きらきら☆

いつも心に…俳優・髙橋洋さん♪
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オセローとイアゴーの“心”

2007年10月27日 | 髙橋洋さん

10/20(土)21(日)、「オセロー」さいたま公演前楽&千秋楽を観てきました。

帰ってきてから、なんだかずっと仕事が忙しくて、ずいぶんと時間が経ってしまったけれど・・・ やっぱり思いを書きとめておきたいと思います。


さいたま千秋楽は、なんだかまるで私にとっての大千秋楽。 
地方公演はまだまだ続くのに・・・。
現に、私も2週間後にはまた洋さんイアゴーに会いに行くはずなのに・・・
もう自分でもびっくり・・・なくらいに、いろんな思いが去来して涙が止まらなかった。


オセローが、命絶えてしまったデズデモーナを抱きしめながら、「ああ、デズデモーナ! 死んでしまった・・・! 死んでしまった!・・・」と嘆き悲しむ姿。 最愛の、本当に天使のように清らかで、心から自分を愛してくれていた妻を、例え巧妙に騙されたとは言え、信じ切ることができず、自分の手で殺めてしまったオセロー。 あの鋼太郎さんの姿は、深く深く胸にせまってきて、涙が止まらなかった。

オセローの、これまでの苦難に満ち、壮絶だったであろう人生に思いを馳せたとき・・・ 哀しくて、やりきれなかった。 だって、肌の色が違うこと、人種が違うこと・・・ それを差別し、攻撃することは、その人そのものを、その存在を否定すること。 絶対にあってはいけないこと。 

そんな、自分にはどうすることもできない現実や惨めな思いと、幼い頃から日々闘ってきたオセロー。それに屈することなく実力で今の地位と信頼を勝ち取ったオセロー。 その彼の、この最後・・・。 それが、彼が必死で闘ってきた理不尽なことの為に、彼の中に生まれてしまった「心の闇」につけ込まれた結果だなんて・・・。 オセローを責める気持ちにはなぜだか決してなれなかった。

鋼太郎さんのオセローは、本当に素敵でした!! 


捕らえられた後のイアゴー。 
彼は決して抗おうとはしなかったんだよね・・・
オセローが刺そうとしたときも、よけることはできたはず。でも、彼はよけることさえせず、そのまままっすぐにオセローを睨みつけながら、ただ刺されるままにした。 2度目にオセローが彼に襲いかかったときも、彼は決して逃げなかった。抵抗せず、でも、目はまっすぐにオセローを睨みつけ、彼に向かっていた。 

それが不思議だったんだ・・・  なぜなんだろう・・・? 
なぜ、イアゴーは全く抵抗することさえしなかったんだろう・・・?って。

最後、自ら死を選んだオセロー。
それに対して、この後の自分の人生には拷問による死しか待っていないことを知っていたのに、イアゴーは何の抵抗もしなかった。 もし、自分がイアゴーだったら・・・と考えたら、私は、拷問され苦しみ抜いた末に死ぬよりは、絶対にどんなことをしてでも自ら命を絶つと思うから・・・ だから、何の抵抗もせず、自ら命を絶つための一切の行動も起こさなかったイアゴーの心の内を知りたい・・・ と切に思うんだ。

イアゴーが最後に流した涙。
その意味が、今の私には少しわかるようで、でも、いざ言葉にしようと思うとまったくならなくて、つまり、まだまったくわからない・・・のだと思う。 オセローが自殺したとき、そこにいるすべての人の目がオセローとデズデモーナに注がれる中、彼だけは、決してそちらを見ようともしなかった。 ただ空(くう)を見つめたまま、目にいっぱいにためた涙を一筋・・・流していた。

彼の心の中にあったものはなんだったのか・・・
まだまだ自分の中で答えが出なくて、心がさまよっている。

 
子供のように身体を丸めるイアゴー。 
自分に言って聞かせるように、自分のたくらみを声に出すイアゴー。
自らを奮い立たせ、心の底から憎しみを振り絞るように叫ぶイアゴー。
狂気に取り憑かれたように、でも、時に、まるで小さな子供のように心もとなげに、寂しげに、身体を歪ませて歩くイアゴー。

