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備忘録

そりゃメモ書きにきまってるさ

英語が読めるとは思えないんだけど・・・

2014年04月06日 | 英語・翻訳
と、そう言われたことを覚えている。

余計なお世話だ。
そうつぶやいたのはちゃんと分かっているのだ。

まあ、そうは言っても、なるほどと思える部分は確かにある。

話す聞くから始まって読み書きに移行するというのが母語を習得する順番であるからだ。
ゲーテも揶揄するように、ステップ1と2がないのに3と4があるのは論理学的に不都合なのだ。

なめらかに知的ではなくとも会話を取り交わせない人物が原書で難しげな書物を読むことが出来ると言っても、確かに説得力は無い。

赤ちゃんがこちらの言う事は分かるが、自分の言いたい事がうまく伝えられないもどかしさに似ている。
犬や亀だってそうかもしれない。
魚やタコやイカなんぞは、コミュニケーションがはかれない弱みに付け入られて毎日大量に食われてしまっている。

こうなると、傲慢さなど飛び越えてホラーになる。
相手がこちらの言い分を了解しているかどうかが分からない場合、相手を食べることまでありうるのだ。

なにがしかの機能障害でものが言えない場合も、これに近い。
相手はこちらの言い分を全部理解できているのに、それをこちらに上手く伝えられないのである。

文字や映像が聴覚言語に優先される事があるのは十分に理解可能なはずである。

このあたりの想像力に欠けているのか、つまり知的に少し弱いのか、ものが言えない相手にものを言えというほどに傲慢かつ残虐なのか、あるいははなはだ疑り深いのか、いずれにしてもちょいと立場を入れ替えて考えてみるということができにくいのであろう。

まあ、逆もある。
話せるから分かっているという保証はない。

しかし、それはさておき、ラテン語や漢文など死語は理解可能だが、それが使われていた場面でどのような情感を生んだのかまでは正確にはわからない。
文字や映像の解釈は多義的である。

生きた言葉としての英語を文章においても理解できる為には聴覚的要素のみならず文字で表示しきれないこもごもの要素を実感できなくてはなるまい。

だが、そこまでいってもやはり誤解の余地は広大に広がっている事は、同じ日本人同士においてもしばしば実際に見受けられることである。
異性同士の交流なども分かりやすい例であろう。
誤解には事欠かない。
逆に、外国人との方が正しく理解しあえることもありうる。

翻訳で読んだのでは、話が違ってしまうでしょ。

そういう指摘も一理あるのは分かる。
これを英語国民に言われると素直に耳を傾けたくなくなるが、他言語話者からの指摘だと客観的に聞こえたりする。
言っている事に変わりはないし、その他言語話者が英語よりかそうでないかによっても、あるいはいかなる言語であれ、それに順応出来るほどに完全に習得すべしという論者であるかによっても、こちらの受け止め方は違ってくる。

要するに、「わかる」こととわからないことがあるということである。
それとて、理性や感情や性癖や虫の居所といったものがごっちゃになって真に面倒な話なのだが、そういうことをあれこれ思い浮かべていると、どうしても話についていけなくなってしまうのである。

多読

2014年03月25日 | 英語・翻訳
 「どうしたら英語が読めるようになりますか?」

 この手の質問は、まず十中八九、本気で英語を読むつもりのない人のものである。

 したがって、単語を覚えて、熟語を覚えて、構文を覚えて、文法を覚えて、とやって、それでおしまいである。

 実際に読んでみれば案外読めるもので、学校で習った程度と言うけれどその程度で足りる。

 むろん、学校で教わらなかったか教わっても怠っていては、それは無理。
 
 聞くところによると、しかし、学校の先生の力量が、なんだか随分と低下しているらしく、それなら子供の学力が低下してもあま

り文句は言えない。

 力量と言うのは、英語の先生なら英語でものを読んでいないということに尽きるようなのだが、いくつか実例を伺っていると、私

でも、確かにあまり読んでいないのだろうなあというくらいは見当がつく。

 ま、とにかく先生も生徒も、まずは沢山読んでみることだ。

 手材料もないのに、言葉の決まりを語っても仕方ない。
 それぞれの語句も単独に覚えて使えるものでもない。
 ともかく場面で意味が違ってくる。

 There is a table in my room.

