教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

ICT教育に関する熟議

2010-07-04 | 教育事情(国内・脳科学・心理)
本日は、九段中高で開かれたICTに関する熟議に参加しました。
各グループから発表です。

1 デジタル教材・電子教科書などについてのグループ
定義付けがあいまいだと進みにくい感じ。
検定教科書の外に出た危険性は考えなければならないだろう。紙のプリントと同様にデジタルなものは流通するだろうから、検索が充実するプラットフォームがあればいい。NICERが使われていないのはどうしたものかという議論あり。一人ひとりの学習教材やeポートフォリオなども話題になった。

2 情報端末・デジタル機器
特別支援学校などでは、かなり早い段階からデジタル機器導入。使いこなしている局面があった。しかし、セキュリティの関係で自由に機器が使えない状況が生じている。一人一台について、きっちり目的を見きわめる必要があるのではないか。指導する先生に一人一台、しかも支援も必要だろう。個人持ちのケータイの利活用。現場のニーズのコンサルタントをし、個別の児童・生徒などもきめ細かくやれる人材も必要になることだろう。

3.児童生徒へのICT教育
小学校の情報教育から。小学校に力を入れる。中高では各教科へのお願いは難しいか、ぜひ使ってほしいという意見の両方が出た。イギリスと比べると環境格差が大きい。社会の変化を認識した上で社会に出るまでに必要な情報活用のイメージを明確にして、その能力が確実に身につくように指導していく必要があるだろう。こういう教育をしてほしいんだよという外部からの意見が大事である。

4.教員等へのICT教育
この先生に任せていいかという不安がある(会社員)。学校の現状では、PCや電子黒板が眠っていることがある。地域特性はある。一緒に考えながら、行政と現場と管理職を含めた熟議のような連携が必要なのではないか(大人だけでなく子どもも含めて)。子どもたちにどんな力が必要なのかを考えるべき。コミュニケーションをとらない子どもが多くなっている。低学年からキーボードを打つよりも体験的なことも必要。脳科学者などの意見も入れる必要がある。学校内での研修システムについて、管理職の役割は大きい。イギリスでは管理職がICT使わせないとクビのこともある。ビジョンを持てる管理職研修も必要。できる人がやるのではなく、できる人がサポート側にまわり、年配のベテランの先生になるべくやってもらうといい成果が出た。

5.校務情報化・教員へのサポート
教職員の負担の軽減の話が中心。学校での校務の利用について、校務を情報化する際に、システムの要求分析がきっちりなされていない。これがないとものがつくりにくいのではないか。学校事務も含めて明確にすべきだろう。

以上のような話が出ました。

熟議において、さまざまなステークホルダーが集まって話す意味は充分あるなとおもいました。良い体験になりました。




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