もしかしたら、イアゴーの心は、実は誰よりも繊細で傷つきやすく、まるで小さな子供のように、誰よりもただ愛されることを欲していたのかも知れない。 本当は、多くの人から深く愛されていたのに、それに気づくことができなかったのかも知れない。  なんだかそんなことも思った。


こんなにもイアゴーの心が知りたいと思い、いろいろ思いを巡らさずにはいられないのは、もちろん、大好きな高橋洋さんが演じているから、というのも大きな理由のひとつ。
洋さんが解釈したイアゴーが知りたい。
洋さんがどんな思いでイアゴーを生きているのかを知りたい。
 
ほんとは、できることなら洋さんの口からそれが聞きたいよ・・・。 

もうひとつの理由は、目の前にいるイアゴーが、悪人であり、怪物であると同時に、あまりにも人間的だから。 極悪非道の悪人、心のない怪物・・・と思えば、その心を知りたい、なんて思わないと思う。 でも、目の前にいる洋さんイアゴーがあまりにも人間くさいから、知りたいと思うのだと思う。 


カーテンコールでの洋さんの笑顔が、ものすごーーーく嬉しかった!! 
涙、涙で、ちょっとどうしていいか分からなげな優ちゃん(その姿がまた儚げで、本当にかわいくて! いつもはほとんど洋さんしか見えていないカーテンコールで、彼女の姿は自然と目で追っていました。 蒼井優ちゃん、やっぱり大好きです!)に、優しく言って聞かせるように、蜷川さんを呼んでくるように言って、優しく背中を押す姿。 ずっと年下で、舞台経験も少ない優ちゃんを、あったかく包み込むような姿に、洋さんの優しさをいっぱい感じて、本当に嬉しかった。 そして、鋼太郎さんに肩をつかまれたときの、ちょっとくしゃっとした感じの笑顔。もう~ 胸がいっぱいになりました もう~ この人だから、こんなに好きなんだよ~ と思って、嬉しくてまた涙が・・・


今夜、洋さんイアゴーは富山に。
私も富山に思いを馳せつつ・・・ 来週末に迫った洋さんイアゴーとの再会?が嬉しくてたまりません  大千秋楽まで・・・ 洋さんイアゴーと共に駆け抜けます!



よかった・・・!!

2007年10月15日 | 髙橋洋さん
この週末は、「オセロー」さいたま公演初めての“土曜日・昼夜2公演、日曜日・昼公演”という恐怖の!スケジュール!!

4時間、洋さんはほとんど出ずっぱりで、あの膨大なセリフ量! しかも、階段を駆け上がったり降りたりと、動きも激しい・・・。 あまりの過酷さに、洋さんが本当に心配で、心配でたまりませんでした・・・  だって、イアゴーの心の闇と狂気を宿したまま、合計8時間もしゃべりっぱなし、動きっぱなしなんて・・・ その過酷さは想像を絶します・・・。

でも、ちょこっとだけだけど、土日の洋さんの様子を書いてくださってるブログにお邪魔して、なんだかすごく安心しました~。 そして、さすが、洋さん!!ってまたまた改めて思った

本当に大変だと思うけれど・・・
どうかどうか、洋さんが大千秋楽まで、元気に頑張れますように・・・!!
(あ、もちろん、大千秋楽が終わった後もですけど・・・


そして、イアゴーの妻・エミリア役の 馬渕英俚可さんのブログ での、イアゴー夫妻のツーショット!  きゃー まぶちん、ありがとうーーー! 思わず叫びそうになってしまいました・・・。 彼女のエミリア、大好きです。 そして、ブログでもやっぱり素敵な彼女。 しかも、こんな嬉しい写真までupしてくれるなんて・・・ いい人すぎです、馬淵さん! 

この写真の洋さん、とってもかっこいい&かわいいんだけど、やっぱり痩せたし、少々お疲れのように見えます・・・。 そりゃそうだよね・・・ と思いつつ、やっぱり心配。 今日の休演日、少しでも休めていたらいいな・・・と思います。 がんばって~ 洋さん! 

最後に、本音を言っちゃうと・・・
やっぱり、まぶちん! ウラヤマシスギデス!



