2004 光文社三砂 ちづる
生き物としてみるならば、女は子宮を使ったほうがいいと言う。動物たちは、発情期が限定されていて、人間にはそれがないというのは間違いでライフスパンとの比率で考えれば同じように限られた期間にしか発情も妊娠できない。そして、身体機能としての子宮を使わないということは、それに応じた経年変化を身体に及ぼして女はオニババになる・・・らしい。
身体の動きには興味がずっとあるのだけれど、クレアじゃないが、人の意思の力は使える。月経血のコントロールが今では90歳代の女性には普通にできていたらしい。着物で下着を身につけない暮らしではそれは必要なことで、女性陰部および肛門部位をひきしめて、それができ、それは歩く姿勢に反映されて小股が切れ上がったという表現が生まれたらしい。
たぶんヒップアップしたすらりとした姿勢で見た目がよかったのかもしれない。あるいは月経時にこそ女性性をアピールすることになったのか。
さらに、排卵時機を知ることが本来はできていて、今でもブラジルなどの一部地域やミクロネシア諸島の女性は婚姻相手以外とのセックスでは妊娠しないようにできるという。
病院で出産するのは今の時代当たり前で、お産婆さんでは立ち行かないというけれど、昔はそうではなかったし、今でもその方が理にかなったよいお産が出来るという。理屈より感情の面のケアのほうが大きいかもしれないけれど。
家族に囲まれて暮らし、家族に囲まれてお産できたブラジルの女性は、病院での冷たい出産を嫌うらしい。とても不安を感じるという。
病院のほうが安心という意見も少なくないから今の日本では一般論としては通りにくい気もするけど、医療ミスが多く報じられて病院への信頼が落ち、お医者さんもなり手が少なく高齢化していると聞けば、少し費用が高くついても自宅出産を希望する人が増えるかもしれない。
もちろん、連係プレイでいけるのが一番いいと言っているけれども、それは困難な課題と予想できる。
出産の痛みはないほうがいいという無痛分娩の考え方は、場合にもよるが、みさごさんは、痛みこそが親子の絆を生み出産の幸福をこの上なく高めてくれるし、無意味な痛みというか、それよりはそんなに痛くはなくて、(出産の姿勢を適切にとれば)むしろ苦痛ではなく快感とさえいいたそうだ。
稽古も型練習もできない毎回が一度きりの経験だけれどもそれは、実は、どの稽古や練習においてもそうなので、なんだか、早く体験してみたいと思える話だった。
そして、早期に出産して社会復帰できるプログラムというのは、社会システムとしてもコストがかからずリターンが大きいとも言う。(そのように読めたppp)
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
身体は知っている。誰も言わなくなったいちばん大切なこと。
あまり意識をしていないけれど、女性の体には「女として生まれてきたのだから女としての性を生きたい」という意思があるのです。その意思を無視していると、あちこちに弊害が出てくるのではないでしょうか?女性は子どもを産み次の世代を受け継いでいく存在で、生物としてはそれを目的に生まれてきているので、その力を使わずにいると、多くのエネルギーが行き場を失ってしまうのです。たとえ性経験や出産経験が豊富にあってもそれが本当に体に向き合う経験でないとエネルギーは本当に満たされたとは言えないのです。--女性のからだの本質的なことについて再考していく1冊。
著者は山口県生まれ。1981年京都薬科大学卒業。1999年ロンドン大学PhD(疫学)。ロンドン大学衛生熱帯医学院研究員およびJICA(国際協力機構)疫学専門家として疫学研究、国際協力活動に携わる。2001年より国立公衆衛生院(現・国立保険医療科学院)疫学部に勤務。応用疫学室長を務める。2004年より津田塾大学国際関係科教授。著書に『昔の女性はできていた』(宝島社) 訳書に『パワー・オブ・タッチ』(メディカ出版)など。
内容(「BOOK」データベースより)
行き場を失ったエネルギーが男も女も不幸にする?女性のからだについて、思春期、月経、性、出産という、もっとも本質的なことについて再考する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三砂 ちづる
1958年山口県生まれ。1981年京都薬科大学卒業。1999年、ロンドン大学PhD(疫学)。ロンドン大学衛生熱帯医学院研究員およびJICA(国際協力事業団、現・国際協力機構)疫学専門家として約一五年、海外で疫学研究、国際協力活動に携わる。2001年1月より国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部に勤務、2004年3月まで応用疫学室長を務める。2004年4月より、津田塾大学国際関係学科教授。専門はリプロダクティブヘルス(女性の保健)を中心とする疫学
