接骨院閑話 Ver.2024_01

「しれは迷ひしらねは迷ふ法の道
 なにかほとけの實になるらん」
至道無難禅師の句は健康にも通じるのです。

「ササヤカな闘病記」その後②現状

2024年02月26日 | 私見

私がリアルに経験した事や、
その経験で分かった事の全てが、
私の周囲の身近な人達や、
接骨院に来るお客サンにコトゴトく否定された事で、
私はウスラボンヤリとですが「何かオカシイ・・・」と思いました。
そこで私はこの違和感の理由を知る為に、
現在の健康(病気を含む)問題が、
どのような状況なのかを調べてみたのです。

それが次回から掲載する、

「国民総不健康時代」(2024/03/04)
「曖昧な健康と病気」(2024/03/11)
「病気基準の健康」(2024/03/18)
「家畜の健康管理」(2024/03/25)
「歴史から健康を考えた①」(2024/04/01)
「歴史から健康を考えた②」(2024/04/08)

です。

ここで最初に申し上げる事は三点あります。
それはこの記事は古いブログにも掲載した記事で、
引用した資料が古くなっている事です。

一つ目は、
「国民総不健康時代」(2024/03/04)
で厚生労働省のホームページから引用したグラフで、
「平成20年度国民医療費の概況:国民医療費と対国民所得比の年次推移」が、
最新版(令和3年(2021年))では次の様なグラフになっています。

このグラフでは令和2年(2020年)にも、
一時的に国民医療費が減少していますが、
これは新型コロナウイルス感染騒動で、
多くの人が医療にかかれなかった、
マタは自ら受診を控えた事が理由で、
国民保健が向上したからではありません。
ですから古いグラフを使用しても、
記事の内容に問題はないと思いましたから、
今回、再度掲載する、
「国民総不健康時代」(2024/03/04)では、
敢えてグラフを差し替える事はせず、
当時の記事(平成30年(2020年)投稿)を掲載する事にしました。

二つ目は、
「曖昧な健康と病気」(2024/03/11)で、
Wikipedia(ウィキペディア)から引用した病気の解説です。
現在のWikipedia(ウィキペディア)では病気を、

定性的に定義しようとする立場
逆に、質的な記述あるいは定性的な記述で病気を一般化して定義しようとする試み・立場がある。
ひとつには本人の認識している状態(あるいは本人の主観的経験内容)を重視し、病気の定義を「本人が心身に不都合を感じ、改善を望むような状態」、あるいは「本人あるいは周囲が心身に不都合を感じ、改善を望むような状態」とすることがある。
医師が疾患だと診断した人であっても、本人は生活上の問題を感じないことなどを理由に「自分は病気ではない。健康である」と述べていることがあり、あるいは「身体障害は障害(広い意味で疾病の一種)ではなく個性である」と言われることがあり、これらはその意味でも一理あることともいえる。また、医療従事者の立場でも、本人または周囲が治療の必要性を感じなければ病院を受診に来ることも無いので、このような定義でも実際上の問題は生じにくい。
ただし、これも突き詰めて考えてみると、医師が依存症・嗜癖や骨粗鬆症などと診断するようなケースでも上記のような認識のズレが生じていることがあり、医学研究の立場では本人や周囲の判断・価値観に関わらずに病気を定義し診断できるようにすることへの要求は存在する。
「Wikipedia(ウィキペディア):病気」より

とヤヤコシイ解説がされていました。
これは今でも明確に病気の解釈はできない、
つまり病気には定義がない・・・という事ですから、
それならば、
「曖昧な健康と病気」(2024/03/11)
を以前に掲載した時に引用した、
Wikipedia(ウィキペディア)の病気の解説の方が分かり易いので、
これも敢えて差し替える事はせず、
当時のWikipedia(ウィキペディア)の解説を引用しました。

三つ目は、
「家畜の健康管理」(2024/03/25)で、
平成22年(2010年)の日本人の平均寿命を、
男性79.64年(健康寿命70.42年)で、
女性86.39年(健康寿命73.62年)で説明している事です。

これに関して厚生労働省の最新の資料では、

1 主な年齢の平均余命 
令和4年簡易生命表によると、男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.05年、女の平均寿命は87.09年となり前年と比較して男は 0.42年、女は0.49 年下回っている。平均寿命の男女差は、6.03 年で前年より 0.07 年縮小している。また、主な年齢の平均余命をみると、男女とも全年齢で前年を下回っている。
「厚生労働省:令和4年簡易生命表の概況」より

