マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

印鑑がたくさん出てきた話

2020-01-13 | 終活(モノの整理、心の整理、社会的整理)
印鑑の必要最小限って、何個が適正個数でしょうね?
と思わせるほど、たくさんの認印が出てきました。

今回は、そのお話です。

処分したい棚を整理していたら印鑑がたくさん
前回の記事の終わりで、キッチンで使っている棚を処分する予定だと、少し触れました。

その棚、食品やキッチン消耗品の他に、印鑑や拡大鏡(母のモノ)やはさみといった雑貨も、入れ物に入れて置いていました。
今回、棚を空にするために、収納していたモノを別の場所へ移している最中なのですが、印鑑や他のモノが入った入れ物は、一番最後に着手したところ、まあ、とりあえずそこに入る小さいものはいれておけ、と言わんばかりに、小さいものがたくさん出てきました(笑)
そして、印鑑がざっと見て数十個程度出てきました。

もともとの家族は、兄を除いて3人。
あとから兄も同居し始めて、4人。
登録印(実印)各1個、認印1個、シャチハタ1個の、計3種類を持っていたら十分だと思うのですが、それをはるかに超える数がありました。

印鑑が増えた原因を考える
印鑑の適正個数について、まずは、私の考えを綴っておきますね。

まず、成人したら1人に付き実印1個は、作っておくべきだと思います。
実印って、普段はまったく出番がありませんが、突然必要になることがありますから、手間がかかりますが作っておくことをお勧めします。
ちなみに、実印は1人1個までしか作れないので、これですべてをカバーするかしないかは所有者次第ですが、セキュリティ面から言って、実印とは別に、認印1個は持っておくべきだと思います。

ということは、これで実印1個、認印1個が適正数かな、と思いますが、働いていて何かと簡易な押印が必要な場合は、シャチハタ印も持っていたら便利ですし、宅配便などの押印は朱肉の要らないシャチハタがベストです。
となると、働いている人であれば、実印1個、認印(シャチハタではないモノ)1個、シャチハタ印1個の、計3種類がベストだと思います。

もしも、家族が3人いた場合を想定すると

 実印3個(各自1個ずつ)
 家に来る宅配便など用にシャチハタ印1個
 シャチハタ印が使えない場合に備えた認印1個
 家族それぞれの職場にシャチハタ印1個ずつで計3個
 シャチハタ印以外の認印も職場に置くなら家族3人分で計3個

全部足したら、3人家族で11個になりました。
結構多いですね。

さて、この3人家族、もしも両親と独身の子どもという構成だったとしたら、子どもが結婚して姓が変わると、持っていた印鑑が不要になります。
少なくとも、必要だと想定した子どもの印鑑3種類(実印、シャチハタ印、認印)のうち、1種類は結婚後も必要な場面がありますから、子どもが持っていくと考えられますが、最低でも2個は不要になります。
でも、この不要な印鑑、なかなか捨てられないご家庭は多いのではないかと思います。

また、職場に置いておく印鑑(シャチハタ印とシャチハタ以外の印鑑)は、例えば会社の用事で外出した際に必要なのに会社へ置き忘れたら、文具店や雑貨店などで購入する羽目になり、増えてしまいがちです。
気が付くと、職場のデスクに自分の印鑑がたくさん入っている状態になっている人、結構見かけます。
今は、100円(税抜き)あれば印鑑が購入できる時代で、買う方も気軽に購入するでしょうから、増えていくことまでは考えていないことが多いかもしれません。
そして、新しく買った後、古い印鑑を捨てずにそのままの人が多いから、印鑑が溜まっていくのでしょうね。

印鑑が増える原因は、案外単純でシンプルな行動ですが、複雑な心境が印鑑を増やしているケースもあります。
それが、遺品。
印鑑は、日本人にとって大事なアイテムのひとつ。
例え認印であっても、故人の所有していたモノだと思うと、処分に踏み切れない人は多いと思います。
また、シャチハタ印などは正式な書類には使えない場合が多いですが、持っていたら便利だと思うと、ストックとして故人が使用していたモノを取っておくパターンもあります。

