『はいっ、こちら林業普及スタッフです!』

島根県庁林業課林業普及スタッフからのお知らせ

デビューしましたっ!

2008年05月02日 | 森林・林業関係者の皆さまへ
 4月21,22日
 飯南町にある島根県中山間地域研究センターにおいて
 林業就業支援講習を行いました。
 (主催:島根県林業労働力確保支援センター)
 
 この講習は
 島根県林業労働力確保支援センターが
 林業就業希望者を対象に
 20日間程度の座学・実習を行うとともに
 個別の職業・生活相談を実施するものです。

○取得できる資格
 ・刈払機作業従事者特別教育修了証
 ・伐木造材業務特別教育修了証
○主な講習内容
 ・林業就業にかかる基本的な知識
 ・林業労働安全衛生
 ・刈払機、チェーンソー等の作業講習
 ・林業木材産業等の施設見学
 ・林業作業の実地講習
 ・職業相談、生活相談

 支援センターからは
 分野別に3名の講師依頼があったのですが
 次のとおり対応。

 講習初日4月21日は
 「島根の森林・林業」全般についてU林業普及専門幹。

 翌22日の午前中は
 「森林の機能・管理方法・林業機械」についてF専門林業普及員
 そして午後からは私 K主任林業普及員が「木材の利用・特用林産物」を担当。
 

 21日の講習修了後、帰庁したU専門幹に様子を聞いたところ
 「参加されている12人の皆さんは、
  真面目な方ばかりで真剣に聞かれていた。
  4時間はアッと言う間に過ぎた。」とのこと。

 私もU専門幹と同じく、
 翌日の午後の4時間を担当することになっていたのですが、
 内心、
 「私にはきっと、4時間は長く感じるだろうなぁ。」
 そのときは不安に思っていました。

 さて、翌日、
 県庁から公用車で1時間30分を掛けて
 会場である中山間地域研究センターに向かいました。

 まだ、こちらの道に慣れていない私にとっては、
 それはもう、遠~く遠~く感じました。

 中山間センターに到着したのは午前11時。
 F専門普及員の講習の真っ最中でした。
 

 12名の参加者は熱心に説明を聞かれていました。
 
 労働災害防止のためのグループ討議

 
 代表者が事故防止のための留意点について発表

 私も会議室の後ろで話を聞いていたのですが、
 十数年前のことをふと思い出したのです。
 F専門普及員が、
 私を含めて計4人の新規採用職員に対して、
 研修を実施していたときのことを。

 当時と同じく、Fさん節が今回も炸裂していました!
 (時間が足りなかったと後でボヤいていましたが・・・。)

 さて、流れるような説明のF専門普及員の講習が終わり、
 昼休みを挟んだ後、私の出番となりました。

 これまでも、研修会などで、
 1時間程度説明したことはありましたが、
 さすがにこれだけの長時間を担当することは初めてでした。

 しかも2人の先輩の後に、
 拙い私の説明が聞くに堪えうるものになるのかどうか不安で・・・。
 
 当初は木材関係の統計データ紹介から
 スタートするつもりでしたが、
 眠くなりやすい午後一ということもあり、
 私のふるさとである
 益田市匹見町に関する木材の話から始めました。
 
 恥ずかしいのですが掲載します。
 掲載しないと、これまでブログに登場した他の林業課職員が怒るもので・・・。

 
 以前、記事にしたとおり、森の器を手にとって見ていただきました!

 ここでも説明したいところですが、
 長文になってしまいますので、
 後日、『特集』として紹介したいと思います!

 とは言いながらも、
 いくつか当日使用した写真を掲載しておきます。

 匹見町では昭和20年代後半、
 鉄道の枕木に使用するクリの木の伐採が始まり、
 匹見川(高津川)を使って益田市に出荷されていたそうです。

 
 もの凄い量の枕木です!

 
 車に積まれているのは薪や木炭でしょうか?

 
 匹見-益田間30kmにわたり設置されていた「索道」。
 この索道については益田事務所のブログをご確認ください!

 
 講習会の当日は、現物を見ていただきました。
 さて、これは何でしょう?
 答えは前述の益田ブログをご覧になれば分かります。 

 最盛期(昭和20年代後半~30年代)には、
 1年間で、5万丁(1,250万円)の枕木、
 7万m3(2億円)の原木、
 6万束の薪が匹見町から出荷されていたとのことです。


 続いては、木材の最大の需要先である住宅建築について説明。
 
 吉賀町営住宅の取り組みを紹介させていただきました。
 (益田ブログの写真です。)

 シイタケ・ナメコ・木炭などの特用林産物についても説明しました。
 
 左がヒノキ、右はサクラに生えたナメコです。
 3年前に植菌されたものですが、実はU専門幹によるものです。
 関連記事はコチラの益田ブログからどうぞ!
 
  
 ここまでで2時間の説明を終了。
 この後、せっかくの機会ですので、
 中山間地域研究センター内の施設の見学へ。

 私が、木材加工施設を案内した後
 
 シイタケの人工ほだ場(中山間センターのT専門研究員による説明)

 
 竹パウダーの生産施設(中山間センターのS主任研究員)
 
 50分間見学した後、会議室に戻り、
 1時間程まとめの話をしたところで、ちょうど5時になりました。

 U専門幹の感想にあったとおり、
 12名の参加者の皆さんは、本当に真面目に受講されていました。
 
 林業に携わろうと決意し、
 参加された皆さんだけあって、
 取り組む姿勢が違うように感じました。

 県外から参加された方は3名もいらっしゃいましたし、
 何でも吸収しようという意気込みも。

 また、このような経験は初めてだったのですが、
 休憩時間にも、次から次へと質問があるのです。
 結果的に私は、休み時間の境目なく話し続けることに・・・。
 これは、嬉しい誤算でした。

 U専門幹・F専門普及員の感想と同じく、
 時間はアッという間に過ぎたように感じましたが、
 2人の大先輩と違うのは、
 帰宅後に疲れがドッと出たということです。

 まだまだ、修行が足りないということなのでしょう。

 参加された皆さんにとって
 私が説明した内容の中で
 1つでも参考になったことがあれば良いのですが・・・。

by 一応、講師デビューしたK主任林業普及員

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