<算数・数学> さくら教育研究所(中学・高校受験・SKREDU)

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2017年・平成29年度・東京都立高校・入試問題分析

2017-09-02 | 日記

○英語 やや難化
出題形式に若干の変更があった。リスニングの英問英答の設問が従来の2問から1問に減少。受験生としては、得点しやすくなった。大問3の語句補入問題については記述式から選択式に変更。これも受験生が得点しやすくなった点。
ただし、自由英作文の出題形式が大幅に難易度を押し上げる要素となった。「何を書けばいいのか」という出題意図をくみ取る時点で脱落してしまった受験生も多くいたことと思われる。これは、従来になかったことである。自由英作文については、白紙で提出した受験生が増加したはずであり、配点が12点であることも鑑みてその影響は大きいものと思われる。また、読解問題の選択肢に本文の単語を言い換えているものが多かった。これは語彙力が乏しい受験生、国語力に弱点のある受験生にとっては、難しく感じる出題であった。全体としては、やや難化した。都の予想平均点は50点台後半。

○数学 例年並み
出題形式に大きな変更はなかった。大問2と大問5の問1が難化したため、関数(大問3)を苦手としていた受験生の一部が苦戦する問題となったものの、全体として「歯が立たない」レベルの問題はなく、例年並みの難易度であった。
大問3の関数が一次関数のみで出題されて二次関数がなかったことは前例はあるものの、珍しい内容であった。
(大問1に二次関数の変域に関する問題が出題されており、二次関数の問題が皆無であったわけではない)
都の予想平均点は60点前後。

○国語 易化
昨年に引き続き簡単な出題であった。特に大問3は全問正解の受験生も少なくない難易度。大問5で昨年出題された「修飾―被修飾」の関係を問う設問、語彙を問う設問がなくなり、純粋に読解力を問う設問が増えたものの受験生の得点への影響は軽微であったと思われる。ただし、時間が不足しやすくなっており、読むスピード・解くスピードは一層重要となった。これで3年連続で60点を大きく上回る平均点となることは確実で、他教科と比較して国語の平均点が高いという状況が定着しつつある。基礎的な国語力を問われることになっており、「選択肢の選び方」「受験国語特有の知識(文学史など)」といった受験勉強として特別な対策する必要性が薄れてきている。今年の国語で知識を問う問題は、漢字と仮名遣いに関するものだけ。特別な対策が必要なくなっている分、地力が問われるようになっており、何より周りの受験生が得点しやすい国語で大きく失点すれば致命傷になりかねない。都の予想平均得点は昨年度並の75点前後。

○理科 易化
出題形式に若干の変更があった。小問集合の大問1が例年の6題から1題増え7題に変更。また、完全解答を求める形式の問題も出題された。記述式の解答が求められる問題は昨年同様に1題のみで、例年出題されていた化学反応式を書かせる問題は出題されなかった。圧倒的に難問が目立った昨年と比較すると、典型問題が増え易化した。また、過去に出題された問題の類題が大問として出題されており、都立対策を十分に行っていた受験生にとっては有利にはたらいた。ただし、特に易しい出題であったというわけではなく、「昨年と比較して」簡単であったというだけであり、例年並みの難易度であった。都の予想平均点は60点弱。

○社会 難化
出題形式に変更が多かった。まず、事前に教育委員会から告知されていたとおり、歴史の並べ替え問題等で完全解答を求める形式に変更。これは、多くの受験生に影響があり、正答率を押し下げる要因となったと思われる。公民用語を記述させる設問がついに姿を消し、論述問題も2問に減少。選択式(完全解答の問題も含め)の問題が増えた。これ自体は受験生の平均点を押し上げる要素となったと思われるが、選択問題自体に難問が増加し、多くの受験生が苦戦を強いられたはずである。
公民用語を問う設問がなくなったことも含めて、用語を覚えることよりも、その意味を十分に理解できているか、歴史であれば大きな流れを理解できているかを問う、都立入試の特徴がより鮮明になった。広範な知識を問う出題も散見され、難化傾向が顕著である。都の予想平均点は55点前後。

【全体】
5教科総合を考えると、昨年よりもわずかに難化したと考えられる。国語力を要する出題が各教科で増える傾向は継続しており、試験中に投げ出さずに取り組む集中力が結果を大きく左右する問題となっている。
直近では2年連続で5教科の平均点は300点を上回っていたが、今年度の入試では300点をわずかに下回る平均点を予想する。