びっくり采配

今日はサッカーの公式戦が2試合ある。
ひとつ上の新5年生の試合。
午前中、前半の途中から見た。
私がグランドに着くと同時に1点取られた。
相手チームの歓声があがる。

キーパーはてんちゃん。

ちょうど1年前のガス橋少年サッカー場の試合からキーパーをやることが多くなったてんちゃん。
10月にはキーパーユニフォームも作ってもらった。

私は、てんちゃんがキーパーをするためにサッカーをしてるわけじゃない、となかなか喜べなかった。

走ってボールを追うのを楽しむ姿を何年も見てきたのだ。
でも、チームにキーパーは必要で、
複雑な気持ちだけど、
試合に出てチームが勝てばチームメイトと一緒に喜んできた。

0-1で、前半を終えた。
ハーフタイムの間にてんちゃんの黄色いユニフォーム姿が見えなくなった。
そしてキーパーが変わった。
てんちゃんと同じ学年の子だ。

あー、チェンジね。

と思ったら、久しぶりに青のフィールド用ユニフォームをきてるてんちゃん。
まさか！

少しして、てんちゃんが5年生と交代してフィールドに入った。
公式戦は半年ぶりくらい。
うれしいやら、心配やら、ドキドキする。

前半を0-1で終えた時点で、コーチは
方針を変えた。
No．2キーパーには公式戦の機会を、
てんちゃんにはフィールドでプレーをするチャンスを与えた。

素人目にはまだ後半どうなるか分からない、もしかしたら逆転の可能性もゼロではない。
手堅く5年生中心のスタメンで同じポジションで後半も頑張って欲しい、
と5年生の親なら思うかもしれない。

てんちゃんは、久しぶりのFWで
頑張っていたけど、ひと学年上の相手ではなかなかボールが取れないし、
体を入れても競り負ける場面が何回かあった。

せっかくフィールドで出してもらったのだから
結果を出したいところだったが
なかなか難しかった。

後半ずっと出してもらったけど、
チームは後半追加点を3点取られてしまった。
かなり思いきった采配だったが、
コーチはきっと目的があったと思う。

てんちゃんが帰ってきたら聞いてみよう。

なんにせよ、久しぶりのフィールドの機会をもらったことがうれしい。