死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その24

2009-06-23 16:15:19 | 岸田森
櫛の火(1975年 監督:神代辰巳)

渋谷シネマヴェーラにて鑑賞。

以前、神代監督のロマンポルノで「四畳半襖の裏張り しのび肌」ってのを見たんですが
最後の最後で芹明香さんという女優さんが「男と女はアレしかないんよ」と言うんです。
これがエラく印象に残ったんですが、まさにこの「櫛の火」はそんな映画でした。
アレしかない映画。

お話は、学生時代に病気で彼女(桃井かおり)を失った主人公・広部(草刈正雄)が
年上の、なかなか離婚できない女性、柾子(ジャネット八田)に出会って、で…なんか
もう、会うたびずーっとヤってる、と。いやホントそれだけ(笑)
で、年上女性の柾子もダンナとうまくいかず、離婚したいのになかなか踏ん切りが
つかない状態。グダグダグダグダしてるんですよ。で、なんか弁護士(?)さん
相手に根回し的な事はするわけです。ついでに寝ちゃったり(笑)
で、広部と会うと「ナントカと寝たわ・・」みたいな事を言っちゃうんです。
「嫉妬しないの?」みたいな事言って。
で、大喧嘩・・には発展せずなんか広部も「仕方ないじゃないか」とか抑揚のない
声でボソボソ。で、ヤるみたいな(笑)

…そのついでに寝てる中の一人が森サマの役柄でした。
まぁしかし、ヤる気がさっぱりないっぽくてマグロ状態な上、柾子に
「明日早いからもう帰ったら?」的な事を言ってました。。
いやいや(笑)

でも、この映画嫌いじゃないです。
なんか全体に流れるねっと~りした神代テイストが私には合うみたい。
芹明香さんも看護婦役で出ていました。
ちょっとだけだけど印象に残りました。この人好きだ~。

ちょっと「櫛の火」で検索したら、こことかここに非常にうまい具合に
映画を説明しているブログがありました。読んでみてください。

まだまだシネマヴェーラで神代映画特集は続いているのであと何本か見に行く
つもりです。
コメント (4)
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