無責任大臣からのお願い

2006-12-15 19:39:30 | ひとりごと

【無責任大臣からのお願い】2006・12・15


本文に進む前に知っておいて下さい


 


私は家庭も子どもも持たない無責任な第三者であること


品格と常識のない人間であること


世界は自分を中心に周っていると考える典型的な自己中心人間であること


偉そうにほざいても他人事だと考えている人間であること


私より優れた人間はいないと自惚れている人間であること


 


以上のことを踏まえたうえで興味があれば本文に進んで下さい


 


 


 


2006年11月17日


文部科学大臣から緊急のお願いが発信された


新聞、TV、インターネットなどでも取り上げられたので目にした人も多いだろう


また、学校でも配布されたのではないかとも思う


 


文部科学大臣からのお願い


 


「未来のある君たちへ」


 


弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。


 仲間といっしょに友だちをいじめるのは、ひきょうなこと。


 君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、なぜあんなはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、今、やっているいじめをすぐにやめよう。


◇          ◇          ◇


 いじめられて苦しんでいる君は、けっして一人ぼっちじゃないんだよ。


 お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだい、学校の先生、学校や近所の友達、だれにでもいいから、はずかしがらず、一人でくるしまず、いじめられていることを話すゆうきをもとう。話せば楽になるからね。きっとみんなが助けてくれる。


 


これが文部科学大臣から発信されたお願いである


『こんなもので・・・』


オレの率直な感想だ


ご丁寧に差出人には、文部科学大臣と書いてある


文部科学大臣とは何をしている人で誰なのか、そんなことに子ども達は興味もなければ知る由もなかろう


いかにも卓上で議論をしていて、さも問題に向き合っているかのようなふりをしているお偉いさんが考えそうなことだ


まぁどうせ書いたのは秘書官や官僚・・・大臣様の下部達だろう


 


大臣よ!


あんたはいいよな、いつもたくさんのSPをつけて外的から護られている立場だからな!


オレの言っていることが悔しかったら、SP無しで現場を見てみろ!


一人の大人としてだ!


そんなことすらできる勇気のない俗人が子どもに偉そうにメッセージを送るんじゃねぇぞ!ボケッが!


 


 


さて、ココからが本題ですが非常に長くてくだらないホザきが続きますよ!


それでもあなたは無責任な第三者の戯言を読まれますか?


たぶん、腹が立ちますよ!


耐えられますか?


耐えられる覚悟があるなら読んで下さい!


私は責任を負いかねますのでご了承下さい!


 


 


まずは結論から述べます


「イジメ」は決してなくならないと私は断言します


なぜなら私が子どもの時代、いやそれ以前から行なわれていた行為だからです


そして、子ども達だけに関わる問題ではなく大人社会においても存在する行為だからです


ですから、いつまで経ってもどこまで行っても「イジメ」は決してなくなることはないのです


むしろ、「イジメ」は子ども達が様々なことを学んだり、考えたりするうえで必要なことだとも感じています


人を傷つけ、人に傷つけられながらしか人は成長していけないと私は思っています


だから、「イジメ」をなくしてはいけないとも思っています


しかし、周りの大人達の導きによっては「イジメ」を失くすことはできなくても、その『質』は変えられる可能性はあるのではないかと思っています


 


 


 


文章が基本的にはひらがなで書かれています


これは間違えなく子ども達自身が読めるように作られた「子ども達」に向けた手紙だと思われます


なぜこんな言葉足らずな文章を「子ども達」に向けて送ったのでしょう


凡人の私には到底理解できません


この『お願い』は無責任な大人である私とっては、「イジメ」について深く考えるきっかけを与えてくれたものであることは間違えありません


しかし、これは「子ども達」に発信したものだと受け止めています


なのに、なぜこんな言葉を用いたのでしょう


私には全く分かりません


特に「君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ」


この一文は許しがたいものです


仕方なく「イジメ」に加担している子どもの方が多いと私は思います


それは『次は自分かも知れない』という恐怖からです


悪いことだと分かっていながらも仕方なく加担せざるを得ない子どもにとって、この一文はその恐怖をより増大させるものです


なぜこんなことを書いたのでしょう


私はとても許せすことができません


 


