西瓜

　お盆のお供え物は細かい部分にて地域差はあるものの、大抵どこでもマンネリ化しているものですが、それを承知で毎年毎年お供えをする責任に苛まれ、おのずと子孫はてんてこ舞いになります。

　我が家の場合は、一昨年まではお決まりの精進料理の折り詰め、墓参り専用の菓子セット、あとは若干の果物や飲み物を供えたものでした。
　しかし、これだけ景気が良くならないご時勢ですから、ご先祖様には半ば申し訳ないと思いつつも、締めるところはきっちりと締めての供養を考えるようになり、例えば折り詰めも値段ふっかけまくりの既製品ではなく、原点に立ち返って100％自家製にシフトし、菓子や果物はある程度お供えが済んだ後に余したり食わずに捨てたりせず、ちゃんと家の者らで完全消費できるようなものをセレクトするようになりました。
　たったこれだけでもけっこう無駄も出費も減るんですから、様々な意味で

「死せる者と生ける者の双方にとって優しく賢いお盆」
になったかも。
　
　その一方で今年は、庵主が寂しい懐から大奮発して亡き祖父が大好きだった西瓜（とは言ってもいわゆる小玉スイカですけど…）を購入し、後日供える予定でいます。一応、それがちゃんとしたものかどうか事前に確認すべく、予備もう一つを買ってきたのを昨夜試食してみました。（画像参照）
　
　端的に感想を申しますと、まずそのサイズの割にぎっしりと詰まった果肉の量、それに比例する皮の薄さ（※だいたい5mm程度しかなかった）に素でビックリ！　何より想像していた以上にみずみずしくそして甘かったです。これならお供え物ながら十分にイケると確信しました。

　あいにく予報では明日の地元は強い雨の一日らしく、これは困ったものだと思ってますが、滅多に顔を合わせることも無いご先祖様のためにも、雨ニモマケズ出かけて合掌してきたいと思います。（‐人‐）


追記：ふと思ったんですが、お盆って先祖供養の一環でれっきとした仏事にあたるのですから、代々の仏教徒もしくは仏式墓のある家の人以外はどう過ごされてるんでしょうか？　ちょっと興味津々ｗ
　日本人であってもクリスチャンやムスリム、神道の氏子などの立場で弔いをしている家族の場合はどんなもんなんでしょう？　もしかしてお盆休みの意義も感覚的に薄かったりして…