リケルメが代表でプレーするなら監督のやり方に従うべき
アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ監督は、
先日「フアン・ロマン・リケルメの代表復帰」を示唆した
アルゼンチンサッカー協会会長のフリオ・グロンドーナ氏の発言を受け、
「グロンドーナにリケルメを招集するよう頼まれたことはない」とコメントした。
「これまで、グロンドーナからリケルメを代表チームに招集するよう
頼まれたことはない。フリオには『どんなことでも話し合おう』と言っているが、
リケルメのことが話題に上ったことすらない。
もちろん、リケルメが代表に復帰する可能性はあるが、
彼がアルゼンチン代表としてプレーするなら、監督のやり方に従うべきだろう」
リケルメは、マラドーナが代表監督に就任した当時、
「代表ではプレーしない」との意向を表していたが、
グロンドーナ氏は2週間前、「リケルメの代表復帰」の可能性をほのめかしていた。
「マラドーナとリケルメが対立しているとは思えない。
リケルメはわたしにとって息子のような存在だ。
彼は素晴らしい青年で、わたしは彼に深い愛情を抱いている。
どうやら、わたしはリケルメの代表復帰の“カギ”を見つけたようだ」
一方、マラドーナ監督は、ブエノスアイレスのラジオ局ラ・レッドとのインタビューで、
2010年ワールドカップ・南アフリカ大会予選の2勝(ベネズエラ、コロンビア戦)
2敗(ボリビア、エクアドル戦)後も、
「周囲からのサポートを実感している」と自信をのぞかせている。
「不平を言う人間は必ずいるものだが、
わたしは周囲からのサポートを実感している。
まず選手たち、次にグロンドーナ、そしてテクニカルスタッフと
カルロス・ビラルド(ゼネラル・マネジャー)が、わたしをいつも支えてくれる」
マラドーナ監督はまた、
6月6日と10日に行われたコロンビア戦とエクアドル戦をこう振り返っている。
「コロンビア戦では、内容はともかく必要とされていた白星を挙げた。
エクアドル戦では負けはしたが、内容には満足している。
チームは明確なアイデアを持ってプレーしていたからだ」
また、9月5日にブラジル戦を控えたマラドーナ監督は、
次の対戦相手をこう分析して見せた。
「コンフェデレーションズカップで優勝したように、最近ブラジルはツイている。
それに、カカ、ルイス・ファビアーノといった偉大な選手もおり、
われわれは警戒しなければならない。しかし、アルゼンチンの選手たちは、
ほかの国の選手にはないものを持っている。
アルゼンチン代表は今のような状況の中でこそ、
アルゼンチン人としての愛情と誇りをむき出しにするのだ。
ブラジル、パラグアイ戦(9月8日)は苦戦を強いられるだろうが、
わたしはマスチェラーノ、ベロン、エインセらのように、
実力を十二分に発揮してくれる選手たちを信頼している」
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