散歩路地《サンポロジー》      毎日が発見! 身近な自然が見えてくる!


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某高校ネイチャークラフト! カップラーメン博物館と少女の笑顔。

2013-09-15 | ネイチャークラフト
昨日、今日と、さる高校の学園祭に、ネイチャークラフトをやりに行ってきた。
そこのおやじたちの店は面白い。焼きそばと、カップラーメンやがメインなのだ。
「親父たちは、出張などで、地方に行く事が多い。そこで、御当地のカップラーメンを買って帰り、学園祭で、食べざかりの高校生に食べさせよ」というのだ。売り場は、ちょっとしたカップラーメン博物館状態。ざっと数えると、100種類くらいはある。


カップラーメン博物館 2013-09-14 都内某高校

ところが、本日は、台風の影響を考え中止になってしまったため、在庫が180個ほど残ってしまった。かたずけに行ったおやじたちの昼食は、おやじラーメンセット200円。好きなカップラーメンとゼリーと飲み物ということになった。あるおやじの一言「一人でカップラーメンにお湯を注いでいると、惨めな気になるんですけど、こうやって、みんなで食べてると楽しいですね!」

さて、ここからが本題。
ここで僕はネイチャークラフトの担当をした。今回は、ドングリマウスとドングリの帽子のティーカップ。小学生を連れた母親というのが参加者の最も多いパターンだが、なかには現役高校生それもバトミントン部や、こんなに小さなクラフトの作業大丈夫かな(失礼)と思ってしまうお年寄りの方もいらっしゃった。


ネイチャークラフトのコーナー 2013-09-14 都内某高校

二組の母子が連れ立ってやってきた。
「クラフト、この子たちで、できますか~」
「はい、はい。お嬢ちゃんは何年生かな?」と聞くと。
「1年生です」と母親。
「そうですか、それでは、お母さんに頑張ってもらわないと難しいですね。だいじょうぶですか?」
「はい。じゃあやらせてください」
ということになったのだ。

ところが、この親が、ちょっと問題。あんまり積極的にやってくれないのだ。その時僕は、この二組の親子を含め同時に6人の参加者に対応しているので、この問題親子に関わり切にはなれない。
「ここはお母さんがやらないと、ちょっと難しいですね」と言っても、真剣にやってくれない。
そのうち、子どもの方が、うまくいかなくて、べそをかいてしまうありさま。
すると、「どうしたの、もうやらないの、やめる!」というのだ。
いろいろな参加者がいるが、これはちょっといただけない。
子供はますます泣き出してしまう。
僕は、「くそ! なんとしても完成させてやる!」という気になった。

結局、僕が手を差し伸べて、なんとか完成にこぎつけた。
笑顔で接しつつも、僕の腹の中は、怒りで煮えくり返っていた。
しかし、最期に、完成したどんぐりマウスを胸に付けてやると、子どもはにっこりと笑ってくれたのだ。
嬉しそうに笑う子供の笑顔が、落ち込みそうな僕を救ってくれた。
今、この文を書きながらも、その笑顔が甦り、目頭が熱くなってしまう。
「お母さん。この笑顔をちゃんと見てやってよ!」


散歩道に秋の気配 僕の気持ちはクラフトの気配!

2013-09-12 | ネイチャークラフト
ここ2回ほど、散歩中のチョウの調査のデータの取り方を変えた。今年の成果から、来年は、もう少し精度を上げた調査をしようという気になってきている。そのため、若干散歩時間が延びてしまっている。さらに、ドングリが落ち始めたため、その成り具合を確認したり、ネイチャークラフト用に、拾い集めるため、さらに時間がかかる。以前は2時間から2時間半で回っていたのだが、ここ2回は3時間を回ってしまった。この先どうなることやら…。

さて、今日は講師をしている葛西の専門学校の近くの緑地で、昼休みの間にマテバジイのドングリを拾ってきた。一昨日は、カワセミを見た散歩の最後に、砧公園で拾った。そして先週末は、土曜日に杉並区の善福寺川緑地、日曜日に品川区のなぎさの森でやはりマテバジイのドングリを拾った。


たくさん落ち始めたマテバジイのドングリ 2013-09-10 世田谷区砧公園

マテバジイは、僕が作るネイチャークラフトの最も大事な素材のひとつだ。殻がしっかりしていて割れにくく、虫も入ることがほとんどない。さらに、サイズが大きくスタイルが良い。これに匹敵するドングリは見当たらない。

 
ネイチャークラフト どんぐりマウス(左)とどんぐりカブト 5月17日の写真を再掲載 

善福寺川緑地は、近くの高校の文化祭で、ネイチャークラフトの体験コーナーを担当することになったため、その下見で行ってきた。僕は、ネイチャークラフトの講習などをやる時は、極力近所で採集した素材を使うようにしている。何から何まで僕がどこかから持ってきたものでは、参加する側も、意識が変わってしまうと考えるからだ。
ところが、「素材は、すぐ近くの○○公園で拾ったんです。ほら、これがその時の写真ですよ、たくさんおちてるでしょ!」などと言って見せてあげると、参加者とネイチャク―クラフトの距離はグーンと縮まる。そして、「それなら、今度自分で拾って、またやってみようかな…。」などと思ってもらえるのではないかと期待しているのだ。

