goo blog サービス終了のお知らせ 

備忘録

そりゃメモ書きにきまってるさ

適当論

2014年02月28日 | 読書一般
2006 ソフトバンククリエイティブ高田 純次


 ファンの方たちは、和田秀樹が書いた本に高田純次著とあるのが許せないらしい。でも、その適当さが適当だから流しましょうppp(流せないかもしれないけど)読む価値はないけど買う価値はあるかも(ないかもしれないけど)

出版社からのコメント
タレントにして個性派俳優である高田純次、58歳。彼をひとことで言い表せるキーワードがある。それは、まさにひとこと、「適当」である──。
年齢に見合わない「適当」な発言、行動が魅力となり、一般視聴者はもちろん、各界の著名人にもファンの多い高田純次。ヤクルトの古田敦也は「50歳を過ぎたら俺は高田純次になる」とまで語っています。頼りになりそうにない、相談事をまじめに聞いてくれそうにない彼になぜ人々は憧れるのでしょうか? 本書では、「適当」と言われながらも、人に嫌われず、人を惹きつける彼を分析。そもそもテレビでの「適当さ」は作り込まれたものなのか、それともまったくの素なのか。インタビューやこれまでの発言をもとに様々な角度から検証し、その魅力を知ることで、ある意味「適当」に、かつ楽しく生きる方法を学べる一冊となります。世知辛い現代に生きる人々へ贈る、本当の「生き方上手」です!?

著者略歴 高田 純次
1947年東京都生まれ。1971年に自由劇場の舞台を見て俳優を志し入団。同じ研究生仲間だったイッセー尾形と劇団を結成するも半年で解散。サラリーマン生活をはさみ、1977年東京乾電池に入団、再び劇団活動を始める。現在は、テレビ、ラジオ、映画で活躍

ものすごく反省しています。, 2007/3/5
By 匿名
高田さんみたいな生き方にはいつも憧れているので、新聞でこの本の広告を見た時、即注文してしまいました。

注文後、アマゾンの書評を見たら、ちょっと失敗したかなと思いました。

ただ、キャンセルするのも面倒なので、読んでみることにしました。

第一章は高田さんと和田秀樹さんのインタビューです。

こちらは、高田さんの実際の対談なので、普通に読めました。

ただ、最後にわけのわからないテストみたいなのが出てきたときから胡散臭いなあと思ったのですが、第二章は、最悪でした。

和田秀樹さんが高田さん語録を1つ1つ解説しているのです。

いくつか読みましたが、途中で読むに耐えられなくなってやめました。

高田さんの語録はよいのですが、解説されるとしらけてしまいます。

しかも、これは単に和田さんの解釈であって、実際に発言した高田さんの真意とはかけ離れている可能性の方が高いです。

とりあえず、3章以降もペラペラめくってみましたが、書いているのは相変わらず和田秀樹さんなのです。

最後の4章になって初めて、ほんのわずかですが、高田純次さんからのコメントが載っています。

ただし、最早、読む気もうせてしまったので、読みませんでした。

結局、第1章のインタビューだけ読んで、この本はお払い箱です。

あまり批判は書きたくないのですが、私みたいな犠牲者を出さない為にも書かせて頂きました。

最後のページに著者略歴で高田純次さんが紹介されていますが、この本の著者は高田さんではなくて和田秀樹さんです。

これはある意味、詐欺だと思います。

この本は高田純次ファン冒涜以外の何者でもありません。

やはり、本屋ではなくてネットで本を買う時は、書評をチェックしてから買った方がいいですね。






ふしぎなことば ことばのふしぎ

2014年02月28日 | 読書一般
1987 筑摩書房池上 嘉彦


①人は名前を付ける生き物
②言葉の持つ音と響き・・・肌触り・・・擬声語と擬態語
共感覚との関係。
③言葉の形  全ては絵文字から始まった。
④隠し絵のような言葉 蛤=浜栗・・・か。
⑤同音語 こーえんでのこーえんはこーえんだった。

 「せいかん」なんてのもいろいろある。
 静観 性感 生還 精悍 星間 製缶 青函 製罐 精管 盛観 政管 清鑑 正看 

⑥ 音と色 組み合わせを変えるとキャッチコピーができることがある。  「美味しい生活」など。
⑦辞書を引く・・・なぜ「引く」なのか? 連想から。
⑧新しい世界を作る言葉・・・比ゆ?など。
⑨新しい言葉 かけあわせ 「ぬえ」のようなもの。ゴリラ+くじら=ゴジラなど。
⑩つじつまのあわない言い方 穴を掘るのか地面を掘るのか?

