最近は寝ても覚めても、心は「高橋洋さん」って感じで・・・
先日、ついにさい芸の“メンバーズ”になりました。
もちろん・・・洋さん出演の「オセロー」のために!
・・・いや、ほんとはこの舞台、「恋の骨折り損」や「お気に召すまま」のように、映像で活躍している人気のイケメン俳優さんたちが出演するわけではないので、たぶん、正直そこまでチケットが取りにくいということはないだろう・・・とは思うんだけど。
でも、もしかしたら会場先行の方が少しでもいい席に当たるかも?とか、チケットを手にするまでのそわそわする期間が少しでも短くなったら嬉しいな~とか考えてたら、居ても立っても居られなくて申し込んじゃいました~。 「さい芸」が好きっていうのも大きいかな
(まだ1回しか行ってないけどね・・・
)
で、手元に届いた「会員証」、そして「埼玉アーツシアター通信9」&「オセロー」の先行予約案内!! うわ~ 感激
この「埼玉アーツシアター通信」がまたものすごく興味深くて。ちょっと大げさかも知れないけど、これを手にするためだけでも“メンバーズ”になった価値はあった!って感じ。
↓ 以下、原作の内容にほんのちょっとですが触れますので、まだ読まないようにしてる方は避けた方がいいかも・・・ です。
「オセロー」を読んだとき、「恋の骨折り損」のビローンみたく、この「オセロー」のイアゴー、実は「影の主役」だ!
と思っていた。 実際、物語では、彼が「軸」になってストーリーをまわしてる・・・と思う。
タイトルロールで、本当の「主役」である、存在感絶大の吉田鋼太郎さんと、「影の主役」の我らが高橋洋さんと、可憐だけど、芯の強そうな演技派女優の蒼井優ちゃんと・・・ どんな舞台になるんだろう~とわくわくしていた。
でも、「埼玉アーツシアター通信9」での蜷川さんの談。
「『オセロー』は難しい。多くの演出家は出世に対する業の凄まじさから手練手管でオセローを巧みに陥れるイアゴーに現代性を投影してしまいがちですが、ぼくはオセローそのものが持っている悲劇を掘り下げたい。」
「圧倒的な白人社会、しかも階級制の中で、有色人種(ムーア人)のオセローが感じる揺らぎを描きたいですね。」
「結局、自分自身に揺らぎがあるとあらゆるものが疑わしく思えてくるものなんですよ。それが今回の『オセロー』を描く発端ですね」
「といって日常に置き換えた演出をするつもりはありません。そういった状況を世界レベルの観点から描きます。ムーア人(黒人)と白人という構造はそのままです。そして、この人種の違いは、アジア対西欧と考えてもらってもいいと思います。」
・・・私は、どうしても「イアゴー」中心に読んでしまったけど、物語を読んだときに私が受けた印象とはまた違った、奥深いというか、広い・・・視点を蜷川さんに提示されて、また違う世界が目の前に開けた感じ。 どんな舞台になるのか、ものすごく楽しみ
でも、同時に、やっぱり「イアゴー」に視点を置いた演出も観てみたい、とも思う。「イアゴー」は確かにものすごく悪いやつだけど、彼も階級制の中でもがいていたわけだし、妻を寝取られているかも知れない・・・という妄想と嫉妬に取り憑かれての行動だったことを考えると・・・ ただの悪いやつ、では片付けられない気がするんだ。 いや、彼のしたことは悪いことには変わりないんだけどね・・・
秋までにまた何度か原作を読んでみようと思う。 そして、自分なりにまたいろいろ考えてみたいと思う。
洋さんの役名、「イアーゴー」?「イアーゴ」?「イアゴー」? って、どれが正しいのか、というか今回の舞台ではどう呼ばれるのか、???だったんだけど、「アーツシアター通信」に「イアゴー」とあったので、今回の記事から「イアゴー」に落ち着きました
「オセロー」の公演スケジュール、さい芸と富山のは発表されていたけど、他の地方はどうなんだろう~。 発表が待ち遠しいです