There is a table on the desk.

この程度でも、どちらもどういう意味かは一通りに決まらない。

 tableは、食卓かもしれないし図表かもしれない。

 細部をはしょっていえば、幼児向けの絵本からスタートして少しずつ分量とレベルを上げて毎週3時間、1年も読んでいけば、今

の大学入試程度のものは読めるようになる。

 読めないのは、つまり読まないからで、読むということは誰でもやれることなのだから、要するに、先の問いの趣旨は、読む気が

ないということに尽きてしまう。

 英語に限らず、(実際に)そういうふうにやれば、読めるようになる。

 小説の中にもそういう記述は無数に顔を出すし、海外旅行すれば、学校で習わなくても数ヶ国語を操れる連中はごろごろころがっ

ている。

 だから鎖国なのである。

 外国語を学ばせないようにする最高の方法を無自覚的に選んでいるのである。
 このことの是非はさておき、ま、英語と見ただけでしり込みする人の数は、きわめて多いだろうし、翻訳ものの海外ミステリだっ

て、そのあおりをくらっているのもほぼ確実と思える。

 つまり、鎖国なのである。

 私の答えは、

 「だったら読めばいい」

 たいがい、釈然としないか、やれやれ聞いただけ無駄だった、あるいは憤慨されるのが落ちである。

 ま、私の知ったことではない。

どれも冗談に聞こえないぞ、と

2014年03月25日 | 英語・翻訳
 joke(ジョーク)を「冗談」と翻訳されることにはかねてより抵抗があったが、こういうの(『一日一分半の英語ジョーク』(宝島社))を読んでいると、その思いをますます強くする。

 「おかしいから笑える」

 これが冗談の定義だとしたら、

 「笑えないけどおかしい」

 これがジョークの定義であろう。

 語順同様、知性の働かせ方のベクトルが正反対(「真逆(まぎゃく)」ではない。とよたまほ、という女優が使っていたが一瞬意味をつかみ損ねた。)ではなかろうか。

 「家内と政府は同じ悩みを抱えている。ない袖ばかり振りたがるのだ」

 My wife and the government have the same problem. They both like to do a lot of things they can't afford.

 「恋する若者が助言を求める時、もはや恋は終わったといえる」

 When a young man in love asks for advice he is no longer in love.

 「女性が反対の性と呼ばれるわけを知りたかったら、何かひとつ意見を開陳してみたらよろしい」

 If you want to know why women are called the opposite sex try to express an opinion.

 「年をとると三つの兆候が現れます。ひとつは忘れっぽくなること。それとあと二つは・・・と、忘れちゃいました」

 There are three signs of old age. The first is your loss of memory the two...I've forgotten.

 「人生は短い。しかし人は退屈する」

 Life is short but people get bored.

 「保険はまるで結婚のようである。払いこんで、払い込んで、払い込んで、最後まで払い込んでも、見返りはまずない」

 Insurance is just like marriage. You pay pay pay and pay and you get little back.

 「真実とは君に好意を抱いていない相手から得られる情報のことである」

 The truth is the information you get from a person who doesn't like you.

 「手前だけものが見えてると思ったらいずれ穴ぼこに落っこちることになるぜ」

 Confidence is the feeling you have before you fully understand a situstion.

 「まずいことになっても微笑んでいられるのは、誰のせいにしたらいいかってことを思いついているからなんだ」

 The man who smiles when things go wrong has thought of someone he can blame it on.

「秘密だってことはみんなに言い忘れないでよ」

 Don't forget to tell everybody it's a secret.

 「金がすべてじゃないなんて台詞はたんまり持ってなきゃ言えないぜ、ふつうは」

 The people who say Money isn't everything usually have plenty of it.

 「隣人を愛するより全人類を愛するほうが楽だな」

 It is easier to love humanity as a whole than to love one's neighbor.