すごすぎる・・・

2007年10月09日 | 髙橋洋さん

「オセロー」観劇・さい芸遠征から帰ってきました。

もう・・・ 本当にすごかったです。
洋さん、すごすぎます・・・!!

7日、8日と2回観ての帰りなのに、帰りの飛行機の中で思うのはただただ「洋さんに会いたい」ばっかり。 


舞台を飛び越えて、先に洋さんのことばかり書くのは、その舞台に真摯に向き合っている洋さんに対しても失礼かな・・・という思いがいつも自分の中にある。あくまでも、自分の思いなんだけど、ね。 だから、いつもはそれはしないようにしていたんだけど、今回ばかりは、自分の中のそのルールもやぶってしまおうと思う。

もちろん! 舞台「オセロー」は衝撃的で、とてつもなくすばらしかったし、感じること、思うことがたくさんありました。洋さん以外の役者さんたちも、一人ひとりが本当に素敵で、魅力的でした。 それでも、あえて・・・ね。 「舞台・オセロー」と「イアゴー@洋さん」については、また後日書きたいと思います。 


これは、「イアゴー」についてではなく、あくまでも「高橋洋さん」への想い。

洋さん、約4時間、ほぼ出ずっぱり。
膨大なセリフ量、激しい動き。流れる汗は滝のようで・・・
本当に悪くて、でも、胸が痛くなるほど哀しくて、最高に複雑で、魅力的なイアゴーを演じていました。 


こんな心配をするのはおかしいのかも知れないけれど、あまりにハードな役なので、洋さん、どんどんやせていってしまうのではないか・・・ とかいろんなことが心配にも・・・。 実際に4時間、この目で舞台を観て、この舞台を1日に2公演もするなんて!! 洋さんをそんなに頑張らさせ過ぎないで~  と真剣に思いました。 言っても仕方のないことなんだけれど・・・。

もし私に魔法が使えるなら、洋さんが病気やケガをしないように、疲労がたまらないように、洋さんにとってのベストコンディションで毎公演を迎えることができるように・・・ 魔法をかけてあげたい・・・ なんておばかなことを考えたり


でも、洋さん自身がインタビューや雑誌で話していたように、洋さんがこのイアゴーにかける想いには並々ならぬものがある。 だから、私も心して洋さんのイアゴーを観ていきたいと思う。 洋さんがあれだけ頑張ってくれているんだから!! 憎しみに囚われて人をだまし、心に巣くう憎悪と嫉妬ゆえに苦しむイアゴーの心の闇を見続けるのも、正直ちょっとつらい。 でも、しっかりと、全身全霊で受け止めていきたいと思う。 

洋さんがこれだけ頑張ってくれてるんだから、少々のことくらいでへこたれるな、自分!! と、自然と自分に喝を入れていた。


なんだか大千秋楽まで、これまで以上に私の心は舞台と共にありそうです。
どうぞ最後の最後まで、洋さんと他のすべての方たちをお守りください・・・



いよいよ「オセロー」開幕☆

2007年10月04日 | 髙橋洋さん
ついに本日、「オセロー」が幕を開けました!
今まさに初日公演の真っ最中・・・


あぁ~ イアゴー@洋さんに逢いたい!! 


今日は一日、あと○時間、あと○時間・・・と心の中でカウントダウン。
ずっとドキドキしていました。 今もだけど・・・


さい芸HPによると、公演時間は

第1部  1時間50分
休憩   15分
第2部  1時間50分   合計 3時間55分(予定)

だそうです。 まさかの・・・ 約4時間にわたる公演!


それで、今度はにわかに心配に・・・ 
だって・・・ 膨大なセリフ量のイアゴー。
しかも悲劇。 しかも悪役。

洋さんにとって、体力的にも、精神的にも、ものすごくハードなのでは・・・と。 洋さんだから、もちろん大丈夫!っていう絶対的な信頼はあるけれど、それでもやっぱり、洋さんの身体は心配! 


どうか、どうか、11月18日の大千秋楽まで、洋さんがケガや病気などせず、無事に、イアゴーを演じることができますように・・・!! そして、まずは今日の初日の成功を心からお祈りしています。 終演時刻まで私もドキドキです。 遠い空の下から、想いをとばしています!