視聴率というのは、宣伝を土台において測定しているので、瞬間だけでも見てもらえたら成功なのである。
そのためにはアイ・キャッチが重要になる。
一度、代行でビラを作成したことがある。
いわば、代筆だから中身はないのは承知している。それでも少し削除して、文字のタイプを変更してやった。
手にとって読む人間の数がぐっと増えたことは言うまでもない。
しかし、その文字のタイプが気に入らなかったらしく、そのとき限りだったが。
ローレンス・ブロックは、書いたものを作家仲間に読んでもらうと、どこかで書いていた。
結局、きちんと読めるのは、そういうものに限られてしまうのだろう。
もちろん、一般読者を忘れているわけではないことは言うまでもないが。
視聴率同様、ベストセラーも「売れた」という事実だけを表示していて、それが積読なのか、読まれたけれど誤読されているか、などなどといったことはわからない。
そこで話は前節に戻るが、本の値打ちも古本になって初めて少し見えてくるのではなかろうか。
テレビなら幾度か再放送をして、なお見たい人が大勢いるならば、それは本当に優れたものなのではないか。
そんな気がするのである。
そして皮肉な逆説だが、本当によいものが書ける少数の作家を理解する読者の数も必然的に少数だということになるのではないだろうか。
むろん、人気がないからいいということにはならないが、あるからといって、いいということにもならないのである。
そういうわけで、私は古本が好きだし、その中でもずらりと並んだものには基本的に食指が動かないのである。
木の葉の陰に身を潜めて黙って静かにしていてるような珍しいのを見つけるのが楽しいのだ。
そのためにはアイ・キャッチが重要になる。
一度、代行でビラを作成したことがある。
いわば、代筆だから中身はないのは承知している。それでも少し削除して、文字のタイプを変更してやった。
手にとって読む人間の数がぐっと増えたことは言うまでもない。
しかし、その文字のタイプが気に入らなかったらしく、そのとき限りだったが。
ローレンス・ブロックは、書いたものを作家仲間に読んでもらうと、どこかで書いていた。
結局、きちんと読めるのは、そういうものに限られてしまうのだろう。
もちろん、一般読者を忘れているわけではないことは言うまでもないが。
視聴率同様、ベストセラーも「売れた」という事実だけを表示していて、それが積読なのか、読まれたけれど誤読されているか、などなどといったことはわからない。
そこで話は前節に戻るが、本の値打ちも古本になって初めて少し見えてくるのではなかろうか。
テレビなら幾度か再放送をして、なお見たい人が大勢いるならば、それは本当に優れたものなのではないか。
そんな気がするのである。
そして皮肉な逆説だが、本当によいものが書ける少数の作家を理解する読者の数も必然的に少数だということになるのではないだろうか。
むろん、人気がないからいいということにはならないが、あるからといって、いいということにもならないのである。
そういうわけで、私は古本が好きだし、その中でもずらりと並んだものには基本的に食指が動かないのである。
木の葉の陰に身を潜めて黙って静かにしていてるような珍しいのを見つけるのが楽しいのだ。