 
マテバジイ 2013-09-07 杉並区善福寺川緑地

今日は、夕食の直前に、今週末のクラフトの準備を始めた。ドングリに穴をあけるピンバイス、カッターナイフ、材料に使う、ドングリやマツボックリ、そして、木製クリップや紐など、様々な道具や材料を確認した。


テーブルの上に並べられたクラフトの道具など

「今年も楽しいネイチャークラフトの時期が来たな。」道具を揃えているうちにワクワクしてきた。

興味のある方は、ぜひ参加ください。
講習会などの情報も、このブログでお知らせします。




最近、ちょっと危ない…。 忘れもの のち ネイチャークラフト

2013-05-17 | ネイチャークラフト
昨日のことだ。
ブログを書こうと思って、カメラを取り出そうとしたら…。 無い! カメラが無! どこかに置き忘れてしまったようだ。
今日一日の出来事を一生懸命思い出してみた。
今日は、学生を連れて、皇居の東御苑と、北の丸公園に行ってきた。今、僕は、ヒカゲチョウというチョウの仲間を指標にして、都市の緑の自然度を判断するという試みをしている。僕が、非常勤講師を務める学校の学生にも手伝ってもらっているため、その下見に連れて歩いたのだ。この調査の結果は、そのうち紹介したいと思う。
さて、その後、今度は神保町に移動して、編集関係の仕事をしている友人と、今、進めている本の打合せわせをしながら食事をした。そして、21:00頃帰宅、寝る前に、今日のデータをまとめておこうと思ったら、カメラがないという状況だ。
思い出した。本の打ち合わせをしていた時に、色々資料を出し、ザックの一番上に入れておいたカメラを出てし…。「あれが、カメラを手にした最後だ!」それが分かった時点で、12時近くになっていた。とりあえず今日は、寝ることにしよう。あとは明日だ。
翌朝、早速食事をしたお店へ電話を入れた。「昨夜、利用させていただいた者ですが…。実は、カメラを…。」電話の向こうから聞こえてきた声は、「しばらくお待ちください…。ああ、これかな…?」
見つかった。とりあえずはホッとした。お礼を言って、電話を切ると、急に気分がよくなった。「よし、予定通り散歩に出かけよう!」
というわけで、昨日の記録は、カメラを受け取ってきてから。何といても、記録写真がない。
代わりにというわけではないが、ブログに2日穴が空いてしまったので、この機会に、まだ原稿をアップしていない、ネイチャクラフトのカテゴリー(タグ)の話しを一つ挟んでおこう。

本の出版を計画しているため、あまりネタを公開できないが、僕のやっているネイチャークラフトの中身を少しだけ…。

◆◆ 拾って、作って、遊ぶ ネイチャークラフト ◆◆

 都市公園でこそ、ネイチャークラフト
都会の公園は、ネイチャークラフトの材料置き場。僕の使う材料の多くは、都会の公園で拾ったもの。山の中では、落ちるとすぐに腐朽菌が入り込み、小枝などは、グズグズになり、ドングリは黄金色の輝きを失ってしまう。しかし、都会の公園では、舗装路などが多く、ほどよく乾燥し、絶好のクラフト材料が得られる。特に、落ちた枝が、樹の下の植え込みなどに引っ掛かっているのは、まさに天然の材料乾燥木(機)?
さらに、本来北にある木、あるいは南にある木など、手に入れにくい材料も一緒に植えられていることがあり、簡単に手に入る。まさに、材料置き場だ。

 ネイチャークラフトとは
ネイチャークラフトとは何か、なんとなくイメージはできるが、うまく定義できない。定義など無くても作れるのだが…。
さて、自分はどう思って創っているのだろう。思い返してみると「自然物を、素材として使うのではなく、フォルム(形)として使う」ではないかと思えてきた。木材を、好きに切り刻み、造形する。あるいは、カラフルに彩色するのでは、僕の考えるネイチャークラフトの醍醐味はない。ドングリの美しいアール、小枝のフラクタルな分枝などは、ある時はネズミの胴体になり、またある時は、シカの角に変身する。こうした自然物のフォルムを生かしてこそ、僕の考えるネイチャークラフトだ。

 子どもとともに
たとえば、ドングリに、小枝で脚と角を付ければ、カブトムシやクワガタムシが生まれる。菓子箱に土俵を作り、角を絡めてがっぷり四つ。菓子箱は国技館へと変貌した。小さな木槌を作り、子供に手渡す。トントントンと箱の縁を叩く。カブト山とクワガタ錦の大一番が始まった。勢い余った子どもの木槌は、土俵の中まで侵入し、ついには、クワガタの脚をたたいてしまった…。
熱戦の後は、必ず、何体かのドングリ力士が骨折をしてしまう。僕は、取り置きしておいた木の枝で早速治療。これで明日は、何事もなかったように二日目の土俵が始まる。
飽きた頃には、今場所は終了。また思い出した時が次の場所!


チィアー        どんぐりカブト     ティータイム     どんぐりマウス


どんぐりマスス 作り方カード

カメラが見つかり、気分が良ので、今日はドーンと公開(後悔)しちゃった。!