アプト

移動中の眼下に見えるダム湖。
よく見るとその脇には線路が走っています。
そう、これから乗るのがコチラ。
大井川鉄道はこんな所にまでのびています。

だから避けられない事なのですが、
一部区間がガケ崩れで不通。
よってバスでその区間を移動しているのです。





千頭から先はトロッコ列車と呼ばれる車両です。
非常に小さくカワイイ姿に合わせ、駅もコンパクト。
日本っぽくない感じがしちゃいます。



出発前の１コマ。
ディーゼルエンジンの点検の様子も見られました。
この１両で全て引っ張るんですよね～。
山間だから大変そうです・・。

さあ、出発。ＳＬ時と異なり乗客は少なめで、
ゆったりノンビリの乗車でした。



こんな所走るの？っていう位
ギリギリの場所に線路が渡してあります。
確かにちょっと何かがあると通れませんよね～。

・・・しばしの走行の後、もう１つの見所が登場です。



それがアプト式鉄道。線路の間にギザギザがあり、
ここに歯車を噛み合わせて急勾配に対応する方式。
手前の黒いギザギザがそれ。奥のものが機関車です。
短い区間のみこれが採用されているので、
途中で連結するのが楽しい所です。



機関車大きい～！
・・・ではなくて、トロッコ列車が小さいのです。
親子みたいなこの姿。微笑ましいですね～。



ゆっくりと登っていく列車。
ちなみに機関車は後ろから押しています。
ギアの音がするのかな～と思いましたが、
振動も含め、ほとんど感じる事はありませんでしたよん。



途中、長島ダムを見ながら。
このダムの完成に伴い、水没してしまう線路だった為
アプト式が新たに施工されたそうです。
今年でそれも２０年。
これが日常になりました。



と、ここで行き止まり。
この先はガケ崩れとは聞いていましたが、
また何もない所で終わっちゃうんですねぇ。
即、折り返しという選択もありましたが、さすがに寂しいので、
１時間、ブラブラと時間を潰しました。
民家の犬と遊んだりしながら、ネ。



ＳＬも良かったのですが、
個人的にはコチラのほうに惹かれましたね～。
ここに鉄道を引こうという気概とか、背景が感じられ、
より楽しむことができたからですっ。

冷房は勿論、扇風機もないこの列車。
真夏は厳しいかもしれませんが、全線開通の暁には再戦したいものですね～