなると、
「私はナゼ●●を受けているのだろうか?」
と愚痴って死んでいったお客サンや、
検査入院した人が●●●●で●●●に罹り、
1年半も寝たきりになり死んでいった人や、
その他にも壮絶な最後を迎えたお客サンが増えているのです。

接骨院のクセに一時期はそんなお客サンが増えてきて、
私は業者(医療福祉従事者)サンの理屈だけで、
健康(病気を含む)を考えてきた人で、
大往生で死んでいった人は少ない・・・という事と、
接骨院は死んでいく人を相手にしてはいけない(心が折れますから)
・・・という事を知ったのです。

これが脇長生先生が言っている、

・・・今日の人は、生理学、医学、親から、人間は病気をするものと教えこまれている。
「スピリチュアルな生き方原典 日本神霊主義聴聞録」P180より

の弊害であり、
健康や病気を全て症状(検査結果も症状の一つ)だけを指標に考えて、
自力を失くした人の末路だと、
私は思ったのです。

テレビや雑誌等では、
このような辛い経過を辿った人や、
壮絶な最後を迎えた人の事は殆んど紹介されません。
タマに紹介された番組があっても、
闘病する姿を感動的に紹介しているモノだったり、
私達を期待させるような健康特集番組や、
「○○を食べると○○に効く」等の、
誰に対して効果があるのか分からないようなCMばかりです。
そんな状況だからこそ、
私達は自力(自分で判断する事)が大切なのです。

【参考資料】
「養生訓 全現代語訳」
貝原益軒 著/伊藤友信 翻訳 株式会社講談社 刊
「スピリチュアルな生き方原典―日本神霊主義聴聞録―」
脇長生講述/桑原啓善 筆録 でくのぼう出版 刊

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体調が悪くなる経過②

2024年05月20日 | 私見

「最初の一つ」を持った子供が、
幼稚園(保育園)や小学校に通う頃になりますと、
早くも明らかな体調不良として症状をだす子供がでてきます。
軽いモノであれば●●●・●●●●●●●●等があり、
少し軽くないモノであれば、
●●●●●●●●・●●●●・●●●●●●●等の●●●●●●があります。

然しこの時期の体調不良(病気を含む)は、
業者(お医者や代替療法の施術者)サンが、
原因を特定しない(特定できない)事や、
本人が適切に説明できない(本人の訴えに信憑性がない)事や、
慢性でも歴史が短いから放置しておいてもマダ症状が消え易く、
対症療法(薬や理学療法等)でも症状が消え易い事から、
仮に医療機関を受診しても、
殆どの場合が経過観察という(実際には)放置で済ませられたり、
セイゼイ薬を処方される程度で、
それで症状が消えると、
業者(お医者サンや代替療法の施術者)サンや親は治ったと勘違いするのです。

マタこの時期まで「最初の一つ」を作らずにヤッてきた子供も、
この時期になった急性の体調不良(ケガや病気を含む)を、
例えば捻挫や打撲や骨折等のケガの時の治療(RICEの処置等)とか、
●●●●●●●・●●・●●●等の●●●の治療や、
予防での解釈の間違い等で、
「最初の一つ」を作ってしまう子供もいます。
つまりこの時期の子供には、
同じ体調不良(ケガや病気を含む)でも、
急性(御新規サン)と慢性(御馴染みサン)があるのです。

これ(急性か慢性か?)を正しく判断するには、

①今回、体調不良(ケガや病気)になった理由が妥当か?
②出生時からの既往歴。

を確認するしかないのですが、
業者(お医者や代替療法の施術者)サンは、
①②はあまり重視しておらず、
症状(検査結果も症状の一つ)の有無や程度だけで判断して、
急性も慢性も同じ扱い(対症療法)ですから、
これで急性(御新規サン)の子供は「最初の一つ」を作り、
慢性(御馴染みサン)の子供は、
セッカク身体が治し始めて症状を再発させたのを(後述)、
マタ燻らせた状態に戻してしまうのです。

然し何れの場合も、
症状は消えてしまえば身体は楽になりますから、
業者(お医者や代替療法の施術者)サンや親は、
「治った(良くなった)」と判断するのですが、
実はこれは問題を先送りにしているだけなのです。