⑪よい意味の言葉 a man of (good) character goodがなくても「人格者」 人格というだけで立派な人格の人ということになる。

⑫なぜなぜ話 カレーライスは辛いライス  ぼんのうちにくらいからぼんくら 鵜と鷺だからウサギ 
⑬替え歌とパロディ 言葉の独り歩き
⑭名前とあだ名 名前はなぜあるのか? 大事なもの区別しないといけないものに名前をつける 名もないものです=つまらないものです
⑮みぶりと言葉  それぞれの意味解釈
⑯動物の言葉 臭いや合図

⑰ 人間の言葉は時と場所を越える・・・抽象性?不変性?
⑱言葉の力
中心や安定はつまらない 新しいものは不安定な周辺から生まれる
世代が変わると言葉がずれる。
⑲伝える言葉と創り出す言葉
かっぱらっぱかっぱらった
⑳透明な言葉不透明な言葉 不透明だと凝視し傾聴する
21 詩の働き 遊びと活性
子供のことば大人の言葉
手段ではなくて言葉そのものへの関心@こども
語形への関心 mummy money
広告と詩 
語形と語の意味
連想の原因
言葉への異議申し立て なぞなぞ 足はあるけどあるけないものなあに? running waterというのならwalking waterは?

子供の絵 見えないけれど知っていることを描く
いないいないばぁ





目次

第1部 ことばってふしぎ?(ことばの始まり
擬声語と擬態語
絵文字と文字
かくし絵のようなことば
なぜ「辞書」は「ひく」のでしょう)
第2部 詩のことばから子どものことばまで―お母さんのためにも(ことばの力
いろいろなことば
伝えることばと創り出すことば
子どものことば、大人のことば
「語形」と「語の意味」
大人のことばへの異議申し立て)




虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか~ (小学館101新書 14)

2014年02月28日 | 読書一般
養老 孟司, 池田 清彦, 奥本 大三郎小学館 2008年12月1日


「虫が減ったのは、土壌の生態系が壊れたことが一番影響していると思う。虫は土壌の上に乗っていますからね。土壌の生態系を構成している細菌や菌類、カビなどについては、ほとんど調べられていないもの。」

虫だけじゃなく人も土壌の上に乗っていて、それが壊れたらもちろん人だって壊れる。

「道」は、首を携えて歩いていく様子を表したものらしい。つまり、道とは死者の列のようなもので、道が広がり、その数を増やしていく有様は、果て無き墓標に等しい。近世には、鉄の道=鉄道が網の目上に広がり、車が主流になると舗装道路が全世界を覆い尽くしかねない勢いだけれども、それは、おそらく、全ての土地が墓標で覆われるに等しい。

静寂で清潔な死者の世界というイメージが浮かぶ。

しかし、土壌は再生の基盤でもある。この意味で、死を思うことは再生を思うことでもある。

人だけでなくあらゆる生き物が生き生きとできるようになるためには、何を置いても土を再生させなくてはならない。

そして、そのためには先ず、土を知らなくてはいけない。



商品の説明
内容紹介
過激派元昆虫少年3人の、井戸端子育て論議

養老孟司、池田清彦、奥本大三郎の元祖・昆虫少年の3人組が、都市化が極まった「脳化社会」の中で
子どもを育てるにはどうすればよいのかを真剣に議論した井戸端子育て論。
「知の巨人」3人の日本教育改造論でもある

内容(「BOOK」データベースより)
解剖学者として、広い見識を持つ知識人として『バカの壁』をはじめとする数々のベストセラーを送り出している養老孟司。生物学者として、構造主義生物学論にとどまらない環境問題や人間の生き方についての著作でも知られる池田清彦。フランス文学者として、ヨーロッパや日本の文化、そして都市環境への高い関心を持ち、『ファーブル昆虫記』の翻訳も手がけた奥本大三郎。その3人が「虫好き」というたったひとつの共通項をもとに、子どもたちの正しい育て方と、人として生きるべき方向について語り合った。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
養老 孟司
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。解剖学者。心の問題や社会現象を脳科学や解剖学を主軸に幅広い知識から解説するわかりやすさに定評がある

池田 清彦
1947年、東京都生まれ。生物学者。構造主義生物学の観点から生物学や科学の分野に留まらず、様々な分野で著述を行なう

奥本 大三郎
1944年、大阪府生まれ。仏文学者。仏文学の研究・教育のほか、日本昆虫協会会長、アンリ・ファーブル会理事長をつとめる

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)

2014年02月28日 | 読書一般
2007 新潮社岡田斗司夫


読んでも実践しない人には無意味だし、自己流ダイエットの実践はしても書物に目を閉ざす人にもこの本は無力ppp
そして、やせる必要のない人にとっても・・・とはかぎらないかなぁ。

あたしはまったくやせる必要はないが、ほんの読み方を変えて、ブラックラグーンのバラライカが言うように「魂の脂肪」が着かないようにするための本として読んだ。

見た目主義という導入には少しも賛成できないけれども、それは人によるわけで、そうだと思った人はそれでいいんじゃない?

見た目に目を奪われてしまうのは、いわば、「魂の脂肪」のなせるわざで、見た目について得心できる肉体に改造できた人は、次に、見た目に支配された魂の脂肪をこそぎ落とすための方法論として、再読してみれば、応用ができる話がいくらか含まれていると思うぽppp




商品の説明
内容紹介
一年間で五〇キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重力から開放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無力化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊!

