今年4月に神奈川県内の定時制高校に入学した生徒のうち、半数が公立高校全日制志望の「不本意」入学!!

昨日8月3日(水)の神奈川新聞トップ面から
『カナロコ・生徒の半数が「不本意」、
定時制高校生の志望動向調査/神奈川』
という気になる記事からです。
記事に関する詳細は、上記のリンク先での参照をお願いします。

今年2011年4月に神奈川県内の定時制高校
《夜間》に入学した生徒のうち、本来は
公立高校の全日制課程を志望していた
『不本意入学者』が半数を占め、前年度《2010年度》から
大幅に増加したことが、神奈川県教育委員会の調査で
分かったそうです。

公立高校の全日制進学率が8年連続でダウンする
一方で、定時制は3年連続で上昇。経済的理由で
私立高校への進学を断念した生徒の割合は
前年度《2010年度》の3倍に膨れ上がり、経済格差が
受験動向に影響をもたらす実態があらためて浮き彫りに
なったわけですが、やっぱり今年2011年も
定時制高校の『不本意受験』『不本意入学』が
多かったわけですね。しかも前年度《2010年度》の
3倍というのは、神奈川県教育委員会は、危機感を持って、
全日制公立高校を志望していながら、
経済的理由などで定時制《夜間》に進学せざるを
得なくなっている生徒たちが、全日制公立高校へ
進学できるように早急に対策を打ち出して、
バックアップをしないといけません。もうこういう状況には、
何年も前からこういう状況になっていながら、対応が
いつも遅すぎで、より深刻になってから動くというのは、
もういい加減、ここまでにして欲しいですね。

ましてや、4月2日(土)に
『神奈川県立高校の前期・後期入試を
2013年度から一本化し、2月中旬に「共通選抜」を実施!!』
として取り上げたように、神奈川県立高校の前期・
後期入試を一本化し、全受験生に学力検査を
課す新たな入試制度について、
神奈川県教育委員会は、現中学2年生が
受験する2013年度入試から切り替える方針を
固め、全日制、定時制、通信制すべての課程で
同一日程の『共通選抜』《仮称》になります。
この新たな入学選抜方式でも定時制を受験せざるを得ない
『不本意受験』が出てくることのないよう、しっかり私立高校など
と話し合いながら、全日制定員枠の拡大を基本に、
早急に取り組みを進めていって欲しいと思います。