私には、
以前から気になっていたことがあった。
1980年代の終わり頃から1990年代の半ばまでの、
およそ7~8年くらいの間に、
日本で、そして世界で、
いったい何が起こっていたのだろう、
という疑問である。
この期間における日本そして世界での、
さまざまな出来事を列挙してみる。
1989年
昭和天皇崩御
中国の天安門事件
東欧諸国の連鎖的民主革命
ベルリンの壁崩壊
マルタ会談(米ソ両首脳による冷戦終結宣言)
1990年
総量規制(日本のバブル経済崩壊が始まる)
イラクのクウェート侵攻
東西ドイツ統一
1991年
湾岸戦争(多国籍軍によるイラク攻撃)
雲仙普賢岳の大火砕流
ソビエト連邦のクーデター勃発と失敗
ソビエト連邦の崩壊
1992年
旧ユーゴスラビアの崩壊と軍事紛争本格化
1994年
松本サリン事件
1995年
阪神淡路大震災
地下鉄サリン事件とオウム真理教への大規模強制捜査
オウム真理教教祖・麻原の逮捕
この期間は、その前後の時期に比べると、
どうみても濃密な印象がある。
2001年9月以降になると、再び濃密になるのではあるが。
だが、
いったい何が起こっていたのかという私の疑問は、
ともすると、やや意味不明ではある。
具体的に起こったことについては、
上記のように明確にわかっているからだ。
それでも私は気になって仕方がなかった。
1980年代の終わり頃から1990年代の半ば頃までの、
およそ7~8年くらいの間に、
私たち多くの人間が知ることのできた出来事の「裏側」で、
いったい何が起こっていたのだろうかと。