令和4年の男の平均寿命(0歳の平均余命のこと。以下同じ)は 81.05年、女の平均寿命は87.09年となり前年と比較して男は0.42年、女は0.49年下回りました。平均寿命が前年を下回るのは、令和3年に続き2年連続で、下回り幅はR3年よりも拡大しています。
厚生労働省の分析では、平均寿命の前年との差を死因別に分解すると、男は悪性新生物<腫瘍>などの死亡率の変化が平均寿命を延ばす方向に働いているが、男女とも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、心疾患(高血圧性を除く。以下同じ)、老衰などの死亡率の変化が平均寿命を縮める方向に働いているとのことでした。
「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム:ニュース」より

マタ健康寿命に関しては、

健康寿命の延伸と平均寿命との差の縮小が重要
平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味しますが、これは、2010(平成22)年から男女とも、徐々に縮小傾向にあり、2019(令和元)年では男性8.73年、女性12.06年となっています。
「厚生労働省:e-ヘルスネット:平均寿命と健康寿命」より

と説明されているのです・・・が、
ここで問題だと私が思う事は、
「平均寿命が伸びたのはメデタイ事だ」と思うのは、
昭和時代の古い考えで、
今では通用しない旧態化した古い考えだという事です。
それは健康寿命という考えが加わってからは、
生きている期間の内容(LOQ)を第一に考えるようになり、
それは「平均寿命と健康寿命の乖離」を解消する事だからです。
然し実際には、
健康寿命という言葉が使われ始めてから20年以上経ちますが、
平均寿命と健康寿命の10年程度の乖離は解消されておらず、
この10年程度の乖離期間が、
国民医療費や介護費が高騰する大きな一因になっているし、
それから派生した様々な問題を引き起こしている状況を考えますと、

本来ならば平均寿命に健康寿命が近づくのが理想の形なのでしょうが、
それが無理ならば,
平均寿命を健康寿命を近づける事もアリかな・・・と思えてしまうのです。
その極端な例が「●●●山(現在は●●●●●●●●●)」なのでしょう・・・。

クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life、略称:QOL)とは、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。驚くべきことに、規律性の高い人は長生きする傾向があるが、規律性の低い人よりも生活の質が低くなる可能性がある。
「Wikipedia(ウィキペディア):クオリティ・オブ・ライフ」より

健康寿命(けんこうじゅみょう)とは日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。
解説
WHOが2000年にこの概念を提唱した。平均寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存して生きる期間を除いた期間が健康寿命になる。
平均寿命は寿命の長さを表しているが、健康寿命は日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間を表し、健康寿命が高いほど、寿命に対する健康寿命の割合が高いほど、寿命の質が高いと評価され、結果として医療費や介護費の削減に結び付く。
「Wikipedia(ウィキペディア):健康寿命」より

このような事から、
特に古い資料でも問題はないと思いましたから、
敢えて修正する事なく、
「家畜の健康管理」(2024/03/25)
を掲載する事にしました。

以上です。

今回ここで挙げた三点を「問題がない」と思ったのは、
引用した資料が古くても記事の内容を変えなくても済むという意味です。
然し実際に健康(病気を含む)に関する状況は、
以前にも増してマスマス厳しくなっているように私には思えるのです。

それでは始めます。

【参考資料】
「厚生労働省:令和3年度国民医療費の概況」
 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/21/dl/kekka.pdf
「Wikipedia(ウィキペディア):病気」
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%85%E6%B0%97
「厚生労働省:令和4年簡易生命表の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life22/dl/life22-02.pdf
「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム:ニュース」
https://www.satsuki-jutaku.jp/journal/article/p=2325#:~:text=%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81%EF%BC%9A%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%AF%BF%E5%91%BD%EF%BC%882023%EF%BC%89%E3%81%8C%E7%94%B7%E6%80%A7%2081.05%E5%B9%B4%E3%80%81%E5%A5%B3%E6%80%A787.09%E5%B9%B4%E3%81%AB%EF%BC%81,2%E5%B9%B4%E9%80%A3%E7%B6%9A%E3%81%A7%E5%89%8D%E5%B9%B4%E4%B8%8B%E5%9B%9E%E3%82%8B%20%E5%85%AC%E9%96%8B%E6%97%A5%EF%BC%9A2023%E5%B9%B47%E6%9C%8831%E6%97%A5
「厚生労働省:e-ヘルスネット:平均寿命と健康寿命」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale/h-01-002.html
「Wikipedia(ウィキペディア):クオリティ・オブ・ライフ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95
「Wikipedia(ウィキペディア):健康寿命」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%AF%BF%E5%91%BD

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