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昨日(平成27_2015年5月16日(土))勉強会があった。
鈴木國文先生 ラカン派の臨床で著書や訳書を以前に読んいた。
精神の病態と社会
境界例概念に始まる古典的疾病概念分類の変容
この30年の間、精神医学の診断概念が変化してきた経緯などから話が始まった。
日頃、このままでは精神科診療を継続していく自信がない俺。
そりゃそうだろうと思った。
俺が思っていたよりも劇的な変化が起きているのだ。
境界例概念が、その布石だったんだ。俯瞰的に見ると。
神経症概念が崩壊。
ヒステリー概念が失われるが、解離、多重人格障害の出現。
人格障害概念が曖昧となり、一方で自閉症化する社会像。
病気であるかないか。それが精神医学の大きな問題であった。
しかし、いまは病気ではない前提で患者さんは受診し、医者も関わる。診察するとは言い難い行為だが。
古典的な精神医学の概念から離れ、パラダイムシフトを必要とされている。
おぼろげながら感じていたことが、鈴木先生の言葉で具現化された気がする。
精神病院で古典的な精神医学的パターナリズムを継続する精神科医もいるだろう。
「医療」行為からは離れていき、患者さんと伴走する精神医療を提供するメンタルヘルスを、実践する精神科医と引きさかれていくことになるのだろう。