益田森林・林業普及情報

島根県西部農林振興センター 益田事務所

「間伐材ナメコ」今年も大発生!

2007年12月20日 | 森の恵み
 皆さん、「ヒノキ間伐材でナメコの栽培ができる」ことを御存知でしょうか?

 当ブログでも、次の記事で紹介されています。
 05年11月30日記事 間伐材でナメコ生産してみませんか

 遡ること2年前の、平成17年8月、
 当時、益田の林業普及にいたメンバーが、
 ヒノキ間伐材でのナメコ栽培を試験的にやってみるため、
 間伐材にナメコを植菌していたらしいのです。

 目論見どおり、昨年11月にナメコが大発生したというのは、
 記事のとおりです。

 さて、今年の発生状況を確認するため、
 11月4日(日)、U先輩と一緒に試験地に行ったところ・・・、
 しっかり、発生していました。
 ただ、本数は少なく、大きさも小さいので、
 まだ、出始めのようでした。

 その後も、2,3度確認に行きましたが、
 どうも順番に発生するという感じではありませんでした。
 11月の上旬に一度に発生して、それで終わりという感じです。
 12月を過ぎた頃には、老菌になってしまって、
 ほとんど食べられるようなものはなくなってしまいました。

 次の写真が、食べ頃の11月中旬の写真です(写真1)。

 写真1 ヒノキ間伐材から発生したナメコ(11/17)


 昨年は、発生重量等、測定していたようです。
 今年は、もっぱら食味試験です(笑)。
(言い訳すると、11月末にブログの昨年の間伐材ナメコの記事を見て、
 初めて重量測定について知りました。)

 食べてみると・・・、
 やはり、広葉樹栽培ナメコと遜色ない“美味”でした。

 ナメコ汁、ナメコうどん、水炊き鍋、天ぷら等
 色々、試して見ましたが、とてもおいしかったです。

 中でも、王道の「ナメコのみそ汁」が格別でした。
 天ぷらは、「大きく開いたものを天ぷらにするとおいしい」
 紹介されていたので、期待をしていましたが、
 ナメコの持ち味(ぬめり、香り)が、あまり感じられず、
 正直「それほどでもないな」という印象を持ちました(写真2)。


 写真2 期待ほどではなかったナメコの天ぷら


 さて、発生状況等の報告は、ここまでです。

 「間伐材でナメコ大発生」という結果を目にし、
 「この試験は、継続して実施する価値がある!」
 食欲旺盛な私は、判断しました(笑)。
 さらに、「この森の恵みは、後任に引き継いでいかなければならない!」
 という使命感?を感じました。

 早速、ナメコの種ゴマを調達し(もちろん自費です)、
 休日に植菌を行い、スギ林内に設置しました(写真3)。


 写真3 植菌したヒノキ間伐材

 あんまり、勉強せずに適当に作業してしまったことと、
 うちの子どもが、“ バイ菌 ”と“ よだれ ”にまみれた手で、
 種ゴマを“にぎにぎ”していたことが、気がかりですが、
 「生えるといいなぁ。」と期待しています

 ちなみに、「クリタケもヒノキ間伐材で生える」との
 情報があったことから、今回は、クリタケにも挑戦しています。

 ほんとに生えるでしょうか?

 私は、クリタケを食べたことがないので、
 余計に期待してしまいます。

 興味を持たれた方は、ヒノキ間伐材でのキノコ栽培に
 是非挑戦してみて下さい!


 投稿者 島根県西部農林振興センター益田事務所林業普及グループ 
     主任林業普及員 大場寛文

 ~清流高津川、山の緑に映える柿色の瓦屋根の町並み~ 
  なつかしの国石見(いわみ)


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