Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

夜市

2019年03月25日 | 映画/DVD/テレビ番組/本 レビュー
恒川光太郎の夜市を再び読んだ。
以前に読んだ時も面白かったが、2度目に読んでも面白かった。

私はあまり同じ本や同じ映画を観ないのだけれど、
人間の欲望や、罪の意識、そして
世の中の理、廻る運命などが絶妙に溶け合ったこの話にひかれる。

内容の細かい部分を忘れてしまったので再び読んだ。

野球の才能と引き換えに弟を夜市で売ってしまった兄の話。

夜市は、映画「鎌倉物語」に出てくるような世界なのだけど、
夜市自体が意思を持った怪物のような存在なのだ。
夜市から出られないものは夜市の一部になってしまう。

夏目漱石の「夢十夜」や中島敦の「山月記」にも似た、摩訶不思議な世界の中に人間の業を感じる作品。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« びっくり采配 | トップ | 修了式 »
最新の画像もっと見る