内容(「BOOK」データベースより)
一年間で五〇キロの減量に成功した著者が到達した結論。それは、ダイエットは楽しく知的な行為であり、ロー・リスク、ハイ・リターンの最高の投資であるということだった。必要なのはメモ帳一冊。それだけで運動不要、持続可能なダイエットは始められる。そして重力から解放された後は経済的、社会的成功が待っているのだ。過去のすべてのダイエット本を無力化する、究極の技術と思想が詰まった驚異の一冊。

著者について
岡田斗司夫(おかだとしお) 1958(昭和33)年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立、92年退社。大阪芸術大学客員教授。著書に『オタク学入門』『「世界征服」は可能か?』など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岡田 斗司夫
1958(昭和33)年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立、92年退社。大阪芸術大学客員教授


震災列島

2014年02月28日 | 読書一般
2004 講談社石黒 耀


赤壁の戦いで、諸葛孔明が東南の風を吹かせて曹操の水軍を火攻めで滅ぼすのだけれども、それと似たような展開が使えるのは震災のデパートである日本ならでわのことだ。

日本人が病的に安定志向なのは、よって立つ大地がいつ崩落するかわからない不安定さの歴史が遺伝子に組み込まれているからではないか。

近くが安定した旧大陸の国々の人たちから見ると、日本人が死んでいる=今を思い切り生きていない=病的安定志向=事なかれ主義に見えるのは、そのせいじゃないかな。ppp

おかげで社会面では犯罪が少なく保健が行き届いて長寿の国でとおっているけれども、『生きる』ということがどういうことなのかを、もしかしたらこういう天変地異や外からの揺さぶりによってしか感じることができないほど強固な安定志向に凝り固まっているのじゃないかな?

そういうことを思いつかせてくれるお話でした。



商品の説明
出版社 / 著者からの内容紹介
東海地震に東南海地震が連動、名古屋に大津波が。そして日本は!?
石黒耀(『死都日本』第26回メフィスト賞)が放つ超大作!
次に地震はこうなる。
文学と科学の見事な融合。
石黒耀は、未来の災害日本を描く第1人者だ。養老孟司
(このままで済むわけがない)多くの日本人が、内心そう思っていた。そして、その日は来た。<本文より>

内容(「BOOK」データベースより)
東海地震に東南海地震が連動、名古屋に大津波が。そして日本は!?

内容(「MARC」データベースより)
東海地震、連動して発生する東南海地震、震源域の真ん中に位置する浜岡原発…。近い将来、必ず起こる巨大地震を予測・利用して、自らの命と引き換えに自死に追い込まれた娘の仇を晴らそうとする家族の姿を描く。

著者からのコメント
浅間山噴火、連続する台風、そして新潟県中越地震と天災続きの秋ですが、AMAZONユーザーの皆さんの所は大丈夫でしたでしょうか? 
こんにちは、石黒耀です。
 世界の1パーセントの国土に、21パーセントの地震(マグニチュード6以上)。東京の自然災害危険度はニューヨークの17倍。日本で暮らすということは、実はそれだけで相当リスキィな行為だということを、著者コメント欄に書こうと考えていたら、初版発行翌日に新潟県中越地震が発生。初の新幹線脱線とか、既存の断層の前後に延びる未知の伏在断層、震度6強など、作中で想定したある地震そっくりの状況が展開して、唖然としました。地震規模もほぼ同じです。
 私に予知能力があったわけではありません。この規模の地震は、日本のどこでいつ発生してもおかしくないのです。恐ろしいことですが、私達が暮らすのはそんな国なのです。
 まして政治は三流、行政は傲慢、公的借金は年間税収の約20倍となると、大災害時に国が被災者をどこまで支援してくれるか怪しいですね
せっせと保険に入って、自分で身を守るしかない?
 しかし、法律上、大規模災害時には保険会社の免責が認められていますから、それもあてになりません。この世は、スリルとホラーでいっぱいなんです。

 さて、前作の『死都日本』は火山の話でしたが、『震災列島』は地震の話です。もっとも、難しい地震理論の話ではありません。地震を使った逆密室犯罪に挑んだ親子の痛快クライシスノベルです。いつ起こるか分からない地震を、どうやって利用するのか? 白昼堂々、人口密集地で、しかも警察官の目前で行われる犯罪は成功するのか? 愛知県は日本の首府になれるのか? 700兆円強奪は成功するのか? 地学に詳しくない人でもサラサラ読める名古屋情報満載の人情クライシス活劇ミステリー。そして、読み終わると、ちょっぴり地震に詳しくなっている。そんな小説を目指しました。
 日本中どこにでもいる市井の人達が、どこでも起こり得る災難に遭遇して、どう行動し、何を見出だすか。このお話は、日本で暮らしている限り、貴方もやがて体験する物語かもしれません。日本列島で暮らすというのはどういうことなのか、主人公達の悪戦苦闘を、彼らと同じ目線で見守ってやって頂ければ幸いです。ぜひ、御一読下さい。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石黒 耀
1954年、広島県生まれ。勤務医。地変国日本のあり方を問うた処女作『死都日本』(第二六回メフィスト賞受賞作)でデビュー