 


『今』の子ども達の多くはゲームや携帯電話が友達です


ゲーム上では“リセット”をすれば何度でも生き返ることができます


以前、TVで今の子どもの6割以上が「死んでも生き返ると思っている」と聞きました


そんな子ども達が「~いじめるのは、はずかしいこと」というこの言葉を理解することができるのでしょうか


「仲間といっしょに友だちを~」という“仲間”とは何なのか、そして“友だち”とは何なのかということを理解しているのでしょうか


 


子どもを持つ親達はその意味をきちんと教えているのでしょうか


私は疑問に思います


仲間、友達、親友・・・それがどれだけ大切な物なのかをきちんと伝えているのでしょうか


 


「ゲーム」を持っていないから仲間に入れない、入れてもらえない


「携帯電話」を持っていないから人とコミュニケーションを図れない


『今』の子ども達にとっての必須アイテムを持っていないが故に大切な我が子が「イジメ」に遭うかもしれない


それを考えると親の苦労や子どもに過保護になってしまう訳が無責任な第三者である私にも理解できます


しかし、“こころ”で物事を感じることの大切さや命の尊さや友達の有難さ・・・をどれだけの親が子どもに伝えているのでしょうか


それを教えるのは親の役目であって、学校の役目でも第三者の役目でもないと私は思います


このくだらない『文部科学大臣からのお願い』について、どれだけの家庭で親と子どもが話し合えたのでしょうか


おそらく、この「子ども達」へ向けて書かれたと思われる手紙だけでは、子ども達には何の影響も与えられないと思います


本気でお偉いさん達が子ども達に大切なことを伝えようと思うのであれば、「子ども達」へ向けた手紙は、2通目3通目と続いていかなければいけません


この文章は明らかに言葉足らずなメッセージです


所詮、お偉いさん達も私と同じ無責任な第三者に過ぎません


だから、このくだらない『文部科学大臣からのお願い』を手にした親が子どもとともに「イジメ」について向き合い、それを子どもと共有することをしなければ、このくだらない手紙は本当にくだらない手紙で終わってしまうと私は思います


 


「なぜいじめるのか」


「なぜいじめられるのか」


その話し合いこそが最も大切なことなのではないでしょうか


「今、やっているいじめをすぐにやめよう」


そんなくだらぬバカ大臣の呼びかけなど子ども達に何の意味も持たせません


 


『子どもとともに問題に向き合うこと』


それは第三者である者にはできない、親にしかできないことだと思います


どうか子どもとともに向き合って下さい


私はそう思います


 


そして、悪質な「イジメ」を子どもに教えてしまっているのが親であるということに気付いて下さい


親が子どもの前で他人の悪口や他人の愚痴を言ってはいけません


親が子どもの前で学校を攻撃するような発言をしてはいけません


子どもは親の背中を見て育っています


決して第三者の背中を見ては育ちません


子どもは私たち大人以上に“こころ”の眼を開いて見ています


だから、そんな部分こそ第三者を上手く利用して子ども達に諭すべきなのです


「あのような大人になってはいけないんだよ」と


汚い部分は第三者という他人を利用すればいいんです


その部分こそ親がしてはいけないことなのです


 


最後にもう一言


“バカ親”と“親バカ”は違う


“バカ親”はいけない


“バカ親”では子どもに何も教えられない


間違ったことしか教えられなくなる


子を持つ親が“親バカ”になるのは当然です


子を持つ親ならば“親バカ”にならなくてはいけません


もし、私が我が子を授かる機会に恵まれたならば、世界一の“親バカ”になる自信があります


いや、なってみせます


でも“バカ親”にだけはなりません


 


このくだらない『文部科学大臣からのお願い』について私はこのように思っています


 


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