生き物としてみるならば、女は子宮を使ったほうがいいと言う。動物たちは、発情期が限定されていて、人間にはそれがないというのは間違いでライフスパンとの比率で考えれば同じように限られた期間にしか発情も妊娠できない。そして、身体機能としての子宮を使わないということは、それに応じた経年変化を身体に及ぼして女はオニババになる・・・らしい。
身体の動きには興味がずっとあるのだけれど、クレアじゃないが、人の意思の力は使える。月経血のコントロールが今では90歳代の女性には普通にできていたらしい。着物で下着を身につけない暮らしではそれは必要なことで、女性陰部および肛門部位をひきしめて、それができ、それは歩く姿勢に反映されて小股が切れ上がったという表現が生まれたらしい。
たぶんヒップアップしたすらりとした姿勢で見た目がよかったのかもしれない。あるいは月経時にこそ女性性をアピールすることになったのか。
さらに、排卵時機を知ることが本来はできていて、今でもブラジルなどの一部地域やミクロネシア諸島の女性は婚姻相手以外とのセックスでは妊娠しないようにできるという。
病院で出産するのは今の時代当たり前で、お産婆さんでは立ち行かないというけれど、昔はそうではなかったし、今でもその方が理にかなったよいお産が出来るという。理屈より感情の面のケアのほうが大きいかもしれないけれど。
家族に囲まれて暮らし、家族に囲まれてお産できたブラジルの女性は、病院での冷たい出産を嫌うらしい。とても不安を感じるという。
病院のほうが安心という意見も少なくないから今の日本では一般論としては通りにくい気もするけど、医療ミスが多く報じられて病院への信頼が落ち、お医者さんもなり手が少なく高齢化していると聞けば、少し費用が高くついても自宅出産を希望する人が増えるかもしれない。
もちろん、連係プレイでいけるのが一番いいと言っているけれども、それは困難な課題と予想できる。
出産の痛みはないほうがいいという無痛分娩の考え方は、場合にもよるが、みさごさんは、痛みこそが親子の絆を生み出産の幸福をこの上なく高めてくれるし、無意味な痛みというか、それよりはそんなに痛くはなくて、(出産の姿勢を適切にとれば)むしろ苦痛ではなく快感とさえいいたそうだ。
稽古も型練習もできない毎回が一度きりの経験だけれどもそれは、実は、どの稽古や練習においてもそうなので、なんだか、早く体験してみたいと思える話だった。
そして、早期に出産して社会復帰できるプログラムというのは、社会システムとしてもコストがかからずリターンが大きいとも言う。(そのように読めたppp)
商品の説明
出版社/著者からの内容紹介
身体は知っている。誰も言わなくなったいちばん大切なこと。
あまり意識をしていないけれど、女性の体には「女として生まれてきたのだから女としての性を生きたい」という意思があるのです。その意思を無視していると、あちこちに弊害が出てくるのではないでしょうか?女性は子どもを産み次の世代を受け継いでいく存在で、生物としてはそれを目的に生まれてきているので、その力を使わずにいると、多くのエネルギーが行き場を失ってしまうのです。たとえ性経験や出産経験が豊富にあってもそれが本当に体に向き合う経験でないとエネルギーは本当に満たされたとは言えないのです。--女性のからだの本質的なことについて再考していく1冊。
著者は山口県生まれ。1981年京都薬科大学卒業。1999年ロンドン大学PhD(疫学)。ロンドン大学衛生熱帯医学院研究員およびJICA(国際協力機構)疫学専門家として疫学研究、国際協力活動に携わる。2001年より国立公衆衛生院(現・国立保険医療科学院)疫学部に勤務。応用疫学室長を務める。2004年より津田塾大学国際関係科教授。著書に『昔の女性はできていた』(宝島社) 訳書に『パワー・オブ・タッチ』(メディカ出版)など。
内容(「BOOK」データベースより)
行き場を失ったエネルギーが男も女も不幸にする?女性のからだについて、思春期、月経、性、出産という、もっとも本質的なことについて再考する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三砂 ちづる
1958年山口県生まれ。1981年京都薬科大学卒業。1999年、ロンドン大学PhD(疫学)。ロンドン大学衛生熱帯医学院研究員およびJICA(国際協力事業団、現・国際協力機構)疫学専門家として約一五年、海外で疫学研究、国際協力活動に携わる。2001年1月より国立公衆衛生院(現・国立保健医療科学院)疫学部に勤務、2004年3月まで応用疫学室長を務める。2004年4月より、津田塾大学国際関係学科教授。専門はリプロダクティブヘルス(女性の保健)を中心とする疫学