ローマで再び暴力事件 CL決勝は開催可能か
現地時間11日(以下現地時間)に行なわれた
チャンピオンズリーグ(以下CL)決勝トーナメント1回戦のセカンドレグ、
ローマ(イタリア)対アーセナル(イングランド)戦のキックオフ前に
アーセナルのファンが負傷した事件について、
UEFA(欧州サッカー連盟)がコメントを発した。
ローマの本拠地「スタディオ・オリンピコ」で行なわれたこの一戦では、
試合開始前にアーセナルのサポーター1名がローマサポーターに足を刺され、
ほかにも2名が小競り合いで頭部を負傷。
計3名のアーセナルファンがケガを負う事態となっていた。
これを受け、UEFAのミシェル・プラティニ会長の特別顧問を務める
ウィリアム・ゲイラード氏はロイター通信に対し
「この事件を遺憾に思う。同様の事件が起こり過ぎている」とコメント。
「我々は決勝を見据えてイタリア当局と定期的に話し合いを続けており、
今後も対策強化をお願いしていく」と、イタリア側の努力を求めた。
「スタディオ・オリンピコ」では、
これまでもサポーターの不適切な行為などにより数々の問題が生じていたため、
UEFAは以前、事態の改善が見られないようであれば
CL開催権の剥奪もあると発表していた。
しかしゲイラード氏は「決勝まであと2カ月となっており、
そうするわけにはいかない。決勝の地を現段階で変えることは考えていない」とし、
5月27日のファイナルは予定通りローマのホームスタジアムで行なうとの
見解を示した。