死して屍拾うものなし

日々の記録。

成田三樹夫も好きだ その12

2009-06-01 14:18:00 | 成田三樹夫
徳川一族の崩壊(1980年 監督:山下耕作)
(岸田森が好きだ その22)
お話は幕末…というのは、森サマのとこで書いたとおりですが、もうちょっと
だけ詳しくw

徳川一族の直系なのにもかかわらず、寒くて穀物の取れない地に追いやられ、
更に度重なる凶作で踏んだり蹴ったりの会津松平藩。そんなひどい状況でも
藩主・松平容保(萬屋錦之介)は、徳川幕府への忠誠は忘れてない(偉い)
対して、長州・薩摩藩などは討幕を企てはじめ、長州藩の桂小五郎(後の)
は、倒幕の勅令を得ようと、京都の公家に接近。
徳川は、この動きを阻止するため(統幕の勅令を帝に出させないようにするため)
京都守護職という役職をつくり、責任者に会津松平藩の藩主・松平容保を命じる・・

というのが大筋です。
簡単に言っちゃえば、帝(みかど)に「倒幕命令」を出させる派vs阻止派の
戦いの映画。
タイトル通り、というか歴史どおり、徳川滅びますけど。
ただ、歴史に無かった事がかなり起こるトンデモ映画の部類であります(笑)

で、成田さんの役どころは岩倉具視(子孫は加山雄三)
岩倉さんというと、どうしてもこのイメージなのですが

500円札

まだ、明治時代に入る前だったので公家さんでした。
成田さんの公家といえばこれ!烏丸少将!!

烏丸でおじゃる。
烏丸少将もひそかに倒幕を計画してたけど、願いかなわず死亡してます。
勝手に岩倉さんは烏丸少将の生まれ変わりか?と余計な事を考えました。
烏丸さん、よかったねぇ。倒幕成功してww

しかし、時代は幕末。もう白塗りもしておらず、どっから出しているのかわから
ない高い声でもなく、普通に煙管をプハーっとやる、ちょっと神経質そうな岩倉
さんて感じでした。声も低かったし。でもあいさつは「ごきげんよう」w

で、上のポスターを見てもらえればわかるかと思いますが、左側の松方弘樹が
長州藩出身の倒幕首謀者、桂小五郎役(後の木戸孝允)なんですよ。
でもって薩摩藩の大久保一蔵(後の大久保利通)が梅宮辰夫 (笑)
なんだその、ヤクザ映画みたいな配役は!って感じw
しかも、映画を見ながらずっと「なーんか時代劇のスタイルを借りたヤクザ映画
っぽいなぁ」なんて思ってたら、山下耕作が監督でした。
任侠映画とか沢山撮ってる人だもんな。と妙に納得。

そんなわけで、ミッキーもちょいヤクザっぽかったw
ただ、なんかもう倒幕ちょっと諦め気味…な感じではありましたが。
倒幕の相談で、松方・梅宮・成田(他何人か)が揃って相談するところは、さながら
コスプレしたヤ○ザの殴りこみ相談てな感じでありました。
何せ、倒幕派の連中は、帝(みかど)の事を「玉(ぎょく)」と呼んでいるんですが
途中のシーンで、松方弘樹が「玉(ぎょく)の取り合いじゃぁ!」的なことを言った時
「それは、言い方を帰れば「タマの取り合い」だね…」なんて思ってしまいました
ま、なんかそういうテイストが結構強い映画だった、と。
結構長かったけど、面白かったな。
ちなみにミッキーはラストシーンまでみっちり出演でした。満足(笑)

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岸田森が好きだ その22

2009-06-01 10:02:55 | 岸田森
徳川一族の崩壊(1980年 監督:山下耕作)
(成田三樹夫も好きだ 12予定)

某SNSで告知が上がっていた上映会にて鑑賞。
この作品は、今まで一度もDVDやビデオ化されたことがない上、
フィルムの傷みがひどく、2007年にシネマヴェーラで上映されるはずが
中止になった、というなかなか見られない貴重な映画でした。

お話は、江戸時代の終わりに起こった倒幕運動~大政奉還を、徳川側から
見たお話。
あらすじはミッキーのとこで(笑)
もしくはこちらを参照してくださいませ。
徳川一族の崩壊
松平容保(主人公:萬谷錦之介)

森サマの役どころは第14代目将軍の徳川家茂。
篤姫では、松田翔太がやっていた…よな。
体の弱いお殿様というイメージではありましたが、最初の登場時から予想以上に
具合の悪そうな感じで、細ーいお顔が真っ白(つか真っ青?)血の気なし。
始終ゴホゴホ咳をしてて苦しそうでした。
スクリーンの森サマを見ててUnderworldのジャケを思い出しました。
本人、もうちょっと細めだけどw

徳川14代目お殿様のイメージ(もちっと細め)

ま、こんなアンダーワールドなお殿様だったので、最初にちょろっと出ておしまいかな?
と予想。しかし、中盤、もう一度登場した時は、トクした気分でした(笑)
で、案の定お亡くなりになっちゃいましたが。。
まぁ、タイトルロールの中でのお名前が控えめな位置だったんで、出番にあまり
期待はしませんでしたが、ま、あんなもんかなー、みたいなww
コメント (2)
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