このように、家族が外で働いる場合、子どもの姓が結婚などによって変わった場合、家族が亡くなった場合などが重なると、印鑑が増えていきます。

実を言うと、私が考えた印鑑が増えるパターン、結婚以外は全部我が家に当てはまります(笑)

故人の印鑑はどうしたらいいの?
もしも、子どもがいて結婚して姓が変わり、今まで使っていた印鑑を実家に置いている状態ならば、一度子どもに渡すか、捨ててもいいか確認したほうがいいでしょうね。
それは、電話をしたりSNSで連絡を取れば済む話ですので、印鑑が増える原因をひとつ取り除けます。

しかし、故人の印鑑はデリケートな問題を含んでいる場合があります。
それは、もしかしたら重要な契約をした際に押印した印鑑かもしれない、という問題がひとつと、故人の遺品がそれしかない場合がひとつと、印鑑自体が高級な品物である場合です。

実印の効力は、所有者の死亡届が確認されたら無効になるので(手続きが必要ですが)、重要な書類の押印をしていたとしても、契約が完了していたら問題はありませんが、万が一契約途中の何かがあれば、契約取り消しの際に、使用した印鑑が必要になる場合があります。
また、故人の金融機関口座の解約に届出印を求められる場合もあるようです。
この問題は、故人が押印しているであろう重要な手続きや契約を、生前から把握しておけば解決できますが、なかなかそうはいかないと思いますから、故人が所有していた印鑑は、シャチハタ印以外はしばらく持っておき、役割が済んだら処分したほうがいいかと思います

遺品として取っておきたい場合は、致し方ないですが、もしもたくさんある場合は、よく使っていた印鑑を1個だけとか、一番きれいな状態の印鑑を1個だけ、というように選んで、あとは捨てたほうがいいでしょうね。

一番厄介なのは、高級な素材で作った印鑑(だいたいが実印)です。
これが実印の場合、使用する場面があるかもしれませんから、さまざまな手続きが済むまでは持っておいた方がいいですが、役割も済んで二度と使用しないとなっても、素材によっては簡単に捨てられませんよね。
その場合は、認印として残された家族が使うか、残された家族が実印を持っていなければ、掘りなおして実印登録するとかしてもいいのかもしれません。

ちなみに、実印としての効力は所有者が死亡した時点でなくなりますので、故人の実印が新たに必要になる場面は、基本的にはないそうです。

印鑑、捨てます
ということで、我が家には現在、今は亡き父と兄の使用していた印鑑がどっさりあります(笑)
父は、少し高級な印鑑を作っていたので(実印登録用)、それだけ残してあとは捨てます。
兄は、認印ばかりたくさん持っていたので、それは全部捨てます。

所有者不明の印鑑もあります。
もしかしたら、祖父や曽祖父のモノではないかと思っていますが、今となっては確かめようもないので、捨てます。

現在、私と母の2人家族で、それぞれが実印を持っていますが、私が仕事をしていない間は、家に認印とシャチハタ印がひとつずつあれば、十分です。
最近は、宅配便も電子署名が増えてきていますから、シャチハタ印ももしかしたら要らないかな、と思っているので、インクがなくなったら捨てます。

実を言うと、私が働き始めたときのことを考えて、職場用のシャチハタ印と認印を捨てずに持っているのですが、これも一度捨てます。


印鑑は、必要ないとわかっていても、なぜか捨てられないモノのひとつです。
でも、冷静に考えたら、捨てたところで何の問題もありません。
実印は、捨てたらだめですが、もし万が一紛失した際は早急に新しい印鑑証明を取得したらいいそうですよ。
新しく印鑑登録されたモノが上書きされて、紛失した印鑑は無効になるそうです。
そう考えると、印鑑の価値って、いったいどれほどのモノなのか、わからなくなりますね。
志賀島で発見された金印のように、歴史的価値があるのならば、大切に保存していく必要もありますが、一般人の印鑑は、1代限りの消耗品と捉えていいのかもしれないな、と思いました。


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