このようして身体に火種を燻らせた子供が、
小学校高学年や中学生になりますと、
日常生活での運動量が増えたり、
勉強や趣味の時間が増えたり、
中には身体が未熟の時期(筋骨格の成長期前)であるにも係わらず、
野球やサッカー等の身体の一部分を酷使する運動(スポーツ)や、
激しい運動(スポーツ)を始めたりして、
これが余裕の無い身体に大きな負担になるのです。

ここで大切な事は、
この時期の生活環境の変化が、
子供の身体に大きな負担になっているのかは、
親や周囲の身近な大人が判断しなければならない事で、
これは親や周囲の身近な大人の信条が、
子供の健康状態に大いに影響するという事なのです。
これに関しては後述します。

考えたり行動したりするうえで、基本としているやり方。
「goo辞書:信条」より
https://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/14028/meaning/m1u/

つまり今迄に自由に振る舞ってきた子供は、
成長と伴に生活の自由度が増して、
ゲームやスマホで夜更かしをするようになったり、
食事でも好き嫌いが激しくなったり、
何時でもお菓子を食べたるようになったり、
マダマダ幾つもありますが、
これが余裕の無い身体に更に大きな負担になるのです。

余裕の無い身体に、
更に大きな負担をかけてしまうという事は、
身体は些細な事をキッカケにして、
燻っている火種が再び燃え始める(体調不良になる)事になります。

然しこの時も前回と同様に、
多くの場合が大した症状ではなく、
検査でも明確な異常が出なかったり、
暫くすると症状が消えてしまったり、
本人の訴えに信憑性がなかったりして、
ヤハリ前回同様に業者(お医者や代替療法の施術者)サンは、
症状だけで病名を付けて経過観察(実際の放置)をするか、
セイゼイ薬物療法や理学療法でお茶を濁すのです。

「御茶(おちゃ)を濁(にご)す」の解説
いいかげんに言ったりしたりしてその場をごまかす。「冗談を言って—・す」
「goo辞書:御茶を濁す」より
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BE%A1%E8%8C%B6%E3%82%92%E6%BF%81%E3%81%99/

確かにこれでもマダ症状が軽減消失する場合も多いので、
症状が消えれば、
業者(お医者や代替療法の施術者)サンや親は、
「治った(良くなった)」と勘違いしてしまうのです。

そして今回も前回同様に、
この時期の体調不良(ケガや病気を含む)にも、
(相当少なくなりましたが)
急性(御新規サン)と慢性(御馴染みサン)の二種類があります。
ソレ(急性か?慢性か?)を正しく判断するには、
体調不良(ケガや病気を含む)になった理由が妥当なモノか、
どのような既往歴があるのかを詳細に聞き取り、
判断するしかないのですが、
何れも業者(お医者や代替療法の施術者)サンや親や本人は、
症状を消す事しか考えていませんから、
これで急性(御新規サン)の子供は「最初の一つ」を作り、
慢性(御馴染みサン)の子供は、
折角身体が回復を始めた身体の反応(再発)を消して、
再び燻らせた状態に戻してしまいすから、
仮に症状が軽減消失して身体が楽になったとしても、
ヤッパリ問題を先送りにしているのです。

マタこの時期に考えなければならない事として、
小学校高学年や中学生という、
身体が未熟な時期(筋骨格の成長期前)に、
サッカーや野球のような身体の一部分を酷使する運動(スポーツ)や、
激しい運動(スポーツ)を熱心に行う子供ほど、
その環境に身体が適応する事です。
その代表的なモノには、
●●●・●●●●・●●●●●●●●●●●●●等の骨変形があります。

このような骨変形に対して業者(お医者や代替療法の施術者)サンは、
単純に使い過ぎ(酷使)が原因だと考えているようですが、
これは半分がウソで、
使い過ぎ(酷使)だけが原因とは考え難いのです。
その根拠は同じ運動(スポーツ)をして、
同じような練習をしている子供でも、
骨が変形する(少数の)子供と、
骨が変形しない(多数の)子供がいるからです。

それでは骨変形が始まるのは、
使い過ぎ(酷使)以外に何が原因として考えられるのか?

