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南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

ゴールデン・スランバー

2010年08月27日 | Weblog
映画の話。
ビートルズの曲がタイトルになっているので興味があった訳だが。

原作が伊坂幸太郎、監督 中村義洋 出演 堺雅人 竹内結子 吉岡秀隆 劇団ひとり 香川照之 等々、豪華キャストで
面白くないはずがない映画。
1回観ただけでは、ストーリー展開に無理があるし、余計な場面も多いと感じるのだが・・。
しかし、しかし、2度3度観ても飽きることなく最後まで楽しめる。
エンディングは何度観ても「とても爽快」だ。
シナリオ・セリフの面白さを存分に引き出す演技や映像の巧みさも秀逸。
まあ、「映画はこうでなくちゃ」、というところだろうか。

国家権力によって首相暗殺犯に仕立て上げられた主人公の逃亡劇、原作者の発想が素晴らしい。
現在の危うい国政の状況を合わせて考えると、物語の世界とはいえないような怖さも。
犯人に仕立て上げられる要素は「正義感が強く、信頼感と知名度のあるいい男」ということになるか。
「へえ、本当はそういう事だったのか」と意外性を好む大衆心理を押さえた上手い設定。
しかし主人公をよく知る人間は、そんなことははなから信じない。
父親役の伊東四朗さんのマスコミへ浴びせたセリフが最高、テレビの前で「よく言った!」と思わず拍手。
「信頼感の大切さ」を描いた映画でもある。

ほとんど全編仙台市でのロケ撮影ということだが、行政や市民の協力がなければ撮れない映像。
当南魚沼市も「天地人」の経験もあるわけで、映画のロケ地としてのPRや協力体制を検討しても良いのではないか。
巨大都市は無理だが、「絵」になる田園風景や美しい山々など豊富にあるわけだし。

タイトルは、ビートルズ最後の作品で私も大好きなアルバム「アビー・ロード」収録の曲名。
邦訳は「黄金のまどろみ」、ポール・マカートニーの作品で、このときはもうバラバラになってしまったが、4人が
一体だったかつてのビートルズへの郷愁を歌った作品。
突然、犯罪者にでっち上げられ、八方ふさがりの中でかつての仲間や両親を信じる主人公青柳とビートルズ解散の頃の
ポール・マッカートニーの心境をダブらせているのかも。
・・無理があるようにも思えるが。

日本映画の面白さを詰め込んだ快作・・。

■ ゴールデンスランバー 特番1.mp4

■ ゴールデンスランバー 特番2.mp4

■ The Beatles - Golden Slumbers / Carry That Weight / The End / Her Majesty