ポルトガルが大逆転負け/W杯欧州予選
欧州予選で、06年W杯で4強に入った1組のポルトガルは、
デンマークに2-3で逆転負けした。
ポルトガルは1-1の後半41分、
MFデコ(チェルシー)のPKで勝ち越したが、
同44分とロスタイムに失点。2-3の逆転負けを喫した。
ケイロス監督は「サッカーではゴールを決められなかったチームが
驚くような罰を受けることがある。この現実を受け止めるしかない」。
イングランドが19歳3発で快勝/W杯予選
欧州6組のイングランドがアウェーで宿敵クロアチアに4-1と大勝した。
ベッカムをベンチに追いやり先発出場した19歳のMFテオ・ウォルコットが
ハットトリックの大活躍。欧州選手権予選で敗れた相手に雪辱し、
開幕2連勝と絶好のスタートを切った。
新スターの誕生を告げるハットトリックだった。
前半26分、こぼれ球を逃さず、ウォルコットは力強く右足を振り抜いた。
代表4試合目の初ゴール。これで勢いづいた。
後半14分、36分と、ルーニーのスルーパスに右サイドから快足を飛ばし、
次々と加点した。
チームの象徴ベッカムに代わって「7番」を背負った19歳の若者は、
両手を広げて自らの存在を周囲にアピール。
新生イングランドの世代交代を強烈に印象付けた。
ウォルコット ハーフタイムにデビッド(ベッカム)から、
お前はもっと欲張りになれ、って言われたんだ。
だから後半はその言葉通りに(ゴールへの)欲を出した。
そしたら試合後には、ちょっと欲張りすぎだ! なんて言われたよ。
そのベッカムと後半39分に交代。14歳も違う先輩から肩を抱かれ、
頭をなでられた。「僕はデビッド・ベッカムという選手を見て育った。
その彼からほめられることはこの上ない幸せ」。前半にスパイクのかかとが破損し、
後半はスタッドの1つが欠けた。それでもシューズを替えずにゲンを担いだ。
ユーロへの道を絶たれた強敵クロアチアを、しかも敵地で一蹴してしまった。
17歳で06年W杯メンバー入り。
しかし、この2年間は代表から声がかからなくなった。
10代でジェットコースターのようなアップダウンを体験し、
「今があるのは家族や友人のおかげ。
地に足をつけて生きろという考えをたたき込んでくれた」と言う。
ベッカムに代わる若きスターが、新生イングランドの未来を背負った。