考えられる事は、
骨変形が始まる子供は、
既に下地(以前に治り損ねたモノを含む)ができていて、
そこに激しい運動(スポーツ)や、
身体の一部分を酷使する運動(スホーツ)を始める事で、
その子供の弱っている部分にも大きな負担をかけるようになり、
その負担を少しでも減らそうと、
身体が歪み(クセ)を作り(歪みを増大させて)痛みを消し、
歪み(クセ)を作った儘で運動(スポーツ)を続けるから、
身体が歪み(クセ)を作る(増大する)のも限界となり、
マズは酷使する部分に痛みが生じた・・・というストーリーが考えられるのです。

特に現在では運動(スポーツ)の良い面だけが強調されて、
健康の為にと運動(スポーツ)が奨励されている状況で、
運動(スポーツ)をする子供の親が考えなければならない事は、
使い過ぎ(酷使)に注意するのではなく、
運動(スポーツ)後のケアを考えなければならないのです。

然しこれに関しても問題があります。
運動(スポーツ)後のケアといいますと、
セイゼイストレッチに時間をかけたり、
酷使して熱を持った部分を氷や冷却スプレーで冷やしたり、
酷使した部分をテーピングやサポーター等で保護する事だと思いますが、
これは身体が未熟な時期(筋骨格の成長期前)で、
以前に治し損ねたモノが燻っている子供には、
全くケアにはなっていない(見当外れです)のです。

これは業者(お医者や代替療法の施術者)サンが、
症状だけを診て(消炎鎮痛だけが目的の)治療をしていますから、
分からないのも仕方がない事ですから、
それだけに親が理解して子供を守らなければ、
本人も含めて親も知らないうちに子供の身体は弱っていき、
軈て今迄受けていた治療の効果がなくなったり、
それでも誤魔化しながら(症状だけを消して)運動(スポーツ)を続ける事で、
身体は拗れて(更に弱って)新たな体調不良(病気を含む)が出てきたり、
それが運動(スボーツ)を熱心にする子供の骨変形だったりするのですが、
これ程迄に身体を拗らせてしまう(身体の働きを弱めてしまう)と、
業者(お医者や代替療法の施術者)サンにも為す術はなく、
時には手術を勧めたり、
子供が好きで始めたスポーツの引退を勧告したりするのです。

マタ運動(スポーツ)をあまりしない子供も、
「最初の一つ」が身体に潜んでいる(燻っている)と、
身体の弱化は着実に進んでいますから、
普段の生活の中の何気ない事でも、
身体には大きな負担になる事もでてきて、
(大した)原因がなくても(些細な事をキッカケにして)、
身体的・精神的を問わず体調不良(病気を含む)になり易いのですが、
ヤハリ症状(検査結果も症状の一つ)だけを指標に、
病名を付けて治療を始める業者(お医者や代替療法の施術者)サンには、
症状を軽減消失する事はできても、
適切な対応はできない(回復させられない)のです。

このようにして身体を弱めてしまった子供が、
高校に通うようになったり、
就職して社会で働くようになると、
どうなるのかは次に説明します。

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体調が悪くなる経過①

2024年05月13日 | 私見

急性の体調不良(ケガや病気を含む)を治し損ねると、
不快な症状は消えて(軽減して)身体は楽になります。
それは身体に備わっている防御反応によるもので、
治り損ねた部分を固めて動きを止めて(筋肉の凝り等)、
治り損ねた部分に負担のかからない姿勢(疼痛逃避姿勢)を作り、
少しでも治し損ねた部分を安静にして(守って)、
不快な症状を感じないようにするからです。
この状態を慢性といいます。

これは幾ら身体が楽になったとしても治った事にはならないのですが、
症状(検査結果も症状の一つ)の有無・程度だけを目安に、
治療(施術)や生活習慣の指導が行われている現在では、
業者(医療福祉従事者)サンを含めて私達は、
これも良くなった(治った)事にしているのです。

急性の体調不良(ケガや病気を含む)を治し損ねて、
症状(特に痛み)が消える(慢性化する)と、
最早、自然に治る事はありません。
身体は治そうとしないのです。
それは症状が消えてしまうと、
身体には緊急事態ではなくなるからです。
これに関する私見は後述します。

この場合は治し損なったモノは、
焚火の残り火が何時迄も燻ぶっているように、
治し損ねた部分に残っている炎症が、
何時迄も身体に残ってしまう(潜んでしまう)のです。
そして川に石を投げた時に水面にできる波紋のように、
治し損ねた部分を起点にして、
時間の経過と伴に広い範囲(全身)に影響を及ぼしていくのです。
ここで全身に影響を及ぼすといったのは、
それは急性期で適切に回復させられなかった(治せなかった)事で、
暫くしたら(数年後が多い・・・)、
身体の様々な部分に不調(病気を含む)が出る事です。

然しこれが何時になったら何をキッカケにして、
どこの部分にどのような不調(病気を含む)が出るのかは、
その人の体力気力・仕事・趣味嗜好・生活習慣(信条)・既往歴によって違い、
(年齢は関係ありません。)
決まった傾向はないのですが、
唯一共通しているのは、
体調不良(ケガや病気を含む)になった原因が曖昧(妥当ではない)だったり、
原因に思い当たるフシが無かった場合は、
以前に治し損ねたモノが押さえ切れなくなって、
騒ぎ出した(不快な症状が出た)と考えられるのです。

それを図示したのが次の図です。

急性の体調不良(ケガや病気を含む)を治し損ねて、
身体に残してしまったモノを、
私は「最初の一つ」と言っています。
(名付けの意味は特にありませんタダの語感です。)

「最初の一つ」があっても身体の防御反応により楽になりますが、
何れ様々な体調不良(不快な症状や病気を含む)を引き起こします。

私が接骨院に来るお客サンを観た範囲で説明しますと、
早い時期に作る「最初の一つ」には、
斜頸や先天性股関節脱臼等の出産障害や、
早期歩行を目指して歩行器を使って足を傷めたり、
ハイハイや掴まり立ちで転んで筋肉を傷めたモノや、
間違った離乳食で身体(お腹)を弱めたモノが考えられます。

出産障害(斜頸や股関節脱臼)のような明らかなモノは、
適切な応急処置ができれば後は日にち薬で治っていき、
仮に治らなくても身体に馴染ませてしまえば、
それがその人の基準となりますから、
その状態で上手に成長期を過ごせれば、
見栄えや動きは一般的なヒトとは違っても、
あまり悪影響を及ぼさなくなるのですが、
今では親や周囲の大人の間違った生活習慣や信条により、
この時に作った体調不良(ケガや病気を含む)が治らずに・・・かといって、
身体に馴染ませる事もなく中途半端な状態にしてしまい、
火種を残してしまう子供が多くいるのです。
これが「最初の一つ」になるのですが、
然しこの時の症状(違和感)は本人に聞いても分からないし、
この時に「最初の一つ」にしてしまっても、
大した問題になる事もなく過ぎていくようです。

~2024年追記:
これに関して私の接骨院では、
生後6か月の子供が来院した事がありました。
(マダ歩けないのでお母サンとお婆チャンが連れてきました。)
この子供は全身が強張っていて、
業者(お医者)サンは、
先天性の病名(成長障害)(病名は忘れました)を付けていたのです。
然し私が観たところ足が捻挫していたのですが、
(どちらの足かは忘れました)
「マダ歩かない時期なのに足の捻挫・・・?」と思い、
私はお母サンやお婆チャンに出産時の状況を尋ねますと、
お婆チャンが「逆子での出産だった」と答えたのです。
多分、業者(お医者)サンが、
出産時に足を引っ張った時に捻挫をしてしまったのでしょう。
そこで私は足の捻挫の治療(施術)をしたところ、
その場で子供の全身の強張りは取れてしまったのです。
その後も成長障害もなく普通に小学校に通学したのです。

これは全ての先天性の病気に当て嵌まるという事ではありません・・・が、
業者(お医者)サンが先天性の病名を付けた人の中には、
実は先天性ではなく、
出産時の障害(ケガを含む)が原因だったという人もいる・・・という話しです。~

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