書いていてとても楽しかった。
作り話をいろいろ考えて書くことが、
こんなに快楽を伴うものだとは知らなかった。
このストーリーを創作するにあたって、
いろいろな事前設定をあらかじめ用意していたのだが、
登場させようかどうしようか迷いに迷い、
結局一度も登場させなかったキャラがいる。
御大という人物だ。
事前設定では監督の前任者であり、
監督よりもさらに年配ということになっている。
御大は、
若い頃の監督をかつて封じた過去があり、
その後監督を育て右腕にする。
ある時期、監督は実力で御大から実権を奪う。
グループの長でなくなった御大は、
その後、終末組の隠れたスポンサーとなり、
獅子髪の男を陰でサポートして育てる。
御大を登場させなかった理由はいくつかある。
御大を登場させてしまうと、
結局のところすべてが内輪揉めの構図になってしまい、
話としてはちょっと問題があるかな、とやや感じたせいだ。
外見的なイメージでいうと、
例えていえば御大は丹波哲郎がピッタリだと思う。
御大を主人公としたストーリーも、
いつか描いてみたい気もする。気だけである。
最後にやはり、
これだけは改めて断っておきたい。
私自身は、オカルト的なものは全面的に信じていない。
当然この物語も、200%完全なフィクションである。