 いやはや、あげてきりがない。

 この手の本は万人に勧めても隣人には薦めたくはない。
 私がこんな本を読んでいるということは秘密だからね。
 ちゃんとみんなに秘密だということを忘れないように。

 とまあ、こういうふうに使えるってわけだ。
 腹の足しにもならないし、身につまされるような警句、箴言と訳したほうがスッキリするくらいだが、実人生に距離感が持てるひと時が楽しめた。

 ちなみに、翻訳は自己流に書き換えたりしているので、誤訳じゃないかなどと目くじらを立てないでほしい。
 私が勝手のそう読んでみたというだけの話なんだからさ。

『英語と日本人』(太田雄三:講談社学術文庫

2014年02月28日 | 英語・翻訳
日本人は、英語の「お勉強」がなかなかやめられません。


英語の「お勉強」が好きな人は少なくありませんが、英語で読み書きする姿は、ほとんど見かけません(お仕事や試験は別でしょうが)。


英語で聞く、話す必要も日常生活の中では、まずありません。


少なくとも私はそう感じています。


それはそれで仕方ないし、それで結構なことだと思います。


だから、英語は、おおかたにとって、毒にも薬にもならない、現実とかかわりのない「ゲーム」のようなもので、それなりに楽しめればよいのでしょう。


頭の体操がはやっていますが、英語のお勉強もそれに似ていなくもない。


暇つぶしのひとつとしては、悪くない。


また、ごくまれに役に立たないわけでもありません。


なにか、ムキになってやるようなことではないと思っています。

あえて英語公用語論

2014年02月28日 | 英語・翻訳
2000 文藝春秋船橋 洋一


 著者はエリート・コースを歩んできた人らしく、また新聞記者らしく、英語に関するいろいろのことを手短に紹介してあって、面白かった。
 でも、エリートな人くらいしかこういう本は読まないし、そうでない人に英語を強制するのは無理っぽいのもたしか。
 そんなに急がなくても、世界とはゆっくりお付き合いしていけばよくないか?ppp

商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
日本の将来は「英語」とどうつきあうかによって決まる。ジャーナリストとしての長い英語体験から導き出された画期的な英語論!


内容(「BOOK」データベースより)
英語の専門家でもない私が、英語の本を書くことにしたのにはそれなりの訳があります。それは、英語を単に英語教育や英語行政の問題としてのみ捉えてはならない。それを、日本の世界との関係、少し大げさに言えば、日本の戦略の問題として考える必要がある、と思ったからです。しかし、その議論はまだまだ不十分です。なぜなら、英語論、英語公用語論は、なぜ提起されなければならないのか、またそれはどのような現状認識に基づき、どのような問題意識を踏まえたものなのか、を明確にしないまま議論が先行しているからだと思います。この本は、そうした議論の一助にしたいと考え、書いたものです。

なぜ公用語でなければならないのか?, 2005/11/2
By ミヤコ - レビューをすべて見る

英語を巡っては、非常に多くの議論がある。英語公用語化という意見もあってしかるべきなのだが、この本からはなぜ英語を日本の公用語にしなければならないのか、説得力に欠ける気がした。
確かに、英語は現在世界で最も広く流通している言語の一つであり、この言語を使うことができれば、多くの人とコミュニケーションを取る事ができ、社会的競争や国際的会議の場での日本の存在感は増すだろう。また、今のままでは英語教育はまずいことは確かである。

しかしながら、筆者の経験に基づいてか、社会的側面からの考察が多かったが、歴史的に考えた場合の日本語の伝統、独自性、日本国内での圧倒的な流通度等の側面に対する記述が少なかったように思える。世界的に見ても日本のように植民地化されず絶えず日本語を国語として維持してきた国は稀有である。そういった側面を考慮せず、なぜ英語をわざわざ公用語にしなければならないのか、が疑問だった。

英語教育に対する改革は必要だろう。"Englishes"を学ぶべきだ、とか、ALTは英米人中心で採用するのはおかしい、とか、少子高齢化の時代移民を日本の財産としてよくコミュニケーションを取る必要がある等、多く納得できる部分もあった。しかしながら、なぜ日本という国で移民とコミュニケーションをとるために英語を用いなければならないのか、なぜ公用語として英語を位置づけなければならないのか、等、疑問に感